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「責任者の人、呼んでもらえます?」セルフ給油でこぼれたと怒る女性。だが、社員が示した注意表示

  • 2026.9.27

ごみ袋を持ったまま呼び止められて

学生のころ、私はセルフ式のガソリンスタンドに併設されたコンビニでアルバイトをしていました。

その日は勤務が終わる少し前、外のごみ箱から袋を回収していました。両手に袋を下げて給油機のそばを通ったとき、白い軽自動車の横にいた50代くらいの女性から声をかけられました。

「すみません、ちょっと。店員さんですよね?」

「はい。どうされましたか?」

女性は車の給油口のあたりを指しました。

「給油してたらこぼれたんですけど。責任者の人、呼んでもらえます?」

見ると、給油口の下の地面が濡れていて、近づくとガソリンのにおいがしました。

「わかりました。少々お待ちください」

そう答えると、女性は少しいら立った様子で続けました。

「機械のせいじゃないんですか?」

私はごみ袋を邪魔にならない場所へ置き、すぐに店内へ戻りました。事情を伝えると、男性社員が「わかった。私が行くよ」と外へ向かいました。

社員が最初に確認したこと

社員は処理用具を持って給油機のところへ行きました。

「お怪我はありませんか。靴にもかかったとのことですが、大丈夫ですか?」

「ええ。でも、普通に入れていただけなのにこぼれたんです」

「わかりました。まずこちらを処理しますね」

社員は女性と言い合うことはせず、先にこぼれたガソリンへの対応を始めました。

それが済むと給油機の周辺を確認し、女性に向き直りました。

「今ここで、何が原因だったかを断定することはできません。ただ、こちらの給油機は満タンになると自動で止まる仕組みになっています」

そう言って、給油機の横にある注意表示を示しました。

「自動で止まったあとに継ぎ足しをすると、吹きこぼれることがあります。給油するときは、止まったところで終えていただくようお願いしています」

女性は注意表示に目を向けました。

「じゃあ、機械が壊れてたってことじゃないんですか?」

「そこは確認が必要です。ただ、吹きこぼれは機械の故障だけで起きるものではないんです」

社員が落ち着いて答えると、女性はしばらく黙って表示を見ていました。

やがて「……わかりました」とだけ言い、車に乗り込みました。

私が置いていたごみ袋を取りに戻ると、社員が「呼んでくれてありがとう」と声をかけてくれました。

最初から誰かのせいだと決めつけるのではなく、まず危険な状態を片づけ、それから分かっていることだけを説明する。その対応をそばで見て、強い口調の相手ほど、落ち着いて確認することが大切なのだと感じました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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