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「あの家、旦那さんとうまくいってないらしいよ」噂話を繰り返すママ友。公園で私が思い切って伝えたこと

  • 2026.9.27

話しやすかったはずの人

娘が幼稚園に通っていたころ、お迎えのあとは近くの公園に寄るのが決まりになっていた。そこでよく一緒になったのが、少し年上のママ友だった。

最初は子育ての悩みを笑って聞いてくれる、話しやすい人だった。けれど仲良くなるにつれて、話題は少しずつ、よその家庭のことへ変わっていった。

ある日、ベンチに並んで座っていると、ママ友が声を落とした。

「あの家、旦那さんとうまくいってないらしいよ」

「そうなんだ……」

どう返せばいいのか分からず、曖昧に答えた。するとママ友は砂場のほうを見ながら、少ししてまた同じ話をした。

私は水筒のふたを触りながら、早く別の話題にならないかな、と思っていた。

その夜、洗い物をしながら夫に話した。

「今日ね、『あの家は旦那さんとうまくいってないらしいよ』って、言われたの」

夫は少し考えてから言った。

「本人がいないところでする話じゃないよな」

「うん。私もそう思った。でも、その場では何も言えなくて」

数日後、そのママ友が私の顔をのぞきこんできた。

「この前、あのママと話してたこと、聞いたよ」

それは、別のママと二人で話した内容だった。

「え、誰から聞いたの?」

聞き返すと、共通の知り合いから聞いたという。

自分が誰かに話したことも、こうやって知らないところまで伝わることがあるのだと思うと、急に怖くなった。

ベンチの前で言えたこと

それから一週間ほどたった夕方、公園のベンチの前に何人かのママが集まっていた。子どもたちは、すべり台の順番を待っている。

そのとき、例のママ友がまた声を落とした。

「ねえ、あの家、旦那さんと…」

私は迷ったものの、そのまま聞き流すのはやめようと思った。

「その話、本人がいないところでするの、やめない?」

ママ友がこちらを見る。

「私も、自分の話を知らないところでされてたら嫌だし……」

一瞬、みんなの会話が止まった。

すると、下の子を抱っこしていたママが小さくうなずいた。

「そうだね。うちのことも前に、違う話になって広まってたことがあったから」

ほかのママたちも顔を見合わせた。

ママ友は手に持っていたペットボトルに目を落とし、少し黙ってから言った。

「……そっか。ごめん、気をつける」

「うん。そうしてもらえるとうれしい」

それから少なくとも、私が一緒にいるときに、そのママ友がほかの家の噂を持ち出すことはほとんどなくなった。

ある日もベンチに座るなり、ママ友が砂場を指さした。

「見て。今日はすごい山ができてるよ」

みんなで振り返ると、娘たちが泥だらけの手で、得意そうにこちらへ手を振っていた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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