1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【鈴木亮平さん出演「いざいざ奈良」】大人のゆったり奈良旅《東大寺&ならまち》

【鈴木亮平さん出演「いざいざ奈良」】大人のゆったり奈良旅《東大寺&ならまち》

  • 2026.9.27

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。
 
おなじみ、俳優・鈴木亮平さんご出演のJR東海の観光キャンペーン「いざいざ奈良」。先日公開された10回目のキャンペーンでは、世界遺産・東大寺や今年6月にオープンした星のや奈良監獄を訪れてはります。
 
鈴木さんがめぐった名所をはじめ、本当は教えたくない(笑)奈良のグルメスポットも併せてご紹介します。

▶︎JR東海「いざいざ奈良」公式サイト
https://nara.jr-central.co.jp/

訪れるたびに圧倒される東大寺の大仏さま

奈良といえば、大仏さまと鹿。言わずもがな、という気もするのですが、修学旅行で訪れたきりやったり、長らくご無沙汰してはる方は、ぜひ今一度お参りすることをおすすめします。
 
江戸時代の復興の際に再建された国宝・大仏殿。近づいていくほどに「こんなに大きかったっけ?」と毎回新鮮な驚きを覚えます。

CMのなかの「変わらないはずなのに この大きさに あの頃よりも引き寄せられる」という言葉通り、大人になってから改めてお参りすると新鮮な気持ちで向き合えるはず。そのまなざしはあたたかく、包み込まれているような気がします。
 
奈良時代・天平15年(743)、聖武天皇さまがすべてのものの幸福を願い、造立の発願(ほつがん。願いを起こすこと)をされた大仏さまは、正式には「盧舎那(るしゃな)[毘盧遮那/びるしゃな]仏」という仏さまで、国宝に指定されています。発願からわずか10年足らずの天平勝宝4年(752)に開眼供養会(かいげんくようえ)が執り行われています。

大仏さまは世界最大級の銅造仏でもあるのですが、その銅の産地のひとつとして、長門国(現在の山口県美祢市周辺)の長登銅山(ながのぼりどうざん。現在は閉山)で産出されたものが用いられたことがわかっています。
 
当時でも莫大な資材と労力を要しましたが、聖武天皇さまは広く万民に「一枝の草、一にぎりの土」(わずかな志の例え)」をもって協力することを呼びかけ、その想いを受けた高僧・行基(ぎょうき)さまは全国を行脚し、勧進(寄付・寄進や助力)を募ったといいます。
 
その後、大仏さまは度重なる戦火や天災により、たびたび被害を受けてしまいます。よく知られるところでも、鎌倉時代には重源上人(ちょうげんしょうにん)、江戸時代には公慶(こうけい)上人という高僧たちの奔走により、被害のたびに、多くの人々や時の権力者の支援を受けて修理を経たのが、現在の大仏さまのお姿です。
 
もちろん車もなく、全て人力で造られ、修理を重ねて今私たちの前におられる大仏さま。そこに託された願いの強さに想いを馳せずにはいられません。
 
 

こちらは創建当初の東大寺の伽藍を再現した模型。大仏殿の東南と西南に、七重塔があったと考えられています。これがそのまま残っていたら、今でもすごいのに、もっとスケールが大きかったんでしょうね……!
 

大仏殿には、四天王のうち写真の広目天と多聞天も安置されています。江戸時代のお像です。持国天と増長天は頭部だけが残されています。歴史を超えて残っていくということは、奇跡のようなことです。

修学旅行でくぐったという思い出がおありの方も多い、大仏殿の柱の穴。大仏さまの鼻の穴と同じ大きさという通説があります。この日もたくさんの修学旅行生たちが列をなしていました。
 
思い返せば、修学旅行はあくまでもダイジェスト版。ひとつひとつのお寺、それぞれの仏さまにじっくり向き合うと、知っているようで知らなかった新たな魅力にグッと引き込まれていくはずです。

東大寺
奈良県奈良市雑司町406-1
https://www.todaiji.or.jp

奈良の歴史と美に触れる散策スポット

併せて訪れたい、東大寺境内とその周辺のスポットを厳選してご紹介します!

01_東大寺境内でも見逃し厳禁!

何気なく通り過ぎてしまいがちですが、東大寺の境内には足を止めてみるべき美が点在しています。
 
大仏殿前の国宝「八角燈籠」は、一説には奈良時代の大仏開眼供養会の際からという、日本最古・最大の金銅製灯籠。灯(あか)りを入れる「火袋」のはめ板には、楽器を奏でる音声菩薩(おんじょうぼさつ)などの透かし彫りがはめ込まれています(うち2枚が造立当時のもの)。奈良時代の工芸技術の高さを感じさせます。

鎌倉時代の復興の際に再建された東大寺の正門、国宝「南大門」。近づいていくと、またまたその大きさに驚かされます。私はお寺の門のなかで、東大寺の南大門が一番好きです。

南大門の門内には、運慶や快慶といった仏師たちによって造られた国宝・金剛力士像が安置されていて、この門をくぐる人たちに、厳しい目を向けています。写真は吽形(うんぎょう)像。
 
東大寺の境内には、二月堂や法華堂(三月堂)、戒壇院などぜひお参りいただきたいお堂がたくさんあります。じっくりお参りしたら2〜3時間はかかるのではないかと思います。

02_東大寺の寺宝が一堂に!「東大寺ミュージアム」

大仏殿を背に、南大門に向かって右側(西側)には「東大寺ミュージアム」が。
 

手前は法華堂伝来の国宝・日光菩薩像、奥はミュージアムのご本尊、重要文化財・千手観音菩薩像。

文化財保護のために移された、かつて法華堂にお祀りされていたお像をはじめ、東大寺の寺宝を間近に拝見することができるほか、東大寺の歴史をわかりやすい映像で知ることができます。

1~2カ月周期で特集展示も開催されているので、ぜひ足を運んでみて。

※通常は撮影禁止。特別な許可を得て撮影しています

▶︎「東大寺ミュージアム」公式ページ
https://www.todaiji.or.jp/information/museum

03_奈良の名庭「依水園」と併設の「寧楽美術館」

奈良らしい野趣あふれる日本庭園越しに東大寺・南大門の屋根を望む絶景に出合える「依水園(いすいえん)」。江戸時代前期に作られた「前園」と、明治期に築かれた「後園」から成り、表情の異なる茶室が点在しています。茅葺き屋根が美しい「三秀亭(さんしゅうてい)」では、お抹茶もいただけます。
 
電線などに全く遮られることなく、こんな風景を楽しめる場所が奈良にはあるんです!

所有者が代わりながらも大切に受け継がれてきた依水園には「寧楽(ねいらく)美術館」が併設されています。こちらには昭和時代のオーナーで、海運業を営んだ中村家3代が収集した東アジアの古美術が展示されています。
 
個人コレクションって、収集した人のキャラクターが反映されると思うのですが、中村家の方々は結構可愛いものがお好きだったのではないかと思います。

依水園・寧楽美術館
奈良県奈良市水門町74
https://isuien.or.jp

オンリーワンの非日常「星のや奈良監獄」

今年6月に開業した、日本で初めて重要文化財の旧監獄を活用したラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」。宿泊客は、ドーム型の屋根が印象的な円塔を両脇に備えるロマネスク様式を基調とした表門から敷地内へ。

明治時代の赤レンガ建築と現代意匠が調和したホテル館内は、モダンな空間。かつて講堂だった空間は、大胆な現代的デザインを施し、広々としたメインラウンジに。

メインラウンジで供されている和紅茶とお菓子。この日の和紅茶は奈良・月ヶ瀬で11代続く茶農家「ティーファーム井ノ倉」の和紅茶で、渋みが少なくやわらかな香り。

旧奈良監獄をはじめとした明治五大監獄には、中央の看守所から居室棟(収容棟)が放射状に伸びる「ハヴィランド・システム」が導入されていました。旧奈良監獄には5つの収容棟があり、このうち第一、第二、第四。第五寮が客室として再生されています。

長い廊下を進むと、ところどころ扉の上に数字のサインが。こちらが客室の入り口となっています。

高天井の舎房を9〜11室繋いでひとつの客室として仕立てられています。ベッドルームやバスルーム、リビングなどが細長く連なる意表をつくスタイルで、ラグジュアリーで寛ぎに満ちたプライベート空間に。

外界から切り離された静謐かつ上質な空間で、さまざまに思いを巡らせる内省的なひと時を過ごせそう。

星のや奈良監獄
奈良県奈良市般若寺町18
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyanarakangoku

併設の「奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート」は、宿泊客以外も入館でき、旧奈良監獄の詳しい歴史などを直観的に学ぶことができます。こちらは学芸員の神(かみ)剛司さん。「いざいざ奈良」のCMで鈴木亮平さんをご案内しているのも神さんです!

本当は教えたくない 奈良の美食ガイド

東大寺からもほど近い奈良公園エリアの選りすぐりのお店をこっそりお教えします。

01_ミシュラン一ツ星の薬膳中華「奈良町 枸杞」

毎月1日に翌月分の予約受付がスタートするや、即満席となる超人気店は、基本的に週ごとにランチまたはディナーいずれかで営業するスタイル。私もなかなか予約できなかったのですが、ようやく念願が叶いました! 昼夜ともにコースのみで、私がお伺いしたランチは前菜やスープ、點心(てんしん)などから成る「枸杞點心コース」。指折り数えて楽しみにしていました。
 
詳しい場所は予約者のみに伝えられ「あ、ここやったんや」と、かつて墨屋さんだったという立派な奈良町家に一歩入ると、日本家屋と中国風のインテリアがモダンに融合したしつらいにうっとり。

前菜は、手前・右から高知県産のカンパチに椒麻(ジャオマ)ソース掛け、自家製のスパイシーカシューナッツ、奈良県産のブランド鶏「大和肉鶏」のよだれ鶏、奥・右から天狗ナスと紐唐辛子の煮浸し、奈良・明日香の木耳(きくらげ)の酸辣(スーラン)ソース掛け。陰陽五行説に基づく、五味・五色・五法という古来の食の知恵が落とし込まれています。

*料理は季節により内容が変わります

2段の蒸籠(せいろ)でサーブされた蒸し點心。シュウマイの蔓紫は、無農薬・無化学肥料で育てられた自家農園産だそう。どの料理にも、自家農園で大切に育てられた野菜がふんだんに使われています。

料理にも使われている辣油・豆瓣醬・XO醬は、自家農園で豆から手作りされているそう。利用客限定で瓶入りを購入することができます。

*数量限定のため品切れの際はご容赦ください

ちなみに、店名の「枸杞(くこ)」は、古来中国で不老長寿の薬とされたクコの実が由来だそう。

中医学に基づく、「身土不二(しんどふじ/人の身体は暮らす土地と切り離すことができない)」「医食同源(いしょくどうげん)」という中国食文化の真髄ともいうべき理念を軸に、大陸文化を取り入れた国際都市でもあった奈良のルーツを表現した枸杞の料理。

ランチでも十分に堪能できましたが、いずれディナーも伺いたいです(予約できたら……笑)。

奈良町 枸杞
奈良県奈良市鳴川町 *詳細な住所は予約確定時に伝達
https://kuko-nara.jp

▶︎予約についての詳細は公式Instagramでご確認を。
https://www.instagram.com/kuko_naramachi

02_意外にもランチはお手頃!「滴翠」

スモールラグジュアリーホテル「ふふ 奈良」併設のレストラン「滴翠(てきすい)」は、ランチとカフェタイムのみ宿泊客以外も利用可能とあって、ちょっとした穴場。知る人ぞ知るではありますが、奈良の人は知ってはりますので、予約がおすすめです。

「滴翠御膳 八角」は、大和野菜(奈良県産の野菜)など、地産の食材を取り入れた「からだに優しい日本料理」という滴翠のコンセプトを体感できるランチメニューです。
 
ほかにも、自家製の煮込みハンバーグや、和漢のハーブが香る焼きカレーなど、ラインナップが充実していて、思ったよりお手頃。リピーターが多いというのもうなずけます。
 
オリジナル洋風生どら焼きや季節の上生菓子が用意されているカフェタイムにも訪れてみたいです!

ふふ 奈良 日本料理 滴翠
奈良県奈良市高畑町1184-1
https://www.fufunara.jp/lunch-cafe/

03_奈良人がこぞって通う「酒房 亜耶」

奈良の地酒と鮮魚のお店、「酒房 亜耶(あや)」。近鉄奈良駅から徒歩2分とアクセスがよく、京都・舞鶴の漁師さん直送の新鮮な魚介料理が楽しめます。とにかく、地元でアツい人気を誇っています。

刺身に焼き魚、煮魚など魚料理はなんでもござれですが、「じゃない」メニューもおいしいです。グランドメニューあり、写真の「つみれと夏野菜黒酢あん」のようなその日のおすすめメニューあり、パニックになるほどメニューが充実。県内全域から選りすぐった奈良地酒を中心に、お酒のメニューも充実。気づけばいつも満腹になるまで食べて飲んでいます。
 
奈良での夕飯に迷ったら、ぜひ!

酒房 亜耶
奈良県奈良市小西町5 アルテ館 2F
https://syubouaya.gorp.jp

まだ暑い日もあるものの、ようやく季節は秋。奈良をぶらりと歩くにもぴったりなシーズンです。「いざいざ奈良」と旅のご計画を。

 

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ