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「これ、全部俺の分?」旅費10万円近くを立て替えた私が、5万円の服を買う彼に渡した一枚

  • 2026.9.26
「これ、全部俺の分?」旅費10万円近くを立て替えた私が、5万円の服を買う彼に渡した一枚

金額を送るたびに返ってきた、同じ一言

二十代の私と彼は、付き合って2年ほどになります。

旅行へ行くときは、ホテルや新幹線の予約を私がまとめて取り、いったんカードで支払うのがいつもの流れでした。

旅行が終わったあと、彼の分を計算して精算してもらいます。最初の旅行から帰った夜も、私は明細を確認して金額をメッセージで送りました。

すると、すぐに返事が来ました。

「了解、あとでね」

そのときは、特に気にしていませんでした。

ところが次の旅行のあとも、その次の旅行のあとも、返ってきたのは同じような言葉でした。

「了解。あとで払うね」

そう言われるたび、私も強く催促できないまま時間が過ぎていきました。

気づけば3回分。

立て替えた彼の旅費は、合わせて10万円近くになっていました。

そんなある週末、彼の部屋へ遊びに行ったときのことです。彼は紙袋から新しいジャケットを取り出し、うれしそうに広げました。

「これ、5万円したんだよ。いいでしょ」

「うん。似合ってるね」

本当に似合っていましたし、彼が服好きなのも知っています。

それでも、胸の奥には少し引っかかるものが残りました。

5万円の服は買えるのに、私が立て替えているお金は、どうしてずっと「あとで」のままなのだろう。

責める代わりに、テーブルに置いた一枚の紙

その夜、家に帰った私は、3回分の予約の控えを並べました。

旅行の日付、ホテル代、新幹線代。そして、そのうち彼に払ってもらう金額を一行ずつ紙に書いていきます。

最後に合計を書くと、やはり10万円近い金額になっていました。

次に会った日、私はその紙を彼の前に置きました。

「ちょっとこれ、見てもらっていい?」

「なに?」

「今までの旅行で、私が立て替えてる分。3回分まとめたの」

彼は紙を手に取り、上から順に目で追っていきました。そして合計のところで動きが止まりました。

「……これ、全部俺の分?」

「うん。だから、次の旅行はこれが済んでから予約したいなって思ってる」

責めるような言い方はしたくありませんでした。ただ、このまま曖昧にしたくもありませんでした。

彼はしばらく紙を見たあと、小さく息を吐きました。

「ごめん。こんな金額になってると思ってなかった。あとで払おうって、そのままにしてた」

数日後の金曜日、私の口座に全額が振り込まれていました。

彼からは振り込み完了の画面と一緒に、短いメッセージも届きました。

「遅くなって本当にごめん。次の旅行、行き先決めよう」

それからひと月後、二人で次の宿を選びました。

予約が終わると、彼はその場で自分の分を私に送りました。

「これからは予約したときに払うね。もう『あとでね』にしない」

一枚の紙に書き出しただけでしたが、お互いに曖昧にしていたことをきちんと話すきっかけになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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