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200メートルで22個!札幌に謎の「マンホールだらけの道」意外なワケが地下にあった

  • 2026.9.24

みなさんが抱えている「なぜ?」「どうして?」を調査する、HBC「もんすけ調査隊」。

今回は、札幌在住の20代・みっきーさんから「札幌の西岡にあるマンホールだらけの道を調査してほしい」という依頼が寄せられました。
舞台は、札幌市豊平区西岡にある道路。閑静な住宅街です。

『マンホールだらけの道』とは、一体どういうことなのでしょうか?

マンホールがずらり!

さっそく行ってみると…道路に、ずらりと並ぶマンホール。たしかに、こんな道は見た記憶がありません。
調査員が数えてみると、約200メートルの道に22個のマンホールがありました。
さらに、マンホールどうしの距離は8メートルだったのです。

札幌市によれば、市内の平均は約60メートル。実に7分の1の短さです。
なぜマンホールが、こんなに多いのでしょうか?

長年暮らす住民に尋ねてみても「ホントだね。気がつかなかった」「えーどうなんだろう。わからない」と、首をかしげます。

謎を解くカギは『坂道』にあり

Sitakke

『マンホールだらけの道』の謎を解明するため、札幌市の下水管理センターを訪ねました。

札幌市東部下水管理センター維持係の佐々木謙太朗さんは「だんだんと下水を下に落としていくために、結果的に急傾斜地ではマンホールが多くなってしまう」と話します。

謎を解くカギは『坂道』にありました。

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調査した道は、傾き約5.4度の急な坂です。坂道では、下水管を『階段状』に設置するため、マンホールの数も増えるのだといいます。
マンホールの中の深さは、約5メートル。上の管から下の管へ、大きな段差ができていました。この段差ごとに、マンホールが必要なので、数が多くなるのです。
でも、なぜわざわざ『階段状』にしているのでしょうか?

下水管を『階段状』にする深〜いワケ

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下水管を『階段状』にする理由について、札幌市東部下水管理センターの佐々木さんは「最大の理由は、下水の流れるスピードを抑えること」だと明かします。

札幌の下水道は、ポンプを使わず、管の傾きだけで流す『自然流下方式』です。
では、傾斜をつけて真っすぐ通せばいいのでは?…と思いきや、佐々木さんによれば「管内を高速で下水が流れるので、管内が摩擦で摩耗して、管の寿命が縮まってしまう」のだといいます。

傾きが急すぎると、水の流れが加速し高速になります。
すると下水に混じった砂利が、管の内側を削り破壊してしまうのです。
では、管の傾きを緩やかにして長くすればどうなるのでしょうか?

緩やかな傾斜だと…

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「緩やかに設置すると、下水管が道路を突き破ってしまう恐れがある」

地上の坂は下がるのに、地下の管は下がらない。
つまり、そのまま進めば、管は地面から飛び出すことになってしまいます。
だからこそ、傾きは緩やかにし、地面に出る前に管を真下に落とすのです。
『階段状』こそが、スピードを抑える最善の答えだったのです。

しかも『マンホールだらけの道』には、雨水と汚水の2本の管が通っていて、必要なマンホールの数も2倍以上になっていました。

これは、調査の依頼があった坂道だけの話ではなく、急な坂道ではマンホールの数が多くなります。

ただ、これだけ多いと、北海道ならではの心配が…。

冬の事故を防ぐ対策

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冬でも10℃以上ある、温かい生活排水。その熱が鉄のフタに伝わると、フタの上だけ雪が解けるため、マンホール部分は『落とし穴』のような段差ができます。

車はハンドルを取られ、歩行者はつまずき、大事故につながりかねない危険な穴です。

そこで最近は、こんな対策がとられています。

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「『断熱マンホール蓋』という、下水中の熱を地表面まで伝わりにくくする特殊なフタを、下水管のマンホールの下に入れている」
鉄のフタの裏側に、断熱材入りの『中ブタ』をはめ込みます。これによって、熱をさえぎり、フタの上の雪を解けにくくするのです。

札幌市東部下水管理センターの佐々木さんは「今年度中には必要数を設置完了予定」だと話します。

生活を守る知恵と工夫

調査結果です。
札幌市豊平区西岡の道にマンホールが多い理由は「急な坂道のため、地下の管を階段上にしているから」でした。
この道路は、下水道だけでなく上水道のマンホールもあったことから、さらに数が多くなっていたといいます。

また、22個のうち『仕切弁室』と『空気弁室』の2つも含まれていました。
『仕切弁室』は水道管の水止めたり量を調整するバルブが収められている空間。
『空気弁室』は水道管にたまった空気を外に逃がすための空間です。

札幌の住宅街の『マンホールだらけの道』。
そこには、下水を安全に流す工夫と、北国の厳しい冬を乗り越える知恵が詰まっていました。

取材・文:HBCもんすけ調査隊
編集:Sitakke読者編集部ぬまぬま
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年7月30日)の情報に基づきます。

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