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【ネタバレ有り】ビフォアフの顔はいったいどうなってるの⁈ Netflixシリーズ『ダウンタイム』制作裏話

  • 2026.9.27

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、ネタバレ上等な私見&本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」 Netflixシリーズ『ダウンタイム』その2

story 天才形成外科医・沼田文(松岡茉優)は、ある事件で大学病院を辞めることになり無職に。家族の借金のために働かないといけない彼女は、美容外科のカリスマ遠山凜(仲里依紗)が営む業界屈指のクリニックにスカウトされ、不本意ながら働くことになる。
監督:Yuki Saito/出演:松岡茉優、仲里依紗、間宮祥太朗、田中みな実、シシド・カフカ、増子直純、武田創世、研ナオコ、Kōki,、風間俊介、永作博美、渡部篤郎 ほか/配信:現在、Netflixにて独占配信中
© Netflix

製作の裏話よ

ごめん。やっぱもう一回いっとくわ、『ダウンタイム』。だってさー、おもしろいだもん! 配信開始されてからかなりの話題になってるところをみると、みなさんもそうでしょ〜? ねえねえ、そうでしょ〜? ということで、今回はネタバレ上等裏話で参ります。
 
この作品のおもしろさは、なんといってもプチだろうが切ったり貼ったりだろうが、美容整形は「コンプレックスを抱える人々の最後の選択」ってことなのよね。もちろんフィクションのドラマなので、いきすぎた美への欲求を抱えるクライアント、それを手助けするクリニック側の問題はデフォルメもいいところで描かれているんだけど、この業界が存在する根っこのところはブレてないわけ。これがブレてたら、コメディにもホラーにも転がっちゃうし、キワモノとして扱われていたでしょう。

手技、所作、業界のいろはを教えてくれたのは、銀座高須クリニックでございましてよ。

で、いくつか話題になっているところをピックアップ。まず遠山美容整形外科クリニックのこと。どっかで誰かが「これ、本物の美容整形外科医が観たらどう思うんだろう」なんてつぶやいているのをチラ見しましてね。そりゃそうだ。いくら作り物のドラマとはいえ、やりすぎ感すごいもんね。なので、そこの疑問にお答え。
 
あたしが大好きなボトックス打ち放題大感謝祭ですが、あれはフィクション。あんな衛生管理ができていないところでお注射打ちまくりなんて、医師が参加してるパーティとはいえあってはならぬことなので、ドラマ用の演出です(が、どうやらあの規模のふるまい酒パーティをド派手にやってる人はいなくもない、んだとか?)。でもね、アレ以外はほぼリサーチに基づいたリアルな風景だそうですよ。というのも、この作品の監修には、銀座高須クリニックが参加。半世紀続く老舗が美容外科業界のあれこれをご指南し、事実がベースになってるのですよ。
 

たとえば、クリニックの動線。疋田先生(中川家礼二)が出退勤で使って怒られている裏のエレベーターね。あーゆーVIP用動線はあるんですって。また、無駄にキレイ過ぎて圧を感じる小宮副院長のようなイケメン美容外科医は、実際の美容クリニックの広告を見ていてもちょいちょい出てくるじゃない。あれもじつは需要と供給の行き着いた結果。推し活同様に、イケメン医師に課金する患者さんがいらっしゃるそうなのよ。ほぼホストクラブ通いと同じ感覚ですね。うー……いいんだか悪いんだか。
 
あと、遠山クリニックの井上弁護士の高圧的&傲慢な態度にもちゃんと理由があるのよね。医療訴訟が仮に進んだとして、裁判で患者=原告側が勝つ確率はなんと2割。ほぼ和解金による示談なんですよ。これは医療現場がブラックボックス化していることから、現場での医師の落ち度を患者が立証する手段がほぼ皆無ということ。このあたりはいろいろな小説や漫画でもネタにされているので、興味あったら調べてみてね(あたしのおすすめは『リーガルドック 医療弁護士アラタの証明』よ)。そりゃ過度な自信をつけるというもの。とはいいつつも、最後の最後では凛を守るために必死男になるところがキュンなんですが。

これは本物の風間さんです。メス入れるシーンは作り物よ。

あと、オペ現場ね。手術に使う器具類はほぼ忠実で、文先生と凛先生の手技も銀座高須クリニックでお勉強。写真はないんだけど、凛先生の脂肪吸引手術は、「お上手」と褒められたそうです(ちなみにあの脂肪はマンゴープリンとラズベリーソースよ)。話題になってるのはビフォーアフターの役者さんの顔よねー。はい、全部特殊メイク&造形です。役者さんたち本人の顔を活かしているから、「ほんとにいじった?」って思っちゃうリアル感。特にオペ室でメスを入れるシーンがある研ナオコさんや風間俊介さんは「ええええ?」って思うじゃない。あれが特殊造形。本物そっくりの顔を作って寝かせてるのよ。とか、後半部で文先生が事故で顔に大きなキズができるシーンも、メイク+造形。顔の形変わっちゃうほどの大ケガの再現にはこの手仕事が必須だったのよね。これらを手掛けたのはAmazing JIROさん。最近だと『ガス人間』とか、特殊メイクアップアーティストとして、数々の映像作品などを手掛けられた大物です。
 
と、そんな話もちろっとうかがっているインタビューも読んでおくんなまし!

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