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「知らない人だから、いいの」スーパーで5歳の娘に話しかけた男性。数日後、店で会った私が逃げた理由

  • 2026.9.27
「知らない人だから、いいの」スーパーで5歳の娘に話しかけた男性。数日後、店で会った私が逃げた理由

青果の棚の前で、娘が声をかけられた

開店してすぐの時間に、5歳の娘と二人でいつものスーパーへ行った。娘はかごを持ちたがりながらも、私の袖をつかんで離れない。

青果の棚でりんごを選んでいると、隣にいた男性が娘の顔をのぞき込んできた。七十歳くらいに見える、気さくそうな人だった。

「かわいいね。何歳?」

「5歳」

娘が指を広げて答えると、男性は目を細めて笑った。そこまでは、よくある立ち話だと思っていた。

「兄弟はいるの?」

「上に兄がいます」

「じゃあ、もう一人作らなきゃね。お母さんが元気なうちに」

突然の言葉に、私はどう返せばいいのか分からず、曖昧に笑った。

すると男性は、持っていたかごを床に置いて、さらにこちらへ身を乗り出した。

「ねえ、もう一人作らなきゃね」

同じことをもう一度言われ、さすがに居心地が悪くなった。

それでも男性の話は終わらない。今度は、自分の孫が三人いることや、近所の公園がすいている時間の話をし始めた。

私はほとんど相づちを返さなかったが、それでも話は続いた。結局、買う予定だったものを半分ほど残したまま、娘の手を引いてレジへ向かった。

そのときは、「ずいぶん話し好きな人だったな」と思うだけだった。

数日後、通路の向こうから呼ばれた

何日かたって、また娘と同じスーパーへ入った。

日用品の棚を曲がったところで、あの男性と目が合った。向こうも私たちを覚えていたらしく、すぐに口を開きながら一歩こちらへ出てきた。

「あ、この前の」

私は聞こえなかったふりをして、娘の手を引き、隣の通路へ入った。

棚のすきまから見ると、男性はこちらを探すように首を動かしていた。

「まってー」

少しして、背中のほうから声が飛んできた。

「おい」

娘が振り返りかけたので、そのまま手を引いて先へ進んだ。

「ママ、呼んでるよ」

「知らない人だから、いいの」

反対側の通路へ回り、私たちはそのまま自動ドアを出た。男性が追いついてくることはなかった。

外へ出てから振り返ると、男性はレジの手前で立ち止まり、通りかかった若い女性の店員に話しかけていた。

「お姉さん、今日は何時まで?」

それを見て、私は娘と一緒にいるときにこの店へ来るのを避けることにした。

それから買い物は、娘が幼稚園に行っている平日の昼に済ませるようになった。その時間の売り場は静かで、以前のように買い物ができている。

それでも自動ドアが開く音がすると、私は今でも一度だけ、入口のほうを見てしまう。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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