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タイ王女、姉の死を乗り越えアジア大会に出場 試合に先駆け、苦しかった胸中を語る「どん底を経験した」

  • 2026.9.25
シリワンナワリー王女(Princess Sirivannavari Nariratana Rajakanya of Thailand) Yong Teck Lim / Getty Images

現在名古屋で開催中のアジア競技大会。連日熱戦が繰り広げられているが、本日9月25日(金)から馬場馬術の個人の試合がスタートする。タイからはシリワンナワリー王女が出場する。

開会式では選手団と共に行進に参加した王女。試合に先立ちサイト「ロイヤル・タイランド」のインタビューに答えた。タイ王室では今年6月、現国王ラーマ10世の長女パッチャラキッティヤパー王女が息を引き取った。47歳だった。シリワンナワリー王女は彼女の異母妹に当たる。

前回のアジア大会にも出場。シリワンナワリー王女(Princess Sirivannavari Nariratana Rajakanya of Thailand) China News Service / Getty Images

パッチャラキッティヤパー王女は3年半もの間、昏睡状態だった。シリワンナワリー王女はインタビューで「私はこれまでトレーニングを一度も止めたことがありません。常に馬に乗り、競技に出場していました。姉が病気だったときも馬に乗り、競技に出場していました。姉のためにしているような気持ちでした」と語っている。訃報が届いたときも競技会に参加していた。「激しい混乱と動揺に包まれました。練習の日、つまり本番の前日のことでした。とても暑い日でした」と振り返っている。「すぐに帰国するべきかどうか迷いました。状況はまだ定かではなく、航空券もまだ手に入らなかったからです。何もかもが予測不能でした。協会からは出場するように進められました。実際、2つの競技に出場する予定でした。姉が亡くなったその日に試合に出場したのですが、私の演技はひどいものでした。馬も苦しんでいて、何もかもがうまくいきませんでした」。馬場馬術は馬の動きの正確さや美しさを競う種目で、馬のダンスとも呼ばれる。

2019年のパレードで。シリワンナワリー王女(Princess Sirivannavari Nariratana)、ティパンコーンラッサミチョト王子(Prince Dipangkorn Rasmijoti)、パッチャラキッティヤパー王女(Princess Bajrakitiyabha)、ラーマ10世国王(King Maha Vajiralongkorn Bodindradebayavarangkun)、スティダー王妃(Queen Suthida) SOPA Images / Getty Images

王女は「予選を通過することができなかったことに気がつきました。別の競技に出場しなければなりませんでした」。すべてがうまくいかずに「無力感に苦しんだ」という。コーチとチームへの感謝の気持ちも。「彼らが私を励まし続けてくれたおかげで、最終的にアジア大会への出場権を獲得できました。もう無理だと諦めていました。なぜ実現したのかは分かりませんが、みんなが私にそこにいて欲しいと願ってくれていました。姉もそうだったと思います。すべてが重荷になりすぎて、泣き崩れてしまいました。本当に疲れ果てていました」。

大学ではデザインを専攻、ファッションデザイナーとしても活躍している。ショーの会場に姿を見せることも多い。シリワンナワリー王女(Princess Sirivannavari Nariratana) Swan Gallet / Getty Images

その後、心身の回復のために時間を取ったと語る王女。「今は以前の自分に戻っています。どん底を経験した後、再び頂点へと戻る道のりを経験しました。2週間後には、前のように全力で闘う、アスリートとしての自分を取り戻していました」。復活した王女の活躍を楽しみにしたい。

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