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「合計が計算と合わない」とレシートを差し出した客。だが、店員とのやり取りを見て、私が反省したワケ

  • 2026.9.25

伸びていく列の先で

夕方のスーパーは、どのレジにも人が並んでいた。

ところが、レジで会計が止まっている。

「すみません。合計が、私の計算と合わないんですけど」

年配の男性がレシートを手に、店員さんへ声をかけていた。店員さんはすぐにレシートを受け取り、確認している。

「申し訳ありません。確認しますので、少々お待ちください」

男性は自分でもう一度レシートを見直したあと、首をかしげた。

「やっぱり、合わないんですよね」

その間にも私の後ろには人が増えていった。かごを持ち直す音や、小さなため息も聞こえてくる。

正直、私も「まだかかるのかな」と思っていた。

けれど、店員さんは急かす様子もなく、確認を続けていた。

一点ずつ確認して見つかったもの

店員さんはレシートと商品を見比べながら、商品を一つずつ確認し始めた。

「牛乳が一本、卵が一パック……」

商品名を読み上げながら、手元の商品と照らし合わせていく。

しばらくして、店員さんの手が止まった。

「あ……申し訳ありません。こちらの缶詰が二度入っています」

同じ商品が二重に読み取られていたのだ。

「やっぱり、そうでしたか」

男性は怒鳴ることもなく、ほっとしたようにレシートへ目を落とした。

「こちらのミスです。大変申し訳ありません。差額をお返しします」

店員さんはそう言って返金し、新しいレシートを男性へ渡した。

「いや、確認してもらえてよかったです」

男性が頭を下げてその場を離れると、止まっていた列がようやく動き始めた。

私の番になり、商品を台へ置いたとき、思わず店員さんに声をかけた。

「さっき、大変でしたね」

店員さんは少し笑って、

「お待たせしてすみません。確認できてよかったです」

と答えた。

待っている間、私は男性のことを「会計を止めている人」としか見ていなかった。でも実際には、男性の計算が合っていた。

目の前の一場面だけで決めつけてはいけないのだと、少し反省した出来事だった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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