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「10万円で売れた?半分分けてね」着払いで届いた形見分けの箱。査定後、思わぬ結果に呆れた

  • 2026.9.25
「10万円で売れた?半分分けてね」着払いで届いた形見分けの箱。査定後、思わぬ結果に呆れた

着払いで届いた、形見分けの3箱

3年前、遠方に住む母の兄が亡くなった。子どものころは、夏休みになるとよく遊びに行った人だった。

葬儀から少したったころ、いとこから連絡が来た。

「形見分けで、掛軸とか茶道具を引き取ってほしいの。価値があるものだから、売れば10万円にはなるって」

突然の話に、私は戸惑った。

「えっ、私じゃ価値なんて分からないよ。もらっても困るよ」

すると、いとこはあっさり言った。

「大丈夫。もう送ったから」

数日後、本当に段ボールが3箱届いた。

しかも送料は着払いで、私は玄関先で配達の方に約2,000円を払い、伝票の控えを受け取った。

箱を開けると、古い木の匂いがした。中には年代を感じる置物や湯のみなどがぎっしり入っている。

母の兄が長く手もとに置いていたものだと思うと、何も確認せず捨てる気にはなれなかった。

そこで週末、私は3箱を近所の買取店へ持ち込んだ。

店の方は一つずつ確認してくれたが、結果はすべて買い取り不可だった。

「そうですか…。分かりました」

私は買取不可と書かれた紙を受け取り、そのあとリサイクルショップにも相談した。

そこでも値段はつかなかったが、残った品を処分するなら3,000円で引き取ってもらえるとのことだった。

私は置物をいくつか手もとに残し、残りを処分してもらった。

3,000円の領収書は、送料の伝票と一緒に財布へしまった。

「10万円で売れた?」と届いたメッセージ

それからひと月ほどたったころ、いとこからメッセージが届いた。

「10万円で売れた?半分分けてね」

画面を見たまま、私はしばらく返事ができなかった。

いとこ自身も、父親が残したものにはそれくらいの価値があると思っていたのかもしれない。

そう考えると、責める言葉を並べる気にもなれなかった。

私は送料2,000円の伝票、買取不可の紙、処分料3,000円の領収書を机に並べ、一枚ずつ写真を撮った。

そして、その3枚を添えて返信した。

「残念だけど、値段はつかなかったよ。送料が2,000円、処分料が3,000円で、合わせて5,000円かかりました。半分ずつなら2,500円お願いできる?」

送信すると、すぐに既読はついた。しかし、返事は来なかった。

数日後の夜、今度はいとこの母から電話がかかってきた。母の兄の妻にあたる人だ。

「写真、見せてもらったの。あの子が勝手に送って、本当にごめんなさいね」

「いえ。思い出のある物ですし、置物はいくつか残してあります」

「ありがとう。でも、送料も処分代もあなたが払うことじゃないわ。こっちで全部持つから」

翌日、私の口座には5,000円が振り込まれていた。

それ以降、いとこから売却代金について聞かれることはなかった。

玄関の棚には今も、あの3箱から残した置物が一つだけ置いてある。それを見るたび、届いた段ボールと、机に3枚の紙を並べた日のことを思い出す。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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