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ダイソーのコンロ・換気扇掃除7選 洗剤は液性で選ぶ

  • 2026.9.24

コンロや換気扇の油汚れ落としに使う重曹・セスキは、どちらも「弱アルカリ性」。消費者庁が決めている液性の5区分と、東京消防庁の統計(管内の住宅火災の約5件に1件はガステーブル等)をもとに、ダイソーで買える掃除グッズ7点(税込合計770円)と、掃除のあとにやりがちなNGを紹介します。

年末の大掃除で後回しになりがちなのが、コンロのまわりと換気扇。油でベタついた汚れは、時間がたつほど落としにくくなります。
掃除用の粉や洗浄剤のパッケージには、「液性:弱アルカリ性」のような表示があります。これは消費者庁が決めている表示のルールで、pH(ペーハー)の値によって5つの区分に分けられています。
この記事でわかるのは次のことです。
・東京消防庁の統計で見る、コンロまわりの火災の数(住宅火災の約5件に1件)
・「液性」の5区分と、重曹・セスキ・クエン酸がどこに入るか
・商品に書かれたスプレー液の作り方と、1袋で何回分作れるか
・ダイソーで買えるコンロ・換気扇の掃除グッズ7点(税込合計770円)
・掃除のあとにやりがちなNG5つ
商品の価格はすべて税込で、2026年9月24日時点のダイソーネットストアの表示です。店舗での取り扱いは店によって異なる場合があります。

コンロまわりの火災 東京消防庁の管内で住宅火災の約5件に1件

東京消防庁は、管内で起きた火災を出火原因ごとにまとめて毎年公表しています。住宅火災の主な出火原因のうちいちばん多いのが「ガステーブル等」(ガスコンロなど)で、令和2年から6年までの5年間、毎年最多でした。
住宅火災の件数に占める割合を年ごとに計算すると、こうなります。
・令和2年 385件/1,553件 24.8%
・令和3年 348件/1,617件 21.5%
・令和4年 319件/1,606件 19.9%
・令和5年 353件/1,669件 21.2%
・令和6年 321件/1,724件 18.6%
5年を合わせると8,169件のうち1,726件で21.1%。住宅火災のおよそ5件に1件が、ガスコンロなどから出ている計算です。

ただし、原因のいちばんは汚れではありません。令和6年のガステーブル等の火災339件(住宅以外も含む)で、いちばん多い経過は「放置する・忘れる」の108件です。火をつけたままその場を離れないことが、まず大前提です。
そのうえで、汚れが関わる火災もあります。同じ統計でガステーブル等のグリル部から出た火災を見ると、令和5年は42件のうち19件、令和6年は41件のうち24件で、燃えたもの(着火物)が「油かす」でした。2年を合わせると83件のうち43件、約半分(51.8%)です。

製品評価技術基盤機構(NITE)も、魚焼きグリルの受け皿にたまった油が過熱して発火する様子を再現し、「グリル受け皿や焼き網、下火カバーなどにたまった食品かすや油脂を取り除き、こまめに掃除してください」と呼びかけています。
東京消防庁も、火災予防条例でレンジフードやグリスフィルターの清掃が定められていることを紹介し、「コンロやレンジフードに油脂が付いていると、着火して火災になる危険があります」としています。

洗剤は「液性」で選ぶ 重曹もセスキも弱アルカリ性

合成洗剤や住宅用の洗浄剤には、家庭用品品質表示法にもとづいて液性を表示する決まりがあります。消費者庁の手引きでは、pHの値で次の5つに分けています。
・酸性 pH3.0未満
・弱酸性 pH3.0以上6.0未満
・中性 pH6.0以上8.0以下
・弱アルカリ性 pH8.0を超え11.0以下
・アルカリ性 pH11.0を超える
ダイソーの商品ページで液性の表示を確かめると、重曹・セスキ炭酸ソーダ・IH・ガスコンロクリーナーはどれも「弱アルカリ性」、水アカ用のクエン酸は「酸性」でした。
製品評価技術基盤機構(NITE)の資料は、台所まわりの油汚れについて、「換気扇やその周囲の壁に付着した後、時間とともに酸化・重合が進み、樹脂状になって、こびり付いた汚れになります」と説明し、台所まわり用の洗剤ではアルカリ剤がこの汚れの分解を助けるとしています。
ダイソーの商品でも、弱アルカリ性の重曹・セスキには換気扇やレンジまわりの油汚れ、酸性のクエン酸には水アカ・石鹸カスの洗浄が用途として書かれています。

出典 www.caa.go.jp

早見の商品の位置は、パッケージの表示区分です。pHを測った値ではありません。アルカリ電解水のスプレーなど、商品ページで液性の表示が確かめられなかったものは載せていません。買うときは、ボトルの表示を見て確かめてください。

粉末の液性は「水1Lに50g」で測る決まり

消費者庁の手引きでは、液性の区分を決めるpHの測り方も定めています。液状のものは原液で、粉末のものは「1リットルの水に50gの試料を溶かした溶液」で測る決まりです。一方、実際にスプレーを作るときの濃さは商品ごとに違います。商品に書かれた作り方を、水1Lあたりの粉の量に直して比べてみました。
・セスキ炭酸ソーダ:水500mLに5g → 水1Lに10g(決まりの測定条件の濃さの5分の1)
・重曹:水500mLに20〜30g → 水1Lに40〜60g(決まりの測定条件の濃さの0.8〜1.2倍)
セスキのスプレーは、決まりの測定条件よりかなり薄く作ることになります。同じ「弱アルカリ性」の表示でも、使う濃さは商品の作り方に従うのが基本です。
1袋で作れる量も計算しておきます。セスキ(220g)は500mLのスプレー液が44回分(22L)、重曹(250g)は8〜12回分です(重曹は、鍋の焦げ落としや拭き掃除などほかの使い方にも使うと、そのぶん減ります)。

ダイソーのコンロ・換気扇掃除グッズ7選 合計770円

ダイソーネットストアで2026年9月24日時点の販売を確認できた商品から、洗浄剤(3点・330円)、道具(3点・330円)、汚れ予防(1点・110円)の3つに分けて7点を選びました。すべて税込110円で、7点そろえると税込770円です。

出典 weboo.link

油汚れを浮かす洗浄剤

1. セスキ炭酸ソーダ(落ち落ちV)220g 税込110円

品名は「住宅用・洗濯用洗浄剤」、液性は弱アルカリ性。220g入りの粉末で、保存に便利なチャック付きです。
スプレー液は水500mLに5gを溶かして作り、レンジまわりやグリルの油汚れ、換気扇の汚れに直接スプレーしてから拭き取るか洗い流す、という使い方が書かれています。材質や塗装によっては変質・変色することがあるので、目立たない部分につけて5分ほどおいて確かめてから使います。

2. 重曹(落ち落ちV)250g 税込110円

品名は「台所用・住宅用洗浄剤」、液性は弱アルカリ性。250g入りの粉末です。
スプレー液は水500mLに20〜30g。換気扇・レンジの油汚れには直接スプレーし、汚れがひどいときは粉を直接ふりかけて油になじませてからこする、とあります。鍋の焦げ落とし(水1Lに40〜50gを入れて沸騰させる)にも使えますが、アルミ鍋は変色することがあると書かれています。

3. IH・ガスコンロクリーナー(20枚、24h抗菌、極厚) 税込110円

セスキ炭酸ソーダ配合の大判シート(20×30cm)で、液性は弱アルカリ性。20枚入りです。粉を溶かす手間がないので、調理のあとにさっと拭くのに向いています。
経年による焦げ付きや炭化した汚れは落ちないこと、ペンキ・ニス・うるしなどの塗装面や白木、壁紙、ガラス面、真鍮には使わないことが書かれています。

こすり洗い・つけ置きの道具

4. キッチンハードブラシ(換気扇・コンロ用) 税込110円

換気扇ファンのすきまに入る形の、固めのブラシです。本体サイズは4.3×18.8×2.4cmで、スクレーパー付き。耐熱温度は80℃です。
フッ素樹脂加工・プラスチック・ガラス・ホーローなどキズのつきやすい物には使わない、先端が鋭くなっているので取り扱いに注意、と書かれています。

5. 水切りかごに掛けられるグリル洗いブラシ(落ち落ちV) 税込110円

グリルの細かい凹凸を洗うためのブラシで、油汚れに手で触れずに洗えます。サイズは5.3×14.3×2.1cm、耐熱温度は80度。水切りかごに掛けて収納できます(かごの形によっては掛けられません)。
上で見たとおり、グリル部の火災は油かすへの着火が約半分。受け皿や焼き網は、使うたびに洗う習慣にしておくと安心です。

6. つけ置き洗い用袋(5枚) 税込110円

シンクに広げてお湯をため、油汚れの部品をまとめてつけ置きできる袋です(換気扇のファンや五徳など)。サイズは横130cm(90cm+40cm)×縦50cm、5枚入り。
洗剤の量やお湯の温度は、使う洗剤の説明書に従うように書かれています。洗剤を使うときは保護手袋をつけ、とがった部品で袋を破らないように気をつけます。

次の汚れを防ぐ

7. レンジフードフィルター(厚手、かぶせるタイプ) 税込110円

レンジフードの金属フィルターにかぶせて、油煙をキャッチするフィルターです。対応サイズは約47×36cmまでの金属フィルター1枚で、落下防止用の面ファスナーが4個付いています。
レンジフードが火元から1m以内にある場合は使わない、炎が上がる調理をするときは使わない、汚れたら新しいものに交換、と書かれています。取り付け前に、金属フィルターのほこりや油をきれいに落としておきます。
岡崎市消防本部は、何年も掃除せずに油が付いていたレンジフードのフィルターに調理の熱が加わり、油が自然発火した事例を紹介しています。かぶせるフィルターも、つけっぱなしにせず交換が前提です。

掃除のあとにやりがちなNG5つ

油汚れの掃除は、終わったあとの片付けにも注意点があります。
・油を拭いたキッチンペーパーや布を、そのままごみ袋へ → 水にしっかり浸してから捨てる(自然発火の事例がある)
・換気扇のアルミ部品にもセスキ・重曹をかける → セスキ・重曹とも「使用できないもの」にアルミ。材質は取扱説明書で確認
・クエン酸と塩素系の洗剤を続けて使う → 酸性タイプと塩素系は「まぜるな危険」。同時・続けての使用は避ける
・素手で長時間こすり洗いする → 炊事用などの手袋をつける
・換気扇を回したままフィルターを外す・付ける → 換気扇が止まっていることを確かめてから作業する
いちばん見落としやすいのが1つめです。岡崎市消防本部は、「クッキングペーパーなどに天ぷら油を染み込ませ、密閉したごみ袋やごみ箱に捨てたところ、酸化熱により、自然発火した。」という事例を紹介し、「油の染み込んだ紙や布を捨てる場合は、水を十分に染み込ませるなどの処理をしてください。」としています。東京都も、動植物油は空気に触れると酸化して熱が出ること、「油の染み込んだ紙や布を捨てる場合は、水を十分に染み込ませるなどの処理をしてから捨てましょう。」と注意を促しています。
東京消防庁も、マッサージオイルなどのオイル(動植物油)でも同じ注意をしていて、「オイルを布や紙で拭き取った場合は、水にしっかり浸してから捨てましょう」と呼びかけています。
2つめのアルミは、セスキ・重曹とも商品の「使用できないもの」に入っています。換気扇やレンジフードの部品の材質は機種によって違うので、外し方と材質は取扱説明書で確かめてから作業しましょう。
3つめは、クエン酸のパッケージに「まぜるな危険 酸性タイプ」と表示されています。キッチンでは排水口に塩素系の洗剤を使うこともあるので、同じ日に使うときは特に気をつけます。

よくある質問

重曹とセスキ、コンロまわりにはどちらを使えばいいですか

どちらも液性は弱アルカリ性で、ダイソーの2商品とも換気扇・レンジまわりの油汚れに使えると書かれています。違いは使う量で、スプレー液を作るときはセスキが水500mLに5g、重曹が20〜30gです。重曹は粉のままふりかけてこする使い方もできます。どちらも同じ区分なので、液性だけでどちらが上とは決められません。商品に書かれた使い方に合わせて選びましょう。

アルカリ電解水のスプレーは表示の早見に入らないのですか

2026年9月24日時点のダイソーネットストアの商品ページでは、アルカリ電解水のスプレーの液性の表示を確かめられませんでした。区分を推測で書くことはしていません。店頭でボトルの表示を確かめてください。

まとめ 油汚れは弱アルカリ性、片付けは水に浸して

東京消防庁の管内では、住宅火災の約5件に1件(令和2〜6年で21.1%)がガステーブル等から出ています。グリル部の火災は、2年分で約半分(51.8%)が油かすへの着火でした。
コンロや換気扇の油汚れには弱アルカリ性の重曹・セスキ、水アカには酸性のクエン酸。油を拭いた紙や布は、水に浸してから捨てましょう。今回の7点をおさらいします。
・洗浄剤:セスキ炭酸ソーダ(落ち落ちV)220g(110円)、重曹(落ち落ちV)250g(110円)、IH・ガスコンロクリーナー(20枚、24h抗菌、極厚)(110円)
・道具:キッチンハードブラシ(換気扇・コンロ用)(110円)、水切りかごに掛けられるグリル洗いブラシ(落ち落ちV)(110円)、つけ置き洗い用袋(5枚)(110円)
・汚れ予防:レンジフードフィルター(厚手、かぶせるタイプ)(110円)
7点すべてで税込770円です。価格や在庫は変わることがあるので、購入前に商品ページで確認してください。
※火災の割合は、東京消防庁「火災の実態」の表の件数からweboo編集部が計算した値です。住宅火災の割合は表7-1-4(住宅火災の主な出火原因の状況)、グリル部の内訳は表3-7-4(ガステーブル等の部位別着火物。住宅以外の用途も含む)の令和5年・6年の値を合計しました。スプレー液の濃さは各商品の表示から計算しています。記事の情報は2026年9月24日時点のものです。

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