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同僚3人に別々の秘密を送った私が、半年後に先輩の口から確かめたこと

  • 2026.9.24
ハウコレ

先輩が口にした「営業部の人と付き合ってるんでしょ?」の一言で、私はチャット一覧を開き直しました。3つの秘密のうち、口から出てきたのは1つだけでした。

送信済みの吹き出しが3つ、それぞれ別の同僚とのチャットに、同じ書き出しで並んでいました。

3人に3つの嘘を送った

入社3年目の職場で、私は同じ部署の同僚3人の口の軽さを、確かめないまま信じられずにいました。誰かの休みの理由が、翌日には別の部署まで届いている。そんな場面を何度か見てきたからです。そこで私は、3人それぞれのチャットに同じ書き出しを送りました。

「相談したいことあるんですけどいいですか?」

返事が来た順に、続けて打ちました。

「誰にも言わないでほしいんですけど」

その先に書いたのは、3人とも別の内容です。1人には転職のエージェントに登録していること、1人には副業でハンドメイドを売っていること、そして同僚には、こう送りました。

「実は、営業部の人と付き合ってるんです」

どれも本当ではありません。もし誰かの口から自分の話が戻ってきたら、その内容で相手がわかるように、あえて中身をばらばらにしました。同僚からは数分で返信が届きました。

「もちろん。誰にも言わない」

私はそのまま嘘の相談をし、そこで話は終わりました。

半年後、噂好きの先輩と2人で飲んだ

それから半年、誰とも相談内容について話しませんでした。忘れかけていた頃、噂話が好きで知られる先輩から誘いが届き、居酒屋で2人になりました。

ジョッキが半分ほど空いたところで、先輩は身を乗り出しました。

「営業部の人と付き合ってるんでしょ?」

私は箸を置き、先輩の顔を見ました。転職の話も、副業の話も、先輩の口からは出てきません。私はそのまま話を合わせ、先輩がほかに聞いていることはないかを、遠回しに探りました。出てくるのは営業部の話だけでした。

テーブルの下でスマホを開き、チャット一覧を上から辿りました。「実は、営業部の人と付き合ってるんです」の吹き出しがあるのは、あの同僚とのチャット1つだけです。

「それ実は嘘なんです」

先輩がジョッキを置いたところで、私は言いました。

「それ実は嘘なんです。どの人が信用できるかなって試してたんです。」

先輩は口を開けたまま、しばらく私を見ていました。

「え、そんなことしてたの」

私は3人に別々の話を送ったこと、その中で戻ってきたのが営業部の話だけだったことを説明しました。先輩は笑いながらも、ジョッキを持った手を途中で止めていました。

帰りの電車で、私は同僚とのチャットを開きました。「もちろん。誰にも言いません」の吹き出しの下には、私のスタンプだけがあります。何を送るべきかを考えて、結局、そのまま画面を閉じました。

そして...

その同僚とは今も同じ部署で、業務の連絡は続いています。営業部の話が嘘だったことを、私はまだ同僚に伝えていません。あの3つのチャットは、送信した吹き出しをそのままにして残してあります。誰を信じるかを決めるために、私は3人に嘘をつきました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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