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「こっちのレジが開くなら、私が先に」レジの列に割り込んだ女性。だが、非常識な行動に対して、店員がした判断

  • 2026.9.24
「こっちのレジが開くなら、私が先に」レジの列に割り込んだ女性。だが、非常識な行動に対して、店員がした判断

夕方のドラッグストアにできていた一本の列

三十代の僕は、仕事帰りにドラッグストアへ寄った。かごの中には目薬と洗剤、それに切らしていた歯みがき粉。夕方の店内は混んでいて、開いているレジは一台だけだった。

レジ前には、床の足跡マークに沿って五人ほどの列ができていた。先頭には杖を腕にかけた年配の男性がいて、僕はその三人うしろに並んでいた。

店員さんが会計やポイントカードの確認に追われていると、棚の間から商品を両手に抱えた女性が出てきた。

女性は列をちらりと見たものの、そのまま僕と前の人の間へ入ってきた。

「あの、並んでますよ」

思わず声をかけると、女性は少しだけ振り返った。

「すぐ終わるから」

それだけ言うと、また前を向いてしまった。前にいた人も困ったような顔をしていたが、何も言わない。僕もそれ以上強く言えず、かごを持ち直した。

隣のレジが開いた瞬間、女性が動いた

しばらくすると、奥から別の店員さんが出てきた。隣のレジに入り、閉まっていたことを示す札を外す。

その瞬間、割り込んできた女性が列からさっと出た。

「こっちのレジが開くなら、私が先に」

店員さんが案内するより早く、女性はレジ台へ商品を置こうとする。

店員さんは慌てる様子もなく、女性に軽く会釈すると、列の先頭へ手を向けた。

「申し訳ありません。お待ちの方から順番にご案内します」

「でも、私もうこっちに来てるし」

女性がそう返すと、店員さんは落ち着いた声でもう一度伝えた。

「先にお待ちのお客さまがいらっしゃいますので、順番にお願いいたします」

店員さんが呼んだのは列の先頭の男性だった

そして店員さんは、列の先頭にいた年配の男性へ顔を向けた。

「お待ちのお客さま、こちらへどうぞ」

男性は少し驚いたように顔を上げ、それからゆっくり隣のレジへ進んでいった。

女性は何か言いかけたものの、そのまま商品を抱え直した。そして列の横を歩き、最後尾へ並び直した。

二つのレジが動き始めると、待っていた列も少しずつ短くなっていった。

やがて僕の番になると、隣の店員さんがこちらへ手を上げた。

「お待たせしました。こちらへどうぞ」

僕は小さく頭を下げ、目薬と洗剤と歯みがき粉の入ったかごをレジ台へ置いた。

強い言葉で注意したわけではない。それでも、待っている人から順番に案内するという当たり前の対応を崩さなかった店員さんの姿が、妙に印象に残った。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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