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「翌日、大安だし、もしかして結婚式?」誰にも話していない予定を当てた別部署の男性。休みを入れるたび気になった予定表

  • 2026.9.24

廊下で呼び止められた朝

昨年の秋、私は結婚式のために金曜の有給を1日取った。式は翌日の土曜日で、親族だけの小さなものだったため、会社では誰にも話していなかった。

社内の予定表にも、金曜を休みにしていることしか入れていなかった。

その前の週の朝、書類を抱えて廊下を歩いていると、別部署の50代くらいの男性に呼び止められた。普段は会えば会釈する程度で、ほとんど話したことのない人だった。

「おはよう。来週の金曜、休みなんだね」

突然のことで、私は少し戸惑った。

「あ、はい。ちょっと予定があって」

すると男性は、何か思いついたように笑った。

「翌日、大安だし、もしかして結婚式?」

思わず男性の顔を見た。

「えっ……どうしてですか?」

「いや、予定表に休みって出てたから。次の日が大安だったし、もしかしてって思っただけ」

「それだけで分かったんですか?」

「たまたまだよ。当たってた?」

楽しそうに聞かれたものの、私は答えに困った。

「まあ……ちょっと予定があって」

そう濁すと、男性も私の反応に気づいたのか、「ごめんごめん、余計なこと聞いたね」と言って、自分の部署へ戻っていった。

何か嫌なことをされたわけではない。それでも、ほとんど話したことのない人が私の休みの日を覚え、そこから予定まで想像していたことが妙に頭に残った。

予定表に書いたのは「休み」だけだった

席に戻って予定表を開いてみたが、やはり金曜の欄には休みの予定しかない。結婚式については何も書いていなかった。

その夜、夕食を食べながら夫に話した。

「今日ね、別の部署の人に『翌日が大安だから、もしかして結婚式?』って言われたの」

夫が箸を止めた。

「え、それだけで?」

「うん。予定表の休みを見て思ったんだって」

「すごい勘だな……。でも、当たってるとちょっとびっくりするね」

「そうなの。悪い人ではないと思うんだけど、なんとなく落ち着かなくて」

結婚式は無事に終わり、その男性から式について何か聞かれることもなかった。

ただ、それからしばらくして、別の平日に有給を入れたときのことだった。

廊下で男性とすれ違うと、また声をかけられた。

「今度も平日に休むんだね。どこか行くの?」

私は少し笑って答えた。

「いえ、普通の用事です」

男性は一瞬黙ってから、「そっか。じゃあ、これ以上は聞かないでおくよ」と笑った。

悪意があるわけではなく、単純に人の予定が気になる人なのかもしれない。

それでも私はあの日以来、予定表に「休み」と入力するたび、そこに書いていないことまで誰かに想像される可能性があるのだと、少しだけ意識するようになった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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