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「私だったら、そろそろ新しいの欲しくなる」バッグを比べてきたママ友に、隣の母親がさらりと返した言葉

  • 2026.9.25

参観のあと、校庭の隅で

娘が小学校に入ってまもなく、同じクラスの子のお母さんと親しくなった。

学校行事などで顔を合わせると向こうから声をかけてくれるので、最初は気さくで話しやすい人だと思っていた。

けれど半年ほどたつと、少し気になることが増えてきた。

「うち、今は習い事3つやってるんだ。そっちは何かやってる?」

私が答えると、「へえ、そうなんだ」と言いながら、また自分の家の話が続く。

張り合われているように感じることもあったが、悪気があるのかは分からず、私はそのたびに笑って流していた。

秋の授業参観が終わった日、校庭の隅で数人のお母さんたちと立ち話をしていたときのことだ。

ふいに彼女が、私の肩にかけたバッグを見た。

「そのバッグ、結構長く使ってるよね」

「うん。何年か使ってるかな。気に入ってるから」

そう答えると、彼女はバッグをもう一度見て笑った。

「でも、ほんと長く使ってるよね。私だったら、そろそろ新しいの欲しくなるな」

また言うんだ、と少しだけ胸がざわついた。

このバッグは娘の入学のときに一緒に選んだものだった。新品のころより少しくたびれてはいるものの、使いやすく、私自身も気に入っている。

「私はまだ好きなんだよね。壊れてないし、もう少し使うかな」

なるべく軽く返したつもりだったが、自分でも少し声が硬くなったのが分かった。

隣にいたママが返した一言

すると、すぐ隣で話を聞いていた別のお母さんが、私のバッグを見ながら口を開いた。

「でも、気に入ってるならいいじゃない。まだ使えるんでしょ?」

「うん、全然使えるよ」

私が答えると、その人も自分のバッグに目を落として笑った。

「分かるよ。使いやすいのって、なかなか替えられないんだよね」

「そうそう。新しいの見ても、結局これでいいかってなる」

周りにいたお母さんたちからも、「分かる」と笑い声が上がった。

彼女は少し黙ったあと、「まあ、気に入ってるならいいよね」とだけ言った。しばらくして、このあと予定があるからと先に校門を出ていった。

帰り道、さっき声をかけてくれたお母さんと並んで歩いた。

「さっき、ちょっと言いすぎたかな」

「全然。むしろ助かった。なんて返そうか困ってたから」

すると、その人は苦笑いした。

「私も前に似たようなこと言われたことあるんだよね」

「あ、そうだったんだ」

自分だけが気にしすぎていたわけではないと分かり、少しほっとした。

それから彼女が私の持ち物について何か言ってくることはなくなった。学校で会えば普通にあいさつを交わし、話すとしても行事や子どものことくらいだ。

その夜、夕飯の片づけをしながら夫に昼間のことを話した。

「今日ね、このバッグ、長く使ってるよねって2回も言われてさ」

夫はバッグを見て、不思議そうに言った。

「まだ使えるんだろ? 気に入ってるなら別にいいじゃん」

「だよね。私もそう思う」

すると、居間で宿題をしていた娘が顔を上げた。

「私、そのバッグ好きだよ。まだ使えばいいじゃん」

「じゃあ、もうちょっと使おうかな」

そう答えると、娘は「うん」と笑った。

少しくたびれてきた持ち手を見ながら、私もつられて笑った。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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