1. トップ
  2. エピソード
  3. 「今、何してるんですか?」日曜までメッセージを送ってきた同僚。だが、妻の一言で気づいた距離感の近さ

「今、何してるんですか?」日曜までメッセージを送ってきた同僚。だが、妻の一言で気づいた距離感の近さ

  • 2026.9.23

隣の席に来た同年代の男性

春に、僕の部署へ同年代の男性が入ってきた。僕と同じ40代で、席は隣になった。

人当たりがよく、初日から周囲に気さくに話しかける人だったので、僕も最初は話しやすい人だと思っていた。

最初の週の昼休み、弁当を食べていると、彼が椅子をこちらへ向けた。

「そういえば、結婚してるんですか?」

「してますよ。娘もいます」

「へえ、娘さんいるんだ。じゃあ休みの日は、家族で出かけたりするんですか?」

「そうですね。まあ、家族と一緒にいることが多いです」

そのときは、ごく普通の世間話だと思っていた。

ところが数日後、また休日の過ごし方を聞かれた。

「休みの日って、毎週どこか行くんですか?」

「いや、毎週じゃないですよ。家にいる日もありますよ」

「そうなんですね。娘さんとはよく出かけるんですか?」

前にも似た話をした気がしたが、僕は「まあ、たまに」とだけ答えた。

さらに、話題は仕事のことにも広がった。

「こういう仕事って、実際どのくらい給料もらえるんです?」

思わず僕は苦笑いした。

「いやいや、さすがに給料までは言わないですよ」

「あ、やっぱりダメですか。すみません、ちょっと気になって」

彼も笑ったので、その場ではそれで終わった。

けれど数日後、コピー機の前で「ちなみに給料って…」とまた切り出されたときには、さすがに少し引っかかった。まだ知り合って半月ほどしかたっていなかった。

日曜の昼に続けて届いたメッセージ

仕事で連絡を取ることもあるため、僕たちは連絡先を交換していた。

すると次第に、休日にも彼からメッセージが来るようになった。

「今日暑いですね」「昼ごはん何食べました?」など、仕事とは関係のない内容ばかりだった。

ある日曜、僕は妻と娘と出かけていた。

出先の駐車場に車を停めたとき、スマートフォンを見ると、彼からメッセージが来ていた。

「返信遅いけど、日曜の昼って何してるの?」

その少しあとにも、もう1通届いていた。

「今、何してるんですか?」

助手席の妻が、僕の表情を見て声をかけた。

「どうしたの?仕事?」

「いや、隣の席の人。休みの日にもこういうのが来るんだよ」

画面を見せると、妻は少し眉を寄せた。

「これ、仕事の用事じゃないんだよね?」

「うん。たぶん、話したいだけなんだと思うけど」

「でも、返事がないからって続けて来ると、ちょっと困るね」

僕も同じことを感じていた。

夕方になってから、「今日は家族と出かけてました」とだけ返した。それ以上、詳しいことは書かなかった。

月曜の朝、また聞かれたこと

翌朝、席に着くと、彼はいつもどおり笑顔でこちらを向いた。

「おはようございます。昨日、家族で出かけてたんですね」

「そうなんですよ」

僕がそれだけ返すと、彼はさらに聞いてきた。

「どこ行ってたんです?」

一瞬迷ってから、僕は笑って答えた。

「まあ、ちょっとその辺です。昨日はあんまりスマホ見てなくて」

「ああ、そうだったんですね」

彼はそれ以上聞かず、パソコンに向き直った。

それから僕は、仕事に必要な連絡にはこれまでどおり返す一方で、休日の雑談には無理に返信しないことにした。

職場で会えば普通に挨拶をするし、仕事にも支障はない。彼にも、そこまで深い意味はなかったのかもしれない。

ただ、どこまで私生活のことを話したいか、休日のメッセージにどのくらい返したいかは、人によって違う。

今でも休日に彼からメッセージが届くことはある。

以前なら「返さないと悪いかな」と気になっていたが、今は急ぎの用事でなければ、そのままスマートフォンを置けるようになった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ