1. トップ
  2. エピソード
  3. 「こっちにも生活があるんだよ!」深夜の騒音。上階の住人に言い返せなかった私が、翌日から始めたこと

「こっちにも生活があるんだよ!」深夜の騒音。上階の住人に言い返せなかった私が、翌日から始めたこと

  • 2026.9.23

夜11時を過ぎると始まる、天井の音

三十代の私が、賃貸マンションで一人暮らしをしていたころの話です。春に上の階へ新しい住人が越してきました。

それからしばらくすると、夜11時を過ぎたころから、ドンドンという重い足音や、何かを床の上で引きずるような音が聞こえるようになりました。

ひどい日は夜中の2時近くまで続きます。音で目が覚めることも増え、寝不足が続くようになりました。

管理会社へ相談すると、担当者から上の階へ注意を伝えてくれました。数日は静かになったものの、しばらくするとまた同じような音が聞こえ始めました。

ある晩、夜11時半を過ぎても低い音が何度も響き、翌朝も早かった私は、迷った末に上の階へ向かいました。

チャイムを鳴らすと、同年代くらいの男性が出てきました。

「夜分にすみません。下の階に住んでいる者なんですが…」

「はい。何ですか?」

「夜遅くの足音がかなり響いていて。もう少しだけ静かにしていただけると助かるんですが」

すると男性は眉を寄せました。

「こっちは仕事で帰ってくるのが遅いんだよ。帰りが遅いんだから仕方ないだろ!」

思った以上に強い口調で返され、私は一瞬言葉に詰まりました。

「お仕事の時間が遅いのは分かります。でも、2時近くまで音が続くと、眠れないことがあって…」

「だから、帰りが遅いんだから仕方ないだろ。こっちにも生活があるんだよ!」

男性はそう言うと、それ以上話す様子もなくドアを閉めました。

1週間分の記録を管理会社へ

部屋に戻ってから、もう直接話しに行くのはやめようと思いました。

仕事で帰宅が遅くなる事情は理解できます。それでも、集合住宅で深夜まで大きな音が続けば困る人もいます。

そこで翌日から、音が気になった日時と種類をメモすることにしました。

23時12分に重い足音、0時40分に何かを引きずるような音、1時55分に再び足音。1週間分をまとめ、管理会社へ持っていきました。

担当者は記録に目を通すと、少し表情を曇らせました。

「かなり遅い時間まで続いていますね。これなら、こちらからも具体的にお伝えできます」

「一度、自分でもお願いに行ったんです。でも、怒らせてしまったみたいで…」

「今後は直接行かなくて大丈夫ですよ。こちらから改めてお話しします」

その言葉を聞き、少しほっとしました。

翌週、郵便受けに管理会社から一枚の文書が入っていました。全戸に向けて、深夜や早朝の足音や物を動かす音など、生活音への配慮を求める内容でした。

その後、管理会社から「上の階の方にも同じ文書を渡して、個別に説明しました」と連絡がありました。

それから、夜中に響く大きな音は少しずつ減っていきました。

完全に何も聞こえなくなったわけではありません。それでも、夜中の2時近くまで音が続くことはほとんどなくなり、朝まで眠れる日が増えました。

ある朝、郵便受けの前で上の階の男性と顔を合わせました。

「おはようございます」

私が声をかけると、男性は一瞬こちらを見て、軽く会釈しました。それ以上、言葉を交わすことはありませんでした。

生活する時間が違っても、同じ建物で暮らしている以上、お互いに少しずつ配慮する必要があるのだと感じた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ