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「実家からお金の話、されてない?」娘に金を借りる母親。だが、姉との話で発覚した事実に唖然

  • 2026.9.23
「実家からお金の話、されてない?」娘に金を借りる母親。だが、姉との話で発覚した事実に唖然

月末の電話と、積み重なった2万円

実家の親から電話が来るのは、決まって月末の夜だった。

着信を見るだけで、「またかな」と思うようになったのは、もう何年も前のことだ。

「もしもし。元気にしてる?」

「うん。…どうしたの?」

そう聞くと、少しだけ間が空いた。

「その、今月もちょっと足りなくてね」

「またお金?」

「2万円だけ。来月は大丈夫だから」

親は以前から、こうして姉と私にお金を頼むことをくり返してきた。

2万円なら、生活に大きく響かない範囲で出せてしまう。だからこそ、きっぱり断ることができなかった。

「分かった。でも、本当に毎月は無理だからね」

「分かってるよ。助かる、ありがとう」

電話を切るたびに、「今度こそ断ろう」と思った。それでも月末になると、また似たような電話がかかってきた。

気づけば何度もお金を出していて、通帳の残高より先に、私の気持ちのほうがすり減っていた。

そんなある日、姉と電話で話していたとき、何となく聞いてみた。

「ねえ、最近また実家からお金の話、されてない?」

姉は一瞬黙った。

「……されてる。今月なんて、もう二回目だよ」

「えっ、私にも来たよ」

今度は二人とも黙ってしまった。

しばらくして、姉がため息まじりに言った。

「この前断ったら、『じゃあ妹に聞いてみる』って言われた」

「私も似たようなこと言われたよ。『お姉ちゃんにお願いしてみようかな』って」

「……それ、嫌だね」

「うん。なんだか、お姉ちゃんと私で押しつけ合ってるみたいになるよね」

親に対して困っているはずなのに、このままでは姉との間までぎくしゃくしてしまいそうだった。

姉妹で決めた、お金を渡すルール

その年の冬、姉の家を訪ねたとき、私は食卓で思い切って話を切り出した。

「私、もうちょっとしんどいかも」

姉はすぐに何の話か分かったようだった。

「お金のこと?」

「うん。出すこともそうだけど、お姉ちゃんと『どっちが出すの』みたいになるのが一番嫌」

姉は小さくうなずいた。

「私も。電話が来るたびに、またかって思う。でも、断ったあともずっと気になるんだよね」

「だったら、私たちで決まりを作らない?」

「決まり?」

「うん。どっちかがその場で判断するの、もうやめよう」

姉は少し考えてから、食卓にあった紙とペンを引き寄せた。

二人で毎月決まった額を同じ口座に入れる。親に渡す場合は、その中からだけにする。そして、いつ、いくら渡したのかを記録する。

「じゃあ、ここにある分まで。それ以上は出さないってことね」

「うん。片方だけが何度も出すのもなし」

「それなら、私もちゃんと断れそう」

二人で決めた内容をそれぞれ書き留め、同じルールを確認できるようにした。

年が明けて、また月末に電話が鳴った。

「悪いんだけど、今月も2万円だけお願いできない?」

いつもなら、ここで曖昧に返事をしてしまう。でも、その日は違った。

「これからは、今までみたいには出せないよ」

「え?どういうこと?」

「お姉ちゃんと話したの。二人で親に渡す分を決めて積み立てて、そこからしか出さないことにした」

電話の向こうが静かになった。

「……お姉ちゃんも、それでいいって?」

「うん。二人で決めたことだから」

少し間があったあと、親は「分かった」とだけ答えた。

その月、それ以上お金を頼まれることはなかった。

そして翌月の月末も、私のところに電話は来なかった。

数日後、姉から連絡があった。

「今月、そっちに電話来た?」

「来てないよ。お姉ちゃんは?」

「うちも来なかった」

「そっか」

それだけのことなのに、少し肩の力が抜けた。

姉も笑いながら言った。

「今月は、何も書かなくて済んだね」

「うん。それが一番いいね」

親とのお金の問題が、これですべて解決したわけではない。

それでも、姉と私のどちらか一人だけが抱え込むことはなくなった。二人で同じルールを決めたことで、ようやく親にも同じ返事ができるようになったのだと思う。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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