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「プチプラって、すぐダメになるよね」私のバッグを笑ったママ友。だが、別の街の値下げワゴンで再会

  • 2026.9.23
「プチプラって、すぐダメになるよね」私のバッグを笑ったママ友。だが、別の街の値下げワゴンで再会

園の門の前で、バッグを見られた

子どもを園に送り届けたあと、門の前ではいつも何人かの保護者が立ち話をしている。その朝も私は肩のトートバッグを持ち直し、輪の端に加わった。

すると、同じクラスのママ友が私のバッグに目を止めた。

「そのバッグ、どこで買ったの?」

「駅の近くのお店ですよ。そんなに高くなかったけど、軽くて使いやすくて」

そう答えると、ママ友は「へえ」と言いながら、もう一度バッグを見た。

「私、バッグは新作が出るとそっち見ちゃうんだよね。そういう安いお店って、あんまり行かなくて」

「そうなんですね」

それ以上話すこともなく、私は笑って受け流そうとした。

ところがママ友の視線が、少しほつれた持ち手のところで止まった。

「あ、ほら。やっぱりプチプラって、すぐダメになるよね」

「これ、もう二年くらい使ってるんですけどね」

私が苦笑すると、ママ友も笑った。

「でも結局こうなるじゃん。プチプラって、すぐダメになるよね」

周りにいた人たちは困ったように笑うだけだった。

私もそれ以上返す気になれず、「じゃあ、ちょっと忘れ物を見てきますね」と言って、その場を離れた。

その夜、子どもを寝かせたあと、夫とお茶を飲みながら昼間のことを話した。

「今日、園どうだった?」

「バッグ見てさ、『プチプラはすぐダメになる』って言われた」

「わざわざそんなこと言うの?」

「うん。しかも二回。同じことをもう一回言われて、さすがに何て返せばいいのか分からなかった」

夫は廊下に置いてあるバッグを見た。

「でも、それずっと使ってるよね」

「もう二年くらいかな。気に入ってるから、別にいいんだけどね」

「じゃあ、それでいいじゃん」

「まあね」

夫に話したことで、引っかかっていた気持ちは少しだけ軽くなった。

別の街のワゴンで再会した

数日後、私は電車で少し離れた街の商業施設へ出かけた。子どもの靴を探しながら歩いていると、通路に子ども靴のワゴンが並んでいた。

値下げされた靴がサイズごとに分けられていて、私も足を止めた。

ワゴンの角を回ったところで、買い物かごを持った人と正面から顔を合わせた。

あのママ友だった。

「あ…こんにちは」

「こんにちは。こんなところで会うんですね」

私が答えると、ママ友は一瞬だけ目を泳がせた。

かごの中には、ワゴンから選んだらしい子ども靴が二足入っていた。

私の視線に気づいたのか、ママ友はかごを見下ろした。

「これ、安かったから。普段履きならいいかなって」

少し早口だった。

「分かります。子どもの靴って、すぐサイズ変わりますもんね」

「そうなんだよね。ほんと、すぐ履けなくなるから」

私はワゴンに並んでいた靴を一足手に取った。

「あ、これうちの子のサイズだ。私もちょっと見ていこうかな」

「うん。その辺、まだ結構残ってたよ」

ママ友はそう言って、小さく笑った。

私は園で言われたことを持ち出さなかった。

安いものを買うこと自体は、何も悪いことではない。それなのに、あの日はなぜ私のバッグについてあんな言い方をしたのだろう。少し不思議には思ったが、その場で確かめる気にもなれなかった。

「じゃあ、また園で」

「うん。またね」

それだけ言って、私たちは別々に買い物を続けた。

次の朝、園の門の前で顔を合わせると、ママ友のほうから声をかけてきた。

「今日、午後から雨らしいよ」

「そうなんですね。傘持ってきてよかった」

「朝は晴れてるから、忘れそうになるよね」

「ほんとですね」

ママ友は私の肩にかかったバッグには触れず、そのまま子どもの手を引いて園へ入っていった。

私もいつものトートバッグを肩にかけ直し、その場をあとにした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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