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「車両変わればいいって言ってるんですー」注意されても車内で動画を流す女性。だが、隣の席の女性の一言で態度が一変

  • 2026.9.22
「車両変わればいいって言ってるんですー」注意されても車内で動画を流す女性。だが、隣の席の女性の一言で態度が一変

昼下がりの車内に響いていた音

平日の昼過ぎ、用事を済ませた帰りに乗った電車は空いていた。

40代になってから、こういう静かな移動の時間がちょっとした休憩になっている。私は窓側の席に座り、ぼんやりと外を眺めていた。

ところが、隣に座っていた女性が大きな声で電話を始めた。

「え、本当に?それはびっくりするよね」

楽しそうな笑い声を交えながら通話はしばらく続いた。向かい側の乗客が何度かこちらを見るのが分かったが、女性は特に気にしていないようだった。

ようやく電話が終わり、少し静かになるかと思った。ところが今度はスマートフォンで動画を見始めた。イヤホンはしておらず、会話や音楽がそのまま車内に響いている。

しばらくすると、向かいの席に座っていた人が女性へ声をかけた。

「すみません。もう少しだけ音、小さくしてもらえませんか?」

女性は画面から目を離し、少し面倒そうな表情を浮かべた。

「え?そんなに気になります?」

「ちょっと響いているので…」

すると女性は、少し強い口調で返した。

「そんなに気になるなら、車両変わればいいじゃないですか」

声をかけた人は困ったように黙った。それでも少しして、もう一度だけ口を開いた。

「でも、ここはみんなが乗る場所ですし…。少し下げてもらえれば、それでいいんです」

「だから、そんなに気になるなら車両変わればいいって言ってるんですー」

同じような言葉が、また返ってきた。

その人はそれ以上言い返さず、荷物を持って少し離れた席へ移っていった。その背中を見ながら、私は何とも言えない気持ちになった。

隣にいた私も、黙っていられなかった

それでも、動画の音は変わらなかった。

知らない人に注意するのは勇気がいるし、これ以上空気を悪くしたくもない。けれど、音を出している人ではなく、困っていた人のほうが席を移ったことがどうしても引っかかった。

私は少し迷ってから、隣の女性に声をかけた。

「あの、すみません」

女性がこちらを見る。

「……何ですか?」

「私も、さっきからちょっと音が気になっていて。もう少し小さくしてもらえると助かります」

女性は眉を寄せた。

「そんなに大きいですかー?」

「はい。結構聞こえてます。流石に迷惑ですよ」

私がそう答えると、女性は一度だけ周囲を見回した。

少し間があったあと、女性は何も言わずにスマートフォンの音量ボタンを何度か押した。動画の音が小さくなり、ほとんど聞こえなくなった。

「ありがとうございます」

私がそう言うと、女性は小さく「はい」とだけ返して、また画面に目を戻した。

それから何駅か過ぎたころ、先ほど席を移った人が降りるためにこちらの近くを通った。

そのとき、足を止めて小さな声で言った。

「さっき、ありがとうございました」

「いえ…」

私も小さく会釈を返した。

大げさな出来事ではない。それでも、自分には平気な音でも、周りの人には気になることがある。静かになった車内で、公共の場所では少しだけ周囲を気にすることが大切なのだと、あらためて感じた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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