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「仕事を休んででもクラブを優先して」と主張したママさん。だが、予定表を囲んだ保護者にコーチが伝えた決まり

  • 2026.9.22

予定表を囲んだ、保護者の集まり

娘が入っているクラブでは、季節の変わり目に保護者が集まって会議をする。その日は、次の会議をいつにするか決めるために、十人ほどが机を囲んでいた。

大きな予定表を広げて、順番に都合を出していく。働き方も家庭の事情もそれぞれで、全員の予定が重なる日を探すのは簡単ではなかった。

「私はこの日なら、仕事が終わってから参加できます」

「ごめんなさい。そこは下の子の習い事があって難しいです」

「じゃあ、その次の週はどうでしょう?」

そんなふうに、みんな少しずつ都合を伝えながら候補日を絞っていた。私も自分のシフトを思い出しながら、参加できそうな日に印をつけていた。

すると、まとめ役をしているママが予定表を見ながらため息をついた。

「でも、できれば全員そろったほうがいいですよね。欠席した人にあとから説明するのも大変ですし……」

そこまでは、私も分かる気がした。

ところが、続いた言葉に思わず顔を上げた。

「仕事を休んででも、クラブを優先してもらえませんか?」

机の周りが一瞬静かになった。

隣にいたママが、困ったように口を開く。

「いや……仕事って、そんな簡単には休めないので」

するとまとめ役のママは、少し焦った様子で言葉を重ねた。

「でも、子どものことですよ? 一日くらい調整できませんか。仕事を休んででも、クラブを優先してほしいです」

二度目にそう言われ、私は何と返せばいいのか分からなかった。

仕事にも家庭にも、それぞれ事情がある。それを踏まえて参加できる日を探すための話し合いだったはずだ。

コーチが確認した、クラブの決まり

しばらくして、グラウンドから戻ってきたコーチが、話し合いが止まっていることに気づいた。

「日程、何か困ってますか?」

すると一人のママが、少し言いにくそうに説明した。

「全員参加できる日にしたほうがいいんじゃないかって話になっていて……仕事を休んででも合わせたほうがいいのかな、と」

コーチは話を聞いてから、予定表に目を落とした。

「それなら、無理に全員そろえなくて大丈夫ですよ」

何人かが顔を上げた。

「会議は参加できる保護者で進めて、来られなかった方には内容をあとで共有することになっています」

まとめ役のママが少し驚いた顔をした。

「私、なるべく全員出るものだと思ってました」

「参加できるときはお願いしたいですけど、仕事を休んでまで日程を合わせる必要はないですよ」

コーチはそう言って、会議の進め方が書かれた紙を確認した。

まとめ役のママも紙に目を落とし、少ししてからうなずいた。

「分かりました。じゃあ、今出ている候補の中から決めましょう」

その後は候補日を確認し、多数決で次の会議の日が決まった。

選ばれたのは、私も仕事が終わってから参加できる日だった。

帰り道、隣を歩いていたママが苦笑した。

「二回も『仕事を休んで』って言われたときは、さすがにびっくりしました」

「私もです。みんなが簡単に休めるわけじゃないですもんね」

「決まりを確認できてよかったですね」

私もうなずいた。

その後の集まりでも、参加できなかった保護者には、決まりどおり会議の内容が共有されていた。

クラブに協力することは大切です。でも、それぞれの仕事や家庭の事情まで無理に合わせる必要はない。あの日の話し合いで、改めてそう感じました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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