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「うちは受験しないよ」と言っていたママ友。子どもの合格後、久しぶりに会って言われた「競争しなくてよかったね」

  • 2026.9.21

「うちは受験しないよ」と言っていたママ友

息子が小学生だったころ、同じクラスに親しくしていたママ友がいました。参観日や運動会で顔を合わせれば、帰り道に子どもの話をしながら一緒に帰るような間柄でした。

4年生のころから、そのママ友の口から問題集や模試の話が出ることが増えていきました。

それでも、中学受験の話題になると、彼女はいつも笑いながら言っていました。

「うちは受験しないよ。そんな余裕ないって」

私も「そうなんだ」と聞いていました。

ところが6年生になるころ、彼女の子が受験向けの塾に通っていると耳にしました。

少し意外には思いましたが、家庭のことです。わざわざ本人に確かめるようなことでもないと思い、それ以上は聞きませんでした。

その後、彼女の子は国立の中学に合格。息子は地元の公立中学へ進みました。

息子は入学するとすぐに部活に夢中になりました。

「今日さ、先輩に褒められた」

帰ってくるなりうれしそうに話す姿を見ていると、本人が楽しく通えているなら、それで十分だと思っていました。

久しぶりの再会で、2度言われたこと

中学に入ってしばらくたった休日、小学校時代から付き合いのある別のママ友と喫茶店でお茶をしていました。

そこへ偶然、あのママ友が入ってきました。

「あれ?久しぶり!」

彼女もこちらに気づき、少しだけ一緒に話すことになりました。

近況を話していると、彼女が私に尋ねました。

「息子くん、地元の中学に行ったんだよね?」

「うん。部活も始めて、毎日楽しそうだよ」

「そっか。でも、受験しなくてよかったかもね」

思ってもいなかった言葉に、私は少し首をかしげました。

「どういうこと?」

彼女は悪びれる様子もなく、さらりと続けました。

「ほら、うちの子も受験したでしょ?同じ時期に受験してたら、なんとなく競争みたいになってたかもしれないし。うちの子と競争しなくてよかったね」

私はすぐには返事ができませんでした。

小学生のころ、「うちは受験しない」と何度も聞いていたこともあり、余計に引っかかったのです。

すると彼女は、私の反応には気づかなかったのか、もう一度笑いながら言いました。

「ほんと、競争しなくてよかったよね。親同士まで変に意識したら嫌じゃない?」

隣にいたママ友が、一瞬こちらを見ました。

私は少し考えてから答えました。

「うちは、本人が地元の中学に行きたいって決めたからね。今は部活がすごく楽しいみたい」

「あ、そうなんだ」

「うん。朝も自分から起きて行くくらい。だから、今の学校でよかったと思ってるよ」

そう言うと、彼女は少し驚いたように目を丸くしました。

「へえ、そんなに楽しんでるんだ」

「うん。毎日その話ばっかり」

私が笑うと、彼女も「それならいいね」とうなずきました。

それ以上、受験の話になることはありませんでした。

しばらくして彼女が帰ると、向かいにいたママ友が苦笑しながら言いました。

「ちょっと返事に困るよね、あれ」

「うん。一瞬、何て言おうかと思った」

「でも、息子くんが楽しんでるなら、それが一番だね」

「私もそう思う」

店を出るころには、そろそろ息子が部活から帰ってくる時間でした。

誰かと競争しているかどうかより、今日あったことを楽しそうに話してくれる。その姿を見られることのほうが、私にはずっと大切です。

夕飯は何がいいか聞いてみよう。そう思いながら、私はスーパーへ向かいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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