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「売り切れっておかしいやろ」流れる寿司を指さした男性。だが、品切れなのに寿司が流れていた本当の理由

  • 2026.9.22
「売り切れっておかしいやろ」流れる寿司を指さした男性。だが、品切れなのに寿司が流れていた本当の理由

品切れの表示に怒り出した男性

週末の夕方、家族で回転寿司のカウンター席に座っていたときのことです。店内は満席に近く、注文された皿がレーンを次々に流れていました。

少し離れた席では、中年の男性がタッチパネルを何度も操作していました。どうやら、食べたかったネタに品切れの表示が出ていたようです。

「え、売り切れ?さっきまであったやろ」

男性が不満そうに画面を見ていると、ちょうど同じネタの皿がレーンを流れてきました。

それを見た男性は、近くにいた若い店員さんを呼び止めました。

「ちょっと。売り切れって出てるけど、そこに流れてるやないか」

「申し訳ございません。あちらは、ほかのお客様がご注文された商品でして……」

「いや、でもそこに流れてるやないか。あれ、こっちにくれたらええやろ」

男性は納得できない様子で、流れていく皿を指さします。

「すみません。ご注文いただいたお客様のお品なので、お渡しすることができないんです」

「でも同じやつやろ?目の前にあるのに頼めへんって、おかしくない?」

男性の声が少し大きくなり、周囲の客もちらちらと様子を見始めました。

隣に座っていた夫も、「あれ、注文品じゃない?」と小さな声でつぶやきました。

流れていたのは、先に注文された一皿

そのとき、カウンターの内側にいた板前さんが男性のところへ来ました。

「お待たせして申し訳ありません」

そう言って軽く頭を下げると、レーンを流れている皿を示しました。

「あちらなんですが、先にご注文いただいたお客様のお品なんです」

男性はまだ腑に落ちない様子でした。

「でも、まだ流れてるやろ。売り切れって出たら、そりゃ変やと思うやん」

「そうですよね。見えているのに注文できないと、分かりにくいですよね」

板前さんはそう答えてから、皿についている注文品の目印を示しました。

「こちらのご注文を受けたあとで在庫がなくなりまして、今は品切れの表示になっているんです」

男性はレーンの皿とタッチパネルを見比べました。

「ああ…そういうことか」

「はい。ですので、こちらは先にご注文いただいたお客様へお届けするお皿になります」

やがて皿は男性の前を通り過ぎ、少し先の席で止まりました。

小学生くらいの男の子が「あ、来た!」とうれしそうに声を上げ、お母さんと一緒に皿を取りました。

男性はその様子を見て、少し気まずそうにタッチパネルへ視線を戻しました。

「なるほどな……。じゃあ、しゃあないか」

しばらく画面を眺めたあと、別のネタを選びます。

「ほな、こっちにするわ」

「ありがとうございます」

板前さんが会釈して戻ると、若い店員さんもほっとしたような表情を見せました。

目の前に食べたいネタが流れていれば、「あるのになぜ頼めないのか」と思ってしまう気持ちも分からなくはありません。

それでも、その一皿は先に注文した人のものです。相手を責めず、男性の疑問をいったん受け止めてから事情を説明した板前さんの対応が、印象に残った出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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