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義父の通夜で「遺産の取り分」で揉める義兄姉。義母「今まで」亡き義父の『ある記録』に沈黙

  • 2026.9.14

私の親戚・千恵さん(仮名)夫婦は義実家の近くに住み、義父母の生活をサポートしてきました。そんななか義父が亡くなり、お通夜で久しぶりにきょうだいが集まったのですが、早くも遺産をめぐって言い争いが始まって……?

義父母の生活をサポート

私と夫の健太(仮名)は、結婚当初から義実家の近くに住んでいます。義父母も年齢を重ねるにつれ、日常生活で手助けが必要になることが増えてきました。そのため、通院に付き添ったり、必要なものを代わりに買いに行ったりと、長年夫婦でできる範囲のサポートを続けていました。

一方で、義兄(夫の兄)と義姉(夫の姉)は遠方に住んでおり、実家に帰ってくることも少なく、義父母の生活を手伝うことはほとんどありません。

お通夜で思わぬ話に

そんななか、義父が亡くなったときのこと。お通夜のために義実家に親族が集まりましたが、そこでなんと、きょうだい間で遺産の話が始まったのです。

義姉が「あんたたちは大学の費用を出してもらったんだから、遺産の取り分は減らすべき!」と言い出すと、義兄も「姉さんだって結婚式のときに金出してもらってるだろ!」と反論します。そして、次第に激しい言い争いに。

夫が「母さんもいるのに遺産の話なんて気が早いだろ!」と諫めるなか、私も(普段は実家に顔も出さなかったのに……)と、なんとも言えない気持ちになってしまいました。

義母が取り出したもの

すると……それまで黙っていた義母が、あるものを取り出しました。「あなたたちにいくら渡したか、お父さんはちゃんと記録をつけてるから」と、一冊の台帳を見せたのです。そこには、これまで子どもたちにしてきた援助について記されていました。まさか記録が残っているとは思わなかったのか、義兄と義姉は驚いていました。

さらに義母は「わが子は平等に可愛いけど……今まで一番助けてくれたのは健太と千恵さんだから」と静かにひと言。そして「その気持ちはちゃんと形で遺したいって、お父さんとも話してたからね」と伝えました。

何よりうれしかったこと

義母の言葉を聞き、それまで言い争っていた二人は何も言えず黙り込んでしまいました。私たちは、何か見返りが欲しくて義父母の生活を支えてきたわけではありません。それでも、義父母が私たち夫婦に感謝してくれていたと知り、胸がいっぱいになりました。

家族への援助も、生活を支えることも、単純に金額だけでは比べられないものだと思います。義父母が、私たちと過ごした日々を大切に思ってくれていたことが、何よりうれしく感じられた出来事でした。

【体験者:50代・専業主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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