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「また私が合わせるの?」8分遅刻した私を置いて、友人だけが先に乗った理由

  • 2026.9.14
ハウコレ

遅刻を「たった8分」と考えていた私に、友人から返ってきたのは短い言葉だけでした。予約の席で聞かされたのは、私が一度も数えたことのない時間の話でした。

発車メロディーが鳴るなか、友人は閉まりかけたドアへ走っていきました。

前日に念を押されていました

学生時代からの友人と、時間指定のコースを予約した店へ向かう日でした。前日には「明日は遅れないでね」と念を押されていました。それでも私は遅れると連絡を入れたうえで、改札前に着いたのは約束の8分後でした。走りながら謝ると、友人は予約画面を開いたまま短くうなずいて、先に階段を上がっていきます。思えば私は、これまでも数分の遅れを重ねては「ごめん、次ので行けば大丈夫でしょ」と口にしてきました。今日もそのつもりでいたのだと思います。

意味の分からない一言でした

ホームに上がると、停まっていた電車のドアが閉まりかけていました。「今なら間に合うって!」と友人が走り出し、私は追いかけずに「次ので行こうよ」と声をかけました。振り返った友人は「また私が合わせるの?」とだけ言って、閉まりかけたドアの間をすり抜けていきました。遅れているのは私なのに、友人は何を「合わせる」と言っているのだろう。動き出す電車を見送ると、案内表示には次の到着まで9分と出ていました。残されたホームに通知が続けて2つ届きます。「なんで走らなかったの?」「これ逃したら予約時間ギリギリなんだけど」。私は「駆け込み乗車したくなかっただけ」と打ち、迷ってからもう1つ送りました。「たった8分じゃん。一緒に行ってるんだから待ってくれてもよくない?」。返ってきたのは「最初に遅れたのはそっちだよね?」でした。

予約の席で聞いた時間の話

店に着くと、友人は手つかずの前菜の前にいました。座った私に、友人は「走ってまで乗る必要はなかった」と言い、そのあとで続けました。「たった8分って言うけど、8分遅れたら私も8分待つだけだと思ってる?」。友人はこれまで何度も、私を待つ間に乗るつもりだった電車を見送ってきたのだそうです。数分の遅れでその電車を逃せば、次が来るまでさらに待つことになります。今日のように、遅れた時間とは別に、次の電車を待つ時間まで増えることが何度もあったのです。私が数えていたのは、自分が遅れた時間だけでした。

そして...

私は遅れてきたことと、それを軽く数えてきたことを謝りました。次からは、遅れた側は無理に追いつこうとせず、先に行く側は一言連絡することに決めました。帰り道、私は次の約束の予定を、集合時刻の15分前に入れ直しました。遅れる側の8分は、待つ側では8分で終わらない。それを知らないまま「たった」と言っていたのは私のほうでした。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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