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「9連休から帰ったら…」30代夫婦が絶句、数日後に届いた“検針票の金額”に「驚きました」【一級建築士は見た】、

  • 2026.10.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「9連休から帰ったら、トイレからずっと水の音がしていて…。次の検針票の金額を見て、驚きました」

そう話すのは、8年前に郊外の住宅地に大手ハウスメーカーで注文住宅(4LDK・延床約107㎡/土地約152㎡、約5,400万円)を建てたTさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。

シルバーウィークの9連休を帰省と旅行で空け、戻った夜、トイレから小さな水音が続いているのに気づきました。タンクの中から便器へ、細い水がずっと流れています。引き渡し時、ハウスメーカーから「長く家を空けるときは、メーターボックスの元栓を閉めてください。タンクの中のゴム部品は消耗品です」と説明は受けていましたが、どちらも意識したことはありませんでした。

留守の家で、水は止まらない

トイレのタンクは、決まった水位まで水がたまると給水が止まる仕組みです。便器へ落とす水をせき止めているのはタンクの底のゴムの弁で、これが経年劣化で硬くなったり、ごみを噛んだりして閉まりきらないと、水は便器へ流れ続け、減った分をまた給水します。

音は小さく、在宅なら気づいて止められる程度の水漏れでも、留守にした9日間は止まることがありませんでした。

細く見える流れでも、1日で1,000リットルを超えることがあります。

検針票の、1万円

Tさんが帰宅して数日後に届いた2か月分の検針票は、普段より1万円近く高いものでした。

水道料金は使った分を払うのが原則で、漏れた分も例外ではありません。地中や壁の中の配管のように見つけにくい漏水には減額の制度がありますが、トイレのタンクや蛇口のように目に見える場所の漏水は「容易に発見できる」として対象外にしている水道局が多く、対象になる場合も、指定給水装置工事事業者が修理して証明書を出すことが条件なのが一般的です。対象や条件は水道局で異なるので、まず確認が必要です。

ゴムを替えて、元栓を閉める

Tさんは音に気づいた翌日、タンクのふたを開けて底のゴムの弁を確かめ、硬くなっていたのでメーカーの部品に交換しました。費用は約2千円、作業は止水栓を閉めてから20分ほど。

水道局に相談すると、Tさんの市ではトイレの漏水は減額の対象外で、自分で直したため修理の証明書もないことから、1万円近くは全額自己負担になりました。

以後は、出発前にメーターボックスの元栓を閉めることと、戻った際にメーターの小さな回転板(パイロット)が止まっているかを確認することを、家を空ける際の決まりにしました。

家を空ける前の、水のチェック

家の水道は元栓ひとつで止められ、留守中の漏れはそれだけで防げます。メーターの回転板を見れば、家のどこかで水が漏れていないかも分かります。一方で、トイレの漏れは「気づけたはず」として減額の対象外になりやすいからこそ、止めてから出かけることが欠かせません。

・長く空ける前は、メーターボックスの元栓を閉める
・トイレの水音が止まらないときはタンク内のゴム部品の劣化の可能性も
・トイレなど目に見える漏水は減額の対象外が多い。対象でも指定工事事業者の修理と証明が条件。まず水道局に確認
・メーターの回転板が回っていたら、どこかで水が漏れている

出発前の戸締まりに、元栓の確認を加えてみてください。

参考:
漏水(水漏れ)に伴う水道料金等の減額について(横浜市)
タンク内の鎖とフロートバルブの点検・交換をしましょう(TOTO)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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