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「おせち、食べなくてもいいかな」と思っていたけれど…。石井食品の発表会で知った〈おせちを食べる本当の意味〉にハッとした

  • 2026.8.27

お正月といえば、おせち料理。とはいえ最近は、好きなものが少ない、わざわざ用意しなくてもいいかな……と感じる人もいるのではないでしょうか。

今回、暮らしニスタ編集部は、石井食品のおせち試食発表会に参加。会場では、新商品の紹介だけでなく、「これからのおせちはどうあるべきか」をテーマにしたトークセッションも開催されました。

なかでも印象に残ったのが、石井食品代表取締役社長執行役員・石井智康さんと、近茶流宗家・柳原尚之さんとが語った、おせちとの向き合い方。

今回は、そんなお二人のお話を中心に、おせちに込められた意味や、これからのおせちのあり方についてご紹介します。

ミートボールだけじゃない!石井食品がおせちを作り続ける理由

石井食品のおせちへの思いを知るうえで、まず触れておきたいのが、会社の原点です。

石井食品と聞いて、「ミートボール」を思い浮かべる人は多いはず。ところが、もともとは佃煮や煮豆から始まった会社なのだそうです。

写真:石井食品代表取締役社長執行役員・石井智康さん

黒豆や栗きんとんは創業期から作り続けてきた商品で、佃煮や煮豆は、今の石井食品を支える「技術の柱」。ミートボールやチキンハンバーグが広く知られるようになってからも、おせち作りを途切れることなく続けてきました。

石井食品にとっておせちは、単なる年末商品ではなく、会社の原点につながる大切な存在なのです。

一方、石井社長が危機感を示したのが、おせちを食べる人が減ってきているという現状でした。その背景にある「おせち=おいしくない」というイメージについては、食品業界にもこれまでの反省と課題があるといいます。

石井食品が掲げるのは、「真(ほんとう)においしいものをつくる」というミッション。

伝統をただ残すのではなく、今の暮らしに合った「真(ほんとう)においしい」おせちを作ること。それが、おせち文化を未来へつないでいくことにもつながると考えています。

「使わない」だけじゃない。石井食品が大切にする無添加調理

石井食品が現在、おせちを含め商品作りで大切にしているのが「無添加調理」です。1990年代から添加物に頼らない商品作りを研究し、1997年からは、製造過程で食品添加物を使わない商品作りを続けています。

ただし、単に「添加物を使わないこと」が目的ではありません。

石井社長によると、添加物を使わないからこそ、食材本来の味をどう引き出すかが大切になるのだそう。特におせちを無添加調理で仕上げるのは、ミートボールやハンバーグ以上に難しく、工場では見えないところにも多くの工夫が重ねられているといいます。

素材が持つおいしさをどう最大限に引き出すか。そこに、石井食品のものづくりへのこだわりが表れています。

※石井食品の「無添加調理」とは、同社の製造過程において食品添加物を使用しない調理方法を指します。

そもそも、なぜおせちを食べる?「形は変わっていい」にハッとした

写真:近茶流宗家・柳原尚之さん

今回の発表会で、個人的にもっとも心に残ったのが、近茶流宗家・柳原尚之さんのお話でした。

柳原さんによると、現在のような「料理をお重に詰めるおせち」が定着したのは江戸時代後期。さらにさかのぼると、おせちはもともとお正月だけのものではなく、節句などの行事で食べられてきた料理につながっているといいます。

つまり、おせちの形そのものは、時代とともに変わってきたということ。だからこそ柳原さんは、「形は変わっていいと思うんです」と話します。

ただし、変えてはいけないものもある。それが、おせちの芯にある「願い」です。

数の子には子孫繁栄、黒豆には健康、田作りには豊作。料理の一つひとつに願いを込め、それをいただきながら新しい一年の幸せを祈る。

柳原さんは、食べることに願いを込めること自体が「とっても日本人らしい美意識」だと話していました。

おせちは、ただお正月に食べる豪華な料理ではなく、料理の一つひとつに家族の健康や幸せへの願いを込め、その思いを食卓で分かち合うもの。

料理そのものだけでなく、そこに込められた願いも一緒に受け継いでいく。それこそが、おせちを未来へつないでいくことなのだと、教えていただきました。

子どもが食べなくてもいい?「食卓にあること」が未来につながる

子どもがおせちを食べてくれないから、用意しなくなった。そんな家庭も少なくないかもしれません。

柳原さんも、石井社長も子育て中のお父さんです。食育に取り組むなかで大切にしているのが、そのとき食べなくても、まずは食卓に並べることなのだそう。

普段は出会わない料理を目にし、少し口にしてみる。毎年繰り返すうちに、ある年ふと「おいしい」と感じることもあります。

料理のいわれを伝えることも同じです。柳原さん自身、子どものころに父親や祖父から毎年聞かされていた話を、今では自分の子どもたちに伝えていると言います。

言い続けること、食卓に出し続けること。その積み重ねが、食文化を次の世代へつないでいくのかもしれません。

石井社長は、おせちを「お正月のハブ」と表現していました。おせちがひとつあるだけで、お正月らしい空気が生まれ、料理のいわれや子どもの成長が会話のきっかけになる。おせちは料理であると同時に、人と人をつなぐコミュニケーションツールでもあるのです。

今の暮らしに合わせた、これからのおせちの形

写真:トークセッションのMCを務めたのは、石井食品ラジオ「おいしいの種」でDJを務める岩田知佳さん

伝統というと、「昔と同じことをしなければいけない」と堅苦しく感じることがあります。でも、お重でなくてもいい。全部手作りでなくてもいい。家族全員が、すべての料理を好きでなくてもいい。

時代や家族のあり方に合わせて形を変えながら、新しい一年の幸せを願う気持ちや、料理に込められた意味を伝えていくことはできます。

石井食品でも、一人前や子ども向け、食物アレルギーや塩分に配慮した商品など、さまざまなおせちを展開しています。
ライフスタイルに合わせて形は変える。でも、おせちに込められた「祈り」は残す。そのバランスを考えながら、商品を作っているそうです。

そして今回、新たな取り組みとして登場したのが、熊本の生産者と一緒に作り上げた「地域共創おせち」です。

生産者と一年かけて完成!熊本の魅力を詰め込んだ「すごい熊本酒肴箱」

「すごい熊本酒肴箱~生産者とともに、一年かけて作り上げた一箱~」は、石井食品にとって創業以来初となる地域共創おせちです。

石井食品と熊本のつながりが生まれたのは、2016年の熊本地震がきっかけ。その後も食を通して関係を育み、地域の生産者と約一年かけて今回のおせちを開発しました。

箱の中には、熊本の地鶏「天草大王」をはじめ、火の本豚、馬肉、天草の車海老やぶり、長洲町のトマト、有明海のあさりなど、熊本各地の食材が並びます。

日本酒や焼酎と一緒に楽しめるよう、食材に合わせて調理法や味付けを工夫。一般的なおせちとは少し違う顔ぶれですが、地域の恵みを囲みながら新年を祝う、今の時代らしいおせちです。

締めには、有明海産あさりを使った「長洲町あさりの贅沢まぜご飯の素」と、熊本県産米一合も。あさりの出汁に生姜をきかせた、熊本の郷土料理「きゃあめし」まで楽しめるのが魅力。

「すごい熊本酒肴箱」は、9品と熊本県産米一合が入った2人前で、価格は税込18,000円(9/30までの予約で超早期割あり)。

熊本のおいしさを味わうことが、地域を応援することにもつながる一箱です。

今年のお正月は「食べる意味」まで味わってみませんか?

「イシイのおせち2027」には、地域共創おせちのほか、一人前や食物アレルギー、塩分に配慮したものなど、全10種類のおせちが用意されているのも大きな特長です。

一人でも、二人でも、家族みんなでも、どんな人でも楽しくみんなで一緒に。「今年も元気に過ごせますように」と願いながら食卓を囲めば、それがその家庭のおせちになるのかもしれません。

毎年なんとなく「おせちは食べなくてもいいかな」と思っていた私も、今回の発表会を通して、おせちを見る目が少し変わりました。

料理を食べるだけでなく、大切な人の幸せを願い、その思いを次の世代へ手渡していく。今年のお正月は、そんなおせちの意味も一緒に味わってみてはいかがでしょうか。

ぜひ「イシイのおせち2027」を今のうちからチェックしてみてくださいね。

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