1. トップ
  2. スポーツ
  3. 『お前は残れ』雨の日の顧問呼び出し→バスケ部員に課された”まさかの別メニュー”とは

『お前は残れ』雨の日の顧問呼び出し→バスケ部員に課された”まさかの別メニュー”とは

  • 2026.8.15

これは筆者が中学生の時の話です。
体育館が使えない雨の日、顧問から言い渡された別メニューとは──?

雨の日は筋トレが恒例だった

中学時代、バスケ部では体育館が使えない日はアウトコートで練習をしていた。
もちろん、雨の日はアウトコートも使えない。
だからといって部活が休みになることはなく、校舎の廊下や階段を使ってダッシュやステップ、筋力トレーニングをひたすら繰り返すのが恒例だった。
ある雨の日、いつものように部活ノートが返された。
その直後、顧問が私の方を見て言った。
「お前は残れ。ほかはいつも通り筋トレ」
一瞬、頭の中が真っ白になった。
「何かやらかしたっけ?!」
ノートに変なことを書いただろうか。それとも練習態度が悪かったのか。
チームメイトからも「何したん?」と冷やかされ、私は平静を装いながらも、変な汗が止まらなかった。

待っていたのは最も嫌いなものだった

みんなが教室をあとにし、顧問と私だけが残った。
顧問は開口一番こう言った。
「お前、成績悪すぎ」
思わず「あ、はい……」としか返せない。
すると顧問は机を指差しながら続けた。
「今日は勉強や」
そう言って渡されたのは、大嫌いな数学のプリントだった。
予想外すぎる別メニューに、私は苦笑いするしかなかった。

顧問の本当の狙い

筋トレをするチームメイトたちの声と足音を聞きながら、私は一人で数学の問題を解いていた。
途中で苦戦して頭を抱えていると、
「公式わからんかったら教科書見ろ」
「計算、焦りすぎや」
と、バスケの指導と変わらない口調だったが、根気強く付き合ってくれた。
勉強が終わって、顧問は最後にこう言った。
「部活だけ頑張ってもあかん。赤点ばっかりやったら試合に出さんぞ」
きっと顧問は “試合” を天秤にかければ、私が嫌でも勉強するとわかっていたのだろう。
バスケが大好きだった私は、その言葉のおかげで、テスト前だけは少し真面目に机へ向かうようになった。
怖いと思っていた呼び出しの理由は、部員として、そして一人の生徒として成長してほしいという、顧問なりの気遣いだったのだと今では思っている。

【体験者:40代・女性、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:maki
学生時代からスポーツ・部活動に打ち込んできた40代。現在はサッカースクールに通う子供の親として、スポーツと関わりを持つ。自身の経験談はもちろん、チームメイトや友人・知人から聞いたスポーツにまつわるリアルなエピソードを中心に取材し、スポーツの現場で起きた人間ドラマをコラムとして執筆している。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ