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【ササメイク流】バズり≠似合うメイク「自分に似合う顔」の見つけ方

  • 2026.8.15

ササメイクの佐々木一憲さんに聞いてみた! “似合う”を見つける近道は“なりたい自分”を決めること

メイクアップアーティスト

佐々木一憲さん

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VOCEをはじめ、美容誌のメイク企画などで活躍するほか、主宰するサロンでのパーソナルレッスンも人気。一人ひとりの魅力を的確に引き出す“似合わせ理論”に定評がある。@sasamake_

似合うメイクがわからない。そういうお悩み、すごく多いです。これを解決するために大切なのは「何を変えるか」よりも先に「どうなりたいか」を決めること。なぜなら似合うメイクってひとつじゃないから。可愛い、キレイ、親しみやすい、知的など、なりたい方向性によって同じ人でもアプローチは変わります。

メイクって唯一の正解探しになりがちだけど、実際には数ある選択肢の中から何を選ぶかって話なんです。若い頃からしているメイクがしっくりこない。これもよく聞くお悩み。大人の場合、3年も経つとライフステージが変化して、まとう雰囲気が変わることがよくあるし、年齢を重ねることでパーツの輪郭や肌の質感などが変わることもありますよね。

それを把握するためにおすすめなのが、3年ごとに似たようなシチュエーションで写真を撮ること。変化に気づいて、なぜ似合わないのか? が可視化されてメイクの調整もしやすい。見た目的にもメンタル的にも今の自分に似合うものを選び直していくこと。その積み重ねこそが、自分らしい“似合う”を見つけるいちばんの近道なのではないでしょうか。

似合うメイクはひとつじゃない。
まずは、なじむかどうかを見極めて

佐々木一憲さん 田久保夏鈴さん

SNSでバズっているメイクがあなたに似合うとは限らない

SNSには“小顔に見せる涙袋メイク”とか“透明感を爆上げするコントロールカラー”など、思わず真似したくなるようなメイク情報があふれています。だけど、必ずしもそれらが自分に必要なテクだとは限りません。たとえば、涙袋がなくても魅力的な人もいますし、流行りのブルーやイエローの下地を塗ると逆に顔がくすんでしまう人もいる。SNSでバズっているメイク情報に飛びつく前に、まずは自分にとって必要なメイクかどうかを確かめましょう。

まず考えたいのは、そのメイクは着ている服となじんでいるか?

メイクが似合う、似合わないは顔だけでは決まりません。大切なのは、着ている服となじんでいるかどうか。パーソナルカラーがイエベだからとその肌に合うコスメでメイクをしていても、服やアクセはブルベ系という人も意外と多いんです。メイク単体ではなく、服やアクセも含めた全体のバランスで“似合う”を考えることが大切です。

“盛れる”と“似合う”はイコールではありません

最近は“盛れる”がメイクの評価軸になることが多いけれど、“盛れるメイク”と“似合うメイク”は必ずしもイコールではありません。盛れば盛るほど、メイクの技術は高く見えます。だけどその人本来の魅力が隠れてしまうこともあるんです。多くの人が目指すのは“メイクが上手な人に見える”ことではなく、“その人自身が素敵に見える”ことのはず。メイクは顔を変えるためのものではなく、らしさを引き立てるためのもの。だからこそ、“盛れるか”だけでなく、“なじんでいるか”という視点も大切にしてほしいですね。

“なりたい自分”を決めなきゃ
納得できる“似合う”は見つかりません

佐々木一憲さん 田久保夏鈴さん

色で盛る、より、明るさと影で盛る

メイクはどうしても色を基準に考えがち。だけど特にアラサー以降は、華やかな色で盛ろうとするよりも、明るさや影でメリハリを際立たせることで無理なく美しくなれることが多かったりもします。さらに、明るさと影のバランスも重要。たとえば、パーソナルカラーが秋や冬タイプは、重さ=影をつくると似合うことが多い。逆に春や夏タイプは、影感より明るさを加えると盛れるんです。

色で盛る、より、明るさと影で盛る

なりたいイメージとすっぴんとのギャップを考え抜く

“〇〇さんのメイクが好き”と具体的な有名人を挙げてメイク相談に来る方がけっこういます。けれども、よく話を聞いてみると魅力を感じているのは、その有名人のメイクではなく、目や唇などのパーツだったり、顔立ちそのものだったりすることがほとんど。その場合は、単に同じ色を使ったメイクをするだけではその人に近づけません。好きだと思うディテールを紐解き、自分のすっぴんとのギャップを理解して埋める。その作業があってこそ、憧れに近づけるのです。

なりたいイメージとすっぴんとのギャップを考え抜く

【ササメイク実践】 脱トレンドのつまみ喰い!? 「自分に似合う顔」の見つけ方

これまで多くの人に“似合わせ”を授けてきた佐々木さんが導き出したメイクの正解。アイブロウやシャドウ、ベースメイクなどのパーツごとに、似合う顔を見つける極意を紹介します。

佐々木一憲さん

メイクをする際、まず考えてほしいのが、“合理性”です。お悩みとして聞くことが多いのが、「肌の赤みを消したい」という声。コントロールカラーやコンシーラーを使えば、肌の赤みを消し去ることはできます。だけど、昨今のトレンドでもある“多幸感”が欲しい場合は、赤みをすべて消し去ったあとに、チークで血色感を足しますよね!? 赤み=血色感と考えれば、“消したい赤み”は、そもそも“消す必要がない赤み”なのかもしれません。

さらに、最近多いのが、パーツごとのトレンドばかりを集めてしまう人。特にトレンドの中顔面短縮メイクのテクニックはその典型。このメイクって突き詰めると、どんどん可愛い方向へ寄っていきます。それが似合うなら正解ですが、大人っぽい顔立ちだと、どこかチグハグな印象になることもあります。メイクのテクニックは、どれもが“なりたい顔に近づくための手段”。“流行のメイクをすること”よりも、その手段を使ってどうなりたいか?を考えること。その視点こそが大切なのです。

EYEBROW 【 眉 】眉毛の濃さ、太さ、形は、前髪のある、なしとボリュームで決める

眉メイクは単体で考えるのではなく、前髪の有無、ありなら厚いか薄いかなどのトータルバランスで眉の濃さや太さ、形を決めること。朝のメイク時に、前髪をバチッととめて眉だけを見てメイクをしてしまうと、アンバランスさや違和感のあるメイクに繋がってしまう場合も。眉ってプロでも「難しい」と言う人が多いパーツ。いろんな考え方がありますが、僕としてはメイクがすべて完了した後に眉を見て“何も思わない”くらいの、いい意味での“存在感の薄さ”が正解だと思う。なぜなら、それって眉がメイクになじんでいる証だから。

前髪があるなら、下ろした状態で眉毛を完成させる

佐々木一憲さん 田久保夏鈴さん

BASEMAKE 【 肌 】ベースメイクで顔の“舵取り”をする

ベースメイクは、顔全体の印象を決める“舵取り役”。顔を部屋として捉えてみると、ベースメイクは部屋全体の印象を絶対的に決める壁紙や床材。一方、アイシャドウやリップはクッションや花瓶のように、アクセント的な役割を持ちます。つまりメイクの方向性は、広範囲を占めるベースメイクが握っている。だからこそ、ツヤやマットといった質感、明るさやトーンなど、肌をどうつくるかが、顔全体の雰囲気づくりに大きく影響するんです。

顔の印象は肌色で設計する

ベースメイクで顔の“舵取り”をする

CHEEK 【 頬 】下地+ファンデ+チークを重ねて生まれる血色を、頬中央に配置

血色はチーク単体でつくるものではなく、下地、ファンデ、チークが重なり合って表現されるもの。どれかひとつで完成するものではありません。だから選ぶ際には、肌の方向性を考慮しつつどう組み合わせるかを考えるべき。チークを入れる位置もいろいろありますが、たとえばトレンドの中顔面短縮効果を狙うなら、血色を頬の中央付近に配置して。肌色の面積を血色が分断し、中顔面をコンパクトに見せられます。チークには大きく分けて、肌印象をアシストする効果、小顔などのお悩み解決効果、この2つがあるのです。

チークの血色で肌色の“長さ”を切る

チークの血色で肌色の“長さ”を切る

EYE 【 目 】“目を大きくしたい”だけでは曖昧。アイメイクで“何を盛りたいか?”を考える

目を大きく見せたいというのは多くの人が持つ願望ですが、それだけだとちょっと漠然としています。なぜなら人が思う“大きな目”には実はいろんな種類があるんです。彫り深な目を大きいと感じたり、輪郭が鮮明だと大きいと感じたり、まつげでパッチリさせた目を大きいと感じる人もいます。まず、自分がなりたいのはどんなタイプの“大きな目”なのかを考えて、それを叶える手段を選択する。それが、自分の顔にフィットする“大きな目”をつくる鍵です。

EYESHADOW 目的:まぶたに彫り感が欲しい「陰影で大きく」するためにアイシャドウをグラデに
アイシャドウ 陰影で盛る

特に大人っぽい顔立ちの人は、華やかな色で盛るというより、影色を重ねて盛る方が雰囲気に似合うキレイが手に入る場合が多い。内側から外側に向けて薄くなるようにグラデをつくったり、まぶたの立体感を引き出したり。陰影で魅せるメイクで骨格を際立たせて。

EYELINER 目的:輪郭をハッキリさせたい「輪郭で大きく」するためにアイライナーで形をつくる
アイライナー 輪郭で盛る

まぶたが重かったり、まつげが少ないなど、目の輪郭がぼやっとしてる人もいます。その場合、アイライナーでラインを引いて、輪郭を際立たせて大きく見せるのが有効。目尻は下げれば優しげに、上げればキリッと。ラインの終点の処理次第で顔の印象は変わります。

MASCARA 目的:パッチリとさせたい「上下に大きく」するためにマスカラでタテ幅を出す
マスカラ 開いて盛る

まつげを根元からしっかりと上げて、マスカラをたっぷりと塗る。これは可愛さや若さを感じさせる大きな目をつくりたいときに有効なテクニック。上まつげと下まつげに長さとボリュームが出ることで目のタテ幅が広がり、瞳の中にも光が入って印象的になります。

LIP 【 唇 】リップの色は今日着るトップスに合わせる

顔の中で最も服に近いのが唇。シャドウやチークとのバランスも大事ですが、トップスの素材感や色みとの相性も考えると、よりバランスよく仕上がります。秋冬のニットにちゅるちゅるの透けリップは軽すぎるし、シースルーに重厚なマットリップは重すぎる。こっくりしたカラーのニットならソフトマットのブラウン、シースルーならツヤグロスなど、リップはイエベ・ブルベだけでなく、トップスにも目を向けて選びましょう。

イエベ? ブルベ? それより服と合わせよう!

佐々木一憲さん 田久保夏鈴さん
リップの色は今日着るトップスに合わせる

ササメイク理論「似合うメイク」総まとめ“なりたい自分”を言語化しよう!

佐々木一憲さん

メイクレッスンのお客様と話していてよく思うのは、似合うメイクがわからないというより、“なりたい自分を言語化”するのが苦手な人が多いということ。だからこそ、今回ご紹介したさまざまなティップスを参考に、まずは自分がどんな顔の、どんな人になりたいのかをよく考えてみてほしい。そのうえで、それを叶えるために必要なテクニックを選ぶ。この順番を意識するだけで、あなたの“似合う”は見つけやすくなるはずです!


佐々木一憲さん

撮影/松尾のの(vale./人物) メイク/佐々木一憲 スタイリング/黒崎彩(Linx) モデル/田久保夏鈴 取材・文/中川知春 構成/鬼木朋子

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