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「私たち、並んでいるんですけどね」朝食バイキングで列を無視した客。だが、スタッフが静かに声をかけた結果

  • 2026.8.9
「私たち、並んでいるんですけどね」朝食バイキングで列を無視した客。だが、スタッフが静かに声をかけた結果

列の横から料理を取り始めた男性

出張先のホテルで迎えた朝のことです。

一階の朝食会場ではバイキングが用意されており、私も皿を手に、料理が並ぶ台の前で順番を待っていました。

人気のおかずの前には数人の列ができていましたが、皆、前の人が取り終わるのを静かに待っていました。

そのとき、一人の男性が列の横から料理台へ近づいてきました。

男性は周囲を確認することもなく、先頭に置かれていたトングを手に取ると、料理を次々と皿へ盛り始めたのです。

並んでいた年配の女性が、小さな声でつぶやきました。

「私たち、並んでいるんですけどね…」

しかし、男性は気づかない様子で料理を取り続けました。

一つのおかずを何度も皿へ載せたため、大皿に残っていた料理はすぐに少なくなってしまいました。

男性は山盛りになった皿を持って席へ戻りましたが、しばらくすると、別の皿を手に再び料理台の横へやってきました。

また同じように列の前へ入ろうとしたため、並んでいた人たちの間に戸惑った空気が広がりました。

直接注意すれば、言い争いになるかもしれません。

私も何か言うべきか迷いましたが、結局、皿を持ったまま黙って待つことしかできませんでした。

スタッフが最後尾を案内

そこへ、料理を補充しに来たスタッフが男性の様子に気づきました。

スタッフは男性のそばへ歩み寄ると、落ち着いた声で話しかけました。

「恐れ入ります。こちらのお料理は、列の最後尾からお取りいただけますでしょうか」

男性は少し驚いたように列を振り返りました。

「少し取るだけなんだけど」

「お待ちのお客様がいらっしゃいますので、順番にご案内しております。料理はすぐに補充いたします」

スタッフは声を荒らげることなく、列の最後尾を手で示しました。

男性は不満そうな表情を浮かべていましたが、周囲の視線に気づいたのか、それ以上は何も言いませんでした。

持っていた皿を下げると、列の後ろへゆっくりと移動していきました。

スタッフは空きかけていた大皿へ料理を補充し、並んでいた客にも「お待たせいたしました」と声をかけました。

止まっていた列は再び進み始め、会場の空気も少しずつ元に戻っていきました。

男性が反省したのかどうかまでは分かりません。

それでも、スタッフが曖昧な言い方で済ませず、順番を守るよう静かに案内してくれたことで、並んでいた私たちは安心して朝食を取ることができました。

強い言葉を使わなくても、伝えるべきことをはっきり伝える。

その落ち着いた対応が、今でも印象に残っています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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