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「体の中で育っていたなんて」肩のできものから液体と悪臭が。診察で判明した正体【医師監修】

  • 2026.8.5

すぐに治るだろうと「できもの」を放置していたら、においや痛みが出てきて……。受診して初めてわかった正体と、治療を受けた3人の体験談を紹介します。

気付いたのは「変なにおい」だった

最初は、肩に1cmくらいの小さなできものがあるだけで、「イボかな」と思って放っておきました。ところが、ある日ふと触れてみると、じんわりと液体がにじみ出ていて……。気になってにおいを確認すると、驚くほどの悪臭がして、思わずのけぞってしまいました。

皮膚科を受診した結果、粉瘤(ふんりゅう:皮膚の下に袋状の構造物ができ、そこに角質や皮脂がたまって膨らむ良性の嚢腫)という診断でした。

処置をしてもらった後、摘出したものを見せてもらうと、そこには8cmくらいの大きな袋状のものが。「体の中でこんなに育っていたなんて……」と、ただただ驚くばかりでした。

◇◇◇◇◇

今回のことで、「小さなできものだから」と油断せず、痛みや大きさ以外の変化にも注意を払う重要性を痛感しました。自分では見えない場所や、におい、分泌物といった違和感は体からのサインと捉え、早めに専門医へ相談することが大切だと実感しました。

監修/久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)

PRIDE CLINIC 院長。長年にわたり大手美容クリニックで通常の美容皮膚科診療だけでなく、新入職医師の指導や、VIP対応などをおこなっている。それらの経験を通じ、気軽に先進的な治療を受けていただける、自由で明るいクリニックを目指している。

著者:永山翠/40代女性・会社員

イラスト:はせがわじゅん

放置した首のできものが大きくなった!

長年放置していたしこりを治療しようと覚悟したのは、悪化して痛みやかゆみを伴ってきたからです。当時からメンタルクリニックへ通院中で、何もやる気が起きない状態でした。メイクやスキンケアなどにも気が回らず、自分のことを後回しにする生活を送っていた私。しこりは喉元から少しズレたところにありましたが、その見た目の変化も気にならないほど、心に余裕がありませんでした。

しこりが大きくなって少し気になり始めたのが2022年の秋ごろ。しかし、タートルネックやマフラーで隠せるし、長年のマスク生活で目立たないだろうと軽く見ていました。ところが、春になり夏が近づいてきたころに、これからは服やマフラーで隠せないのだと思うと、とても気になるようになりました。

気になるからつい触ってしまい、しこり周りの皮膚が荒れてかゆみと痛みが発生しました。そこでようやく病院へ行くことを決意。早速、近所の皮膚科へ行くと「粉瘤(ふんりゅう)」との診断でした。粉瘤とは「本来は剥がれ落ちるはずの角質や皮脂が、皮膚の下にできた袋状の構造物の中にたまったもの」だそうです。

初診でいきなり除去手術をすることに

受診するとすぐに除去手術をすることになりました。私の場合は、粉瘤がちょうど静脈の上にできてしまっていたため、奥のほうまで取り除くのは難しいとのことでしたが、今よりはマシと思い、完全にはきれいにならないことを了承しました。

除去手術をするにしても、「初診→手術予約→別日に手術」だと思っていたのですが、初診のその日に手術をすることになり、一気に緊張感に襲われました。まずは血液検査をして、結果が出るまで20分ほど待ちました。

結果に問題がなかったので、いざ処置室へ。病院によって異なると思いますが、私が受診した病院では、処置前と処置後に撮影した画像を見せてくれました。自宅の鏡ではいつも見ていたのに、撮影された画像を見ると客観性があり、改めて「こんなにひどい見た目になっていたのか」という気持ちに。

手術の前には大嫌いな麻酔です。「痛かったら言ってくださいね」と声掛けしていただいたのですが、首元という場所柄、声が出ませんでした。心を無にして何とかやり過ごしました。 麻酔のおかげで切るときの痛みはなかったのですが、先生がグッグッと押し出しているときは痛かったです。頭の中は「早く終わってくれ~」でいっぱい。

手術後にもう一度撮影して見せてもらったときは、クレーターのような大きな穴が開いていて出血もひどく、本当にこの穴がふさがるのだろうか? と不安になりました。

当日~1週間後までの経過

【当日】

当日は大きな痛みはありませんでした。ただし、地味にヒリヒリとした痛みがずっと続くため、気持ちが落ち、何もやる気が起きないので安静にしていました。何か飲むために顔を上げたときやちょっと横を向くたびにピリッとした痛みが走ります。夜中に痛みで目が覚めたら嫌だなと思ったので、処方された痛み止めを飲んで寝ました。

【3日目】

再診の日。痛みは完全に治まりましたが、ガーゼを貼るためのテープにかぶれてとにかくかゆい! 朝一で病院へ行って診てもらうと、テープにかぶれて水疱ができているとのこと。かぶれ用の軟膏も出してもらいました。術後の経過は良好で出血も完全に止まっているとのこと。それまでは、シャワーの際にビニールなどで覆い、水に濡らさないようにと言われていましたが、この日から水に濡らしてもよいことになりました。

【1週間後】

3回目の受診へ。毎日取り換えていたガーゼをやっと外せるようになりました! このころには、あのクレーターのような穴がふさがりつつあったのでひと安心。術後に見たときは、こんなことならそのままのほうがよかったのでは? とさえ思うほど悲しかったのですが、時間の経過とともに傷がふさがっていくのを見て、少し安心しました。

◇◇◇◇◇

今回、私の首にできた小さなしこりが粉瘤(ふんりゅう)だと診断され、除去手術を受けました。長年放置した結果、痛みやかゆみを伴う状態まで悪化させてしまいましたが、初診で手術を受けられたことで早期に悩みが解消に向かいました。

手術後の経過は良好で、手術から約1カ月で傷はふさがり、今後は徐々に周囲の皮膚の色になじんでいくと説明されました。この体験で最も痛感したのは、「大事なのは早めの受診だ」ということです。粉瘤は原因が特定されておらず予防法もないため、誰にでも、またどこにでもできる可能性があるそうです。私のように悪化させてから後悔するのではなく、違和感を覚えた時点で皮膚科を受診し、専門医に相談することが、結果的に心身の負担を減らすことにつながると学びました。

監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)

獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。

著者:西野りこ/40代女性・独身。15年務めた会社を契約満了で切られ専業ライターに。35歳のときに10年間の結婚生活に終止符を打つ。以降、おひとりさま生活を満喫して、好きなものを食べ好きなお酒をガブガブ飲んでいたら体重が取り返しのつかないことに。一念発起でダイエット検定1級を取得しマイナス6kgのダイエットに成功。しかし、まだ標準体重オーバー。日々、心と身体の健康を取り戻すべく日々奮闘中である。

イラスト:きびのあやとら

小さなできものを軽く見て放置…突然の激痛に

最初は「ニキビかな?」と思う程度で、触っても違和感がなく気に留めていませんでした。しかしある日、急に大きくなり、押してみると膿が出てきました。においも強く、その後もしばらく膿が出続け、中心には、黒い穴のようなものも見えました。

怖くなって「触るのはやめよう」と思い、そのまま寝ましたが、翌朝起きてみると脇腹が動くだけで痛むほどになっていました。朝はまだ我慢できる程度だったため出勤したものの、時間がたつにつれて痛みは増し、午後には耐えられず早退して皮膚科を受診しました。

診察の結果、粉瘤と診断され、抗生剤と痛み止めを処方されました。「悪化した場合は除去を検討しますが、薬で炎症が治まるか様子を見ましょう」と説明を受け、一度は安心して帰宅しました。

しかし、次の日になっても痛みは残り、仕事に行っても歩くのさえつらい状態でした。皮膚科に連絡すると「もう一度診たいので来てください」と言われ、再び早退して受診すると、炎症が強くなっているとのことで、その場で処置を受けることになりました。

麻酔はしてもらいましたが、あまり効いていないように感じるほど痛く、処置中もつらさで必死でした。終わった後もジンジンした痛みでなかなか動けず、歩くのもやっとの思いでした。

処方された薬を飲むと翌日には痛みがすっと治まり、そこからは順調に回復しました。今では傷痕もほとんど気にならない状態です。

振り返ると、最初にできものを見つけたときに早めに受診していれば、あの強い痛みを経験せずに済んだのではないか、と感じています。また、むやみに触ったり押したりしないほうがよかったのかもしれません。膿を出した翌日から急に痛みが強くなったため、触ったことが悪化に関係した可能性もあるのかもしれない、と今では思っています。

◇◇◇◇◇

脇腹のできものを軽く考えて放置した結果、強い痛みと急な処置を経験することになりました。違和感を覚えた時点で病院に行っていれば、もっと早くラクになっていたのかもしれません。今回の出来事を通して、小さな変化でも見過ごさず、早めに専門医に相談することの大切さを実感しました。

監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)

獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。

著者:真田凛子/20代女性・会社員

まとめ

3人の体験談からは、「小さなできもの」と思っていても、においや分泌物、痛みなどの変化が受診のきっかけになることが見えてきます。粉瘤は皮膚の下にできた袋状の構造物に角質や皮脂がたまるもので、自然に消えることは基本的に期待しにくいとされています。違和感が続く場合は自己判断で触ったり押したりせず、皮膚科などで相談することが大切だと感じさせられる体験談でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※一部、AI生成画像を使用しています

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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