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母の命日、上司「死人より仕事が先」有休を却下。次々と起こる不幸「取り憑かれたみたい」そしてついに

  • 2026.8.2

今回は、姪の麻衣さん(仮名)から聞いた話です。母を亡くしてから、毎月欠かさず続けてきた月命日の墓参り。しかし、仕事を理由に一度だけ後回しにした夜、麻衣さんの身の回りで説明のつかない出来事が起こり始めました。

欠かさなかった母の月命日

母が亡くなって4年。私は毎月28日の月命日になると、どれほど忙しくても墓参りをしていました。ところが、その月は仕事の大型案件の締め切りと重なってしまったのです。

有給を申請しましたが、上司から返ってきたのは「墓参りなんて来月で十分だろ。死人より仕事が先だ」という冷たい言葉でした。胸が痛みましたが、私は休むことができず、初めて墓参りを諦めました。

誰もいない廊下から聞こえた足音

その夜、眠ろうとすると、誰もいない廊下からゆっくり近づく足音が聞こえました。怖くて布団をかぶるうちに眠ってしまった私は、夢の中で母と会いました。母は寂しそうな顔で「忘れてないよね」と一言だけ告げたのです。

驚いて目を覚ますと、部屋には誰もいません。ただ、母が生前よく焚いていた線香の香りが、かすかに漂っていました。

私だけではなく、上司にも異変が

翌朝から、まるで何かに邪魔されているような出来事が続きました。駅で財布を忘れたことに気づき、家へ戻れば電車が大幅に遅延。会社では、前日まで開けていた仕事のデータが消え、準備を重ねてきた商談まで延期になりました。

「お母さん、怒っているのかな……」と思った数日後、今度は休暇を認めなかった上司が突然の高熱で倒れたのです。さらに、上司が直接担当していた大型案件は契約直前で中止となり、彼が作成したプレゼン資料まで消失しました。

「保存したはずなのに、どこにもない……」と青ざめる上司を見て、周囲もただ事ではないと感じ始めます。社内では「最近の部長、何かに取りつかれているみたい」と噂されるほどでした。

墓前で謝ると、止まっていたものが動き出した

これ以上、母への申し訳なさを抱えたままにはできませんでした。私は仕事帰りに花を買い、閉門間際の墓地へ向かいました。墓石を丁寧に掃除し、花と線香を供えてから「お母さん、遅くなってごめんね。忘れたことなんて一度もないよ」と手を合わせました。

その瞬間、胸を覆っていた重苦しさがすっと消え、穏やかな風が吹き抜けたのです。翌日から仕事は順調に進み、延期された商談も無事にまとまりました。職場へ戻った上司も「親やご先祖を大切にすることは、本当に大事なんだな……」と、以前とは別人のようにつぶやきました。

一連の出来事が偶然だったのか、それとも母からの知らせだったのかは分かりません。ただ、私はあの夜の声と線香の香りを今も覚えています。それ以来、どれほど忙しくても、毎月28日だけは母に会いに行っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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