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【ゾッとする怖い話】隣人の様子がおかしいんです。引っ越し先で起きた恐怖体験【ホラー小説】

  • 2026.7.28
マンションの共用廊下が奥まで一直線に続き、玄関ドアが並んでいる通路の昼間の風景
出典:stock.adobe.com

最近引っ越したマンションで、隣人の様子が気になるようになりました。 以前は毎日のように顔を合わせていたのに、突然怯えたような行動をとるようになったんです。 何があったのかと思っていた矢先、思いもよらない出来事が起こりました。

様子がおかしい隣人

1か月ほど前に引っ越してきたマンションで、最近気になることがあって。
なんだか隣人の様子がおかしいんです。

家を出る時間が大体同じで、平日はよく顔を合わせて挨拶をしていました。
でも、1週間ほど前から隣人とほとんど出くわさなくなったんです。

たまに見かけてもドアを少しだけ開けて何度も廊下を確認し、逃げるように出て行ってしまいます。
いつもと同じスーツ姿なので出勤はしているみたいなんですが、少し不気味に思えました。

夜になっても部屋に明かりがついているのを見た記憶がほとんどなく、生活音もほとんど聞こえない。
それなのに、深夜になるとカーテンの隙間から何度も外を窺っている姿だけは見かけるんです。

ある日の夜、帰宅すると隣人がまたドアを開けたまま廊下を見回していました。
私に気付くと慌ててドアを閉めて、乱暴に鍵を閉めてチェーンをかける音まで盛大に響いていて……。

よほど用心深い性格なのでしょうね。

そう思っていた翌日のことです。
仕事から帰ると見慣れないスーツ姿の男性が二人、私の部屋の前に立っていました。

「すみません。僕たち〇〇の友人なんですけど……どの部屋に住んでるかご存知ないですか?」

声をかけられ少し驚きましたが、とくに隠す理由もありません。

「ああ、その方ならこの部屋ですよ」

隣の部屋を指さしながらそう答えると、彼らは軽く会釈をしました。
私はそのまま自室へと向かい、彼らが隣人の部屋へ向かうのを確認してから玄関の鍵を閉めます。

それから、隣人を見かけることは一度もありませんでした。

後日、訪ねてきたのは……

3日後、警察が聞き込みに来ました。
隣人は何者かに襲われ、意識不明の重体だというのです。

「隣の部屋の方と交流はありましたか?」
「最近、何か変わったことは?」

私はスーツ姿の男性が二人、訪ねてきたことだけを警察に話しました。

そしてその日の夜、ニュースで事件の詳細を知りました。
被害者宅からは別の事件に関連するとみられる資料が見つかり、警察は関連を調べていると。

画面を見つめながら、私はようやく安心しました。

「あの部屋に置いてきたもの、ちゃんと役に立ってくれたみたいだ」

隣人が事件の関係者であると報じられているのを見て、肩の荷が下りました。

あの二人が友人ではないことくらい、最初からわかっています。
本当に友人なら部屋番号を知らないはずがない。それでも私は、迷わず隣の部屋を教えたんです。

あとは警察が勝手に辻褄を合わせてくれると思ってね。
ようやく、隣の部屋を気にする必要もなくぐっすり眠れそうです。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

◆さしすせそそぎ 怪談や都市伝説、モキュメンタリー作品が好きで日頃からさまざまなホラーコンテンツに触れています。不気味な余韻が残る物語や「読まなければよかった」と思いながらも続きが気になってしまうような怖い話をお届けできればと思っています。 特に、人の悪意や心理が生み出す恐怖を描いた作品や読み終えたあとにもう一度振り返りたくなるような意味が分かると怖い話、ひんやりとした読後感が印象に残る物語が好きです。

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