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【「脱白髪染め」Q&A】どんな方法がある?シルバーヘアとの違いは?プロが徹底ガイド

  • 2026.7.25
写真=カキモトアームズ

「白髪染め」を卒業したい……そんなあなたへ。岩上晴美さんに教わる「脱白髪染め」ガイド

白髪染めを負担に感じながらも、「黒く染めるのをやめたら一気に老けて見えるのでは?」という不安や迷いを抱える女性たちの声を、私はこれまでたくさん聞いてきました。けれど、白髪染めを卒業することは、おしゃれを諦めることではなく、自分らしい美しさを見つける新しいスタート。白髪のやわらかなニュアンスやシルバーの輝き ──。年を重ねた髪には、若いころにはなかった魅力があります。

かつてのように「染めるか、染めないか」の二択ではなく、自分らしい髪色を楽しむ選択肢が広がっています。隠すための白髪染めから、自分を輝かせるためのヘアカラーへ。そんな発想の転換ができたとき、髪との付き合い方はもっと自由で楽しいものになるはずです。

撮影=高嶋佳代

岩上晴美さん(「カキモトアームズ」ヘアカラーリスト)
いわかみはるみ●2009年にロンドンに渡り、世界的ヘアサロン「Daniel Galvin」で研鑽を積む。ヘアカラーリスト歴30年以上を誇る、「脱白髪染め」のパイオニアにしてエキスパート。美しいヘアの実例は、岩上さんのインスタグラムで。

岩上晴美さんインスタグラム

「脱白髪染め」は、こんなに“いいこと”がある!

毎月の白髪染めに疲れた人たちのさまざまな負担を解消する「脱白髪染め」。白髪を隠すのではなく、カラーを楽しむという本来の感覚に戻れて、髪のおしゃれに積極的になったという声も。

〇根元が伸びても気にならない
〇髪のダメージが減らせる
〇時間的&金銭的ゆとりが生まれる
〇リタッチの頻度が減る
〇抜け感、透明感が出る

岩上晴美さんが回答!「脱白髪染め」8つのQ&A

Q1. 「脱白髪染め」にはどんな方法がある?

「毛束を縫うように一定の間隔で毛をすくい取り、明るいヘアカラー剤で筋状に染めるハイライト。このハイライトを活用した『脱白髪染め』には、おもに2つの方法があります。黒髪と白髪をそのまま生かしながらハイライトを加え、3色を自然に馴染ませることで白髪が伸びても目立ちにくくする『地毛ハイライト』。もうひとつは、ブリーチハイライトのあと全体に明るめのアルカリカラーでほんのり色みを重ねる「白髪ぼかし」。白髪に淡く色が入ることで黒髪とのコントラストが和らぎ、明るめの仕上がりになるので白髪の存在感はより控えめに」(岩上さん)

地毛ハイライト
写真=カキモトアームズ

端正な品格を漂わせるシルバーの輝きが美しい顎ラインのボブ。丁寧に手入れされたツヤで洗練された印象に。

写真=カキモトアームズ

地毛に溶け込むベージュ系のハイライトが、毛流れと立体感を美しく演出。レイヤーの動きを際立たせます。

白髪ぼかしハイライト
写真=カキモトアームズ

ブリーチハイライトを入れたあと、明るくなめらかなベージュ系カラーを重ねて、明るめのヘルシーな印象に。

写真=カキモトアームズ

ブリーチハイライトを入れたあと、コントラストをキープするために明るめのモノトーンで色を重ねています。

Q2. シルバーヘアとは何が違う?

シルバーヘアとは一般に、まったく染めない素の状態のスタイルのこと。「アジア人の白髪は黄ばみが出やすく、クリアなシルバーになりにくい傾向が。そこにハイライトを入れることで黄ばみが抑えられ、立体感もアップします」(岩上さん)

Q3. ブリーチで髪が傷みませんか?

「ブリーチは髪へのダメージが大きい、という印象がありますが、地肌ではなく髪のみに塗布するので、根元から染める白髪染めと比べてもダメージは最小限。回数も少なくて済みます」(岩上さん)。ハイライトの位置を美しくデザインするため、「カキモトアームズ」では、髪を細かくセクショニングして、幅3ミリ、深さ3ミリ、間隔7ミリでハイライトを入れます。

Hearst Owned

髪を筋状の毛束に取ってブリーチ剤を塗布し、ハイライトを入れていく。地肌には液剤が付かないため、ダメージは最小限。

Q4. 派手な色にならないか心配です

「白髪を自然に馴染ませるために入れるのがハイライト。非常に細かい毛束でハイライトを入れ、ベージュやグレージュなど肌馴染みのよい色みを入れることができるため、仕上がりは意外なほど自然。明るさや入れる量も調整できるので、『派手にはしたくない』『上品な印象にしたい』といった希望も十分に叶えられます」(岩上さん)

写真=カキモトアームズ

ハイライトによって白髪は自然に馴染み、髪に立体感が出て若々しい印象に。明るさの調整も可能です。

Q5. 「脱白髪染め」への移行期間が大変と聞きますが……

「『脱白髪染め』は1回の施術では完成に至りません。期間をかけて育てていくイメージです。開始直後は、根元が気になる方もいますが、ハイライトが白髪を自然とぼかすため、実際には想像するほど目立ちません。気になる場合にはトナーで調整しながら進めて、染めていない部分が目の高さくらいまで伸びると境目が馴染み、ぐっと気にならなくなります」(岩上さん)

Q6. どんな色が自分に合うかわかりません

「同じ色のハイライトやトナーを使っても、髪質や肌の色によって印象は大きく変わります。ある人には透明感を引き出してくれる色でも、別の人には肌がくすんで見えてしまうことも。そのため、肌がイエローベースなのかブルーベースなのかといったパーソナルカラーや、瞳の色、普段のファッションなども考慮しながら、最適な色みを選んでいきます。大切なのは“その人がいきいきと見える色”を見つけることです」(岩上さん)

写真=カキモトアームズ

全体に細かく入ったベージュ系の白髪ぼかしハイライト。明るさの異なるカラーが織りなす美しい毛流れが、髪に立体感と軽やかな表情を。

写真=カキモトアームズ

ブルーベースの肌色に合うアッシュ系のハイライト。髪が伸びて白髪の分量が増えるとニュアンスが変わり、その表情の変化も楽しめます。

Q7. 向き不向きはある?

「脱白髪染め」とは、白髪と黒髪、ハイライトをブレンドして作るへアカラーのこと。「白髪を地毛と同じように黒くしたい、という方はまだ『脱白髪染め』のタイミングではありません。ありのままの髪がいい、という方もハイライトの必要がないので、シルバーヘアを楽しみましょう」(岩上さん)

Q8. 始める前に注意することは?

髪の履歴によってはすぐに「脱白髪染め」ができないケースも。「ヘナで染めている髪は、ブリーチでうまく色が抜けません。そのため、ヘナで染めた部分がなくなるまで髪が伸びるのを待ったほうがよいでしょう。ヘアマニキュアも同様で、髪色がオレンジ色に抜けてしまうので要注意」(岩上さん)

写真=カキモトアームズ

岩上さんが在籍するのは、開放的な大きな窓と豊かな緑でウェルネスな雰囲気に満ちた麻布台ヒルズ店。(施術料金は岩上さん指名の場合)

ケアハイライト(ウィービング) ポイントハイライト19,500円~

DATA
営業時間:10時~19時
無休
tel.03-6432-4636
Google Mapで確認
東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB 2F

カキモトアームズ 麻布台ヒルズ店

撮影=高嶋佳代 編集・文=石黒三惠(婦人画報編集部)

『婦人画報』2026年8月号

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