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Suchmosツアーファイナル公演をレポート|ゲストにFujii Kaze登場

  • 2026.7.14
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Suchmosがリスペクトするアーティストを迎え、全国9都市18公演を巡る「The Blow Your Mind TOUR 2026」。ツアーファイナルとなるZepp Haneda公演には、Fujii Kaze(藤井風)がゲストとして登場。曲名を引用し合う遊び心や、“Kazemos(カゼモス)”でのデュエットも。ELLEエクスクルーシブフォトを含む写真ギャラリーとともに、2デイズ初日の特別な一夜を振り返る。

photo TOMOYUKI KAWAKAMI, YOSUKE KAMIYAMA

ライブハウスで解き放たれたFujii Kaze

ゆるくまとめたハーフアップの髪に、ベージュのTシャツとエクリュのゆったりとしたパンツ。スタジアムや海外フェスで見る姿とは異なる、肩の力が抜けた「ライブハウス版・Fujii Kaze」といった佇まいでステージに現れた。

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1曲目は、デビュー曲「何なんw」。それから「もうええわ」「死ぬのがいいわ」「まつり」と代表曲が続く。曲間では激しい打鍵がそのまま次のイントロへ形を変え、曲名が分かるたびにフロアから歓声が上がる。Fujii Kaze自身も観客の反応を楽しんでいるように見えた。

「まつり」のサビではフロアいっぱいに振り付けが広がり、Zeppはさながら巨大な盆踊り会場に。最後のコーラスでは歌声の強さが一段と増し、歌い終えても歓声と“風コール”がしばらく鳴りやまなかった。

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MCでは岡山弁も飛び出し、リラックスした様子で本領を発揮。「前座を務めさせていただいております、Fujii Kazeバンドと申します」と控えめに名乗り、笑いを誘った。コロナ禍に予定していた公演が中止になったため、Zeppに立つのはこの日が初めてだという。

SuchmosとFujii Kazeは、共に「ホンダ」“ヴェゼル”のCMソングを担当した同士。「Fujii Kazeさんの“ヴェゼル”のテーマを聴いていただきましょう、『STAY TUNE』」と紹介して自身の「きらり」を歌い出すという冗談で、客席を沸かせた。

Photo by Yosuke KAMIYAMA

「damn」「旅路」 を疾走感のあるバンドサウンドで響かせると、後半は全編英語アルバム『Prema』の世界へ。終盤にはピアノを弾きながら「生きていくと、なにごとも終わりが来ますね」と穏やかに語り、日々の小さな一つ一つに感謝したいと続けた。

Suchmosに招かれ、観客とこの場所にいられることを「大きな幸せ」と表現したFujii Kaze。「これからも身近な小さな幸せを見つけて、皆さんと一緒に粛々と歩んでいけたら」と微笑んだ。

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ラストの「Prema」では猛烈なピアノソロを響かせたのち、ステージの中央、左右へと順に向き直り、客席の隅々まで感謝を伝えて去っていった。

ライブハウスという肉眼の距離だからこそ、その実力と愛情深さがダイレクトに伝わってくるステージだった。

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「ご自由に」楽しむSuchmosの夜

セット転換を終え、後半のステージに現れたYONCEは、客席に向かって大きく一礼。

「Suchmosです。こんばんは。ご自由にどうぞ」

その一言から「Pacific」が始まる。ステージ上には、それぞれの機材を囲むようにヴィンテージ風のラグが敷かれ、靴を脱いで演奏するメンバーの姿も見える。まるで彼らの部屋やスタジオへ招き入れられたような空間感が作り上げられていた。

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「YMM」「Alright」「DUMBO」で演奏の強度を上げる一方、「Eye to Eye」「Marry」では、自然なアドリブを交えたYONCEの歌声がライブハウスいっぱいに伸びていく。

中盤、盆踊りを思わせるリズムに乗せて「STAY TUNE」が始まる。YONCEが「あ、そーれ」と合いの手を入れ、会場はこの日二度目の“まつり”の様相に。「それでは聴いてください、『きらり』!」と、前半のFujii Kazeの冗談を同じ形で返す遊び心も見せた。

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アンコールではFujii Kazeがステージに再登場。Fujii KazeのサポートメンバーでもあるギターのTAIKINGやベースの山本連、YONCEとハグを交わすと、「MINT」をデュエット。

YONCEとFujii Kazeが交互に歌い、サビでは二人の力強い声が重なる。Suchmosの代表曲でありながら、この日の本編から外れていた「MINT」のイントロに大きな歓声が上がり、後半は会場全体での大合唱となった。

「“Kazemos”でお届けいたしました」とYONCE。

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Fujii Kazeを送り出すと、初めてライブハウスを訪れた人に「今日という日を選んでくれて、本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。アルバイトの合間にバンドを続けていた時代を振り返り、これだけの観客が集まったことへの感謝や音楽への想いを語った。

「3000人のライブハウスを埋めるのは全くもって簡単なことではございません」

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「僕の経験で言いますと、高校時代からずっとバンドマンというものをやっていて、長いフリーター時代にもずっとバンドマンをやっていて、夜勤バイトの合間にバンドをやって、昼のランチのそば屋のバイトの合間にバンドをやって、そしてライブハウスのノルマという謎のシステムにめちゃめちゃ搾取され、そして今、今日このステージに立っているわけなんですけども」

「あなたの街にあるたった100人、 200人しか入れない、煤けた、なんかこぼれたビールで床がベタベタして、ちょっと前までここは喫煙可能施設だったんだろうなといった、そんな感じの趣のある黄ばんだ壁の、そういう音楽と密接な時間を過ごしてきた空間にぜひ足を運んで、あなたにしかわからない何かを見つけてもらえたらと思います」

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最後は「Life Easy」。アウトロでは、この夜の思いを言葉にした。

「自由でいいぜ。何でもいいぜ。好きにやればいいぜ。嬉しいこと、悲しいこと、苦しいこと。その後にやってくる美しいこと。全部好きだよ。大事だよ」

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そして、美しいことや楽しいことを探しながら、バンドワゴンは街から街へ、夜から夜へと走っていくと歌う。 「腰にきてるよね。疲れたよね」と笑わせ、最後には「思い出してね。楽しい夜のこと」と語りかけた。

苦しさをなかったことにするのではなく、うれしいことも悲しいことも抱えたまま、次の街へ音楽を運んでいく。再び動き出したSuchmosが最後に紡いだ言葉には、ここからまた歩みを続けていく意思がにじんでいた。

Photo by Yosuke KAMIYAMA
2026年7月1日「Suchmos The Blow Your Mind TOUR 2026」Zepp Haneda セットリスト

Fujii Kaze
バンドメンバー:Key. Jun Miyakawa / Gt. Duran / Ba. KOBY SHY / Dr. Saji Norihide

  • 何なんw
  • もうええわ
  • 死ぬのがいいわ
  • まつり
  • きらり
  • damn
  • 旅路
  • You
  • Okay, Goodbye
  • Prema
Photo by Yosuke KAMIYAMA

Suchmos

  • Pacific
  • YMM
  • Alright
  • DUMBO
  • Eye to Eye
  • Marry
  • A.G.I.T.
  • STAY TUNE
  • GAGA
  • VOLT-AGE
Hearst Owned

アンコール

  • MINT feat Fujii Kaze
  • Life Easy
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