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「この棟から出ていけ!」ポストに入っていた嫌がらせの紙→防犯カメラが映した犯人の正体とは

  • 2026.7.7
「この棟から出ていけ!」ポストに入っていた嫌がらせの紙→防犯カメラが映した犯人の正体とは

朝7時のインターホン

集合住宅の朝は静かだった。時計が7時を指したころ、インターホンが鳴った。

モニターに映っていたのは、同じ階に住む男性で、青ざめた顔をしていた。

「朝早くにすみません。ちょっと見てほしいものがあるんです」

玄関を開けると、男性は震える手で一枚の紙を差し出してきた。

今朝、ポストに入っていたのだという。便箋いっぱいに、乱暴な字が殴り書きされていた。

「この棟から出ていけ!」

要約すれば、そういう内容だった。読んでいるだけで胸が悪くなる文面だった。

「たぶん、隣の人にやられたんだと思う。もう、ここに住むのが怖くて」

男性が名前を挙げたのは、私も顔見知りの一家だった。会えばいつも笑顔で挨拶を交わす、穏やかで親切な人たちだ。あの人たちがこんな手紙を書く姿は、どうしても想像できなかった。

「気持ちはわかります。でも、決めつける前に、一度きちんと調べましょう」

防犯カメラが映したもの

その足で管理会社に連絡を入れ、自治会長にも同席をお願いした。

郵便受けが並ぶエントランスには、防犯カメラが設置されている。

管理会社の担当者が、この一週間の映像を一緒に確認してくれることになった。

早送りされる画面を、三人でじっと見つめた。すると、深夜にポストへ何かを差し込む人影が、はっきりと映っていた。

それは、男性が疑っていた隣の一家ではなかった。斜向かいに住む、別の住人だった。

以前、駐車のことで腹を立てていた人だと、自治会長が教えてくれた。

後日、管理会社と自治会長の立ち会いのもとで、その住人と向き合う場が設けられた。

「嫌がらせはあなたですよね」

担当者が静かにそう告げると、住人の顔からみるみる血の気が引いていった。

「証拠でも…いや、私は、そんなこと…」

言い訳を並べかけたものの、映像を見せられると、あとはもう口をつぐむしかなかった。最後はうつむいて、消え入りそうな声で詫びるだけだった。

「実は、うちのポストにも、変な紙が入っていたんです」

居合わせた別の住人が、思い切って声をあげた。被害を受けていたのは、男性だけではなかったのだ。周りの住人も、次々にうなずいた。

男性は胸をなでおろし、廊下ですれ違うと穏やかに会釈してくれるようになった。

あの住人は、私たちと目を合わせないまま、静かに引っ越していった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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