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「パパのお弁当がまずかった」という娘の真意は? 突然父親になり、娘とふたり暮らしで初めてのお弁当作りをした55歳の奮闘【著者インタビュー】

  • 2026.7.5

【漫画】本編を読む

55歳、独身。このまま一生、ひとりで生きていくものだと思っていたけれど……。ギャグマンガ家・渡辺電機(株)さんは、55歳の時にふたりの娘を持つ女性と結婚。突然二児の父となった。当時大阪に住んでいた長女のアユちゃんを年度途中で転校させないよう、一足先に東京で父と娘のふたり暮らしを始めることに! そんな実体験を描き出したのが『父娘ぐらし 55歳独身マンガ家が8歳の娘の父親になる話』(渡辺電機(株)/KADOKAWA)とその続編『父娘ぐらし それから 55歳まで独身だったマンガ家が8歳の娘と過ごした4か月間』(渡辺電機(株)/KADOKAWA)だ。

8歳の娘との生活で経験した驚き、ひとりでは味わえない苦労と、幸せ。初めて経験する子育てに悪戦苦闘する様子をコミカルに描き出したこのコミックエッセイは、どのように生まれたのか。著者・渡辺電機(株)さんにお話を伺った。

——アユちゃんはお母さんと離れて渡辺電機(株)さんとふたり暮らしをすることにすぐに慣れたのでしょうか。

渡辺電機(株)さん(以降 渡辺):ホームシックには全く縁がなかったです。「食事がまずい」と文句は言われましたが、毎日楽しくて仕方ないという感じでした。

——本作の中で特に印象に残ったのは、渡辺電機(株)さんがアユちゃんのために初めてのお弁当作りに奮闘するエピソードです。最初はお弁当をランチパックで済ませようとしていた渡辺電機(株)さんですが、学童の先生から「できたらお弁当を」と言われ、必死にお弁当を作ります。先生は「アユちゃんとても喜んで『パパが作ってくれたー!』って見せてくれましたよ」というのに、アユちゃんに「お弁当どうだった?」と聞くと「まずかった」と即答。アユちゃんはお弁当に対して、たくさんの要望を出してきました。

渡辺:当時は偏食がかなりあって、食べられない物の方が多いくらいだったので、美味しそうに食べてくれると嬉しかったです。ふたり暮らしの最初の頃は、アユも気を遣うのか、黙って食べようとしてくれて、結局中途半端に残すというパターンが多かったです。弁当の時に注文が多かったのは、作ってもらって嬉しかったからじゃないですかね。

——素直になれないところもとても可愛いですね。アユちゃんの言葉や態度でジーンと来ることはありますか。

渡辺:本当にごくたまに、身体を気遣うようなことを言われると、グッと来ます。言うだけで、行動は何も変わらないのですが。

取材・文=アサトーミナミ

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