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【韓国スナップ】今、おしゃれな人が着ている服は? ソウルのファッションディレクターが解説! 後編

  • 2026.7.3

韓国のリアルなファッショントレンドを知るなら、現地でファッションに携わる人に教えてもらうのがいちばん早いはず。そこで今回協力をお願いしたのは、ソウルを拠点に活動するファッションディレクターのアン・ドアさん。彼女が日々出会う人々を撮影し、そのスタイルの魅力や背景を自身の言葉で解説してくれました。

【プロフィール】アン・ドア

画像: 【韓国スナップ】今、おしゃれな人が着ている服は? ソウルのファッションディレクターが解説! 後編

アン・ドアさん(以下、ドアさん)
ソウルを拠点に活動するクリエイティブディレクター。ブランドのマーケティングやビジュアル企画、写真撮影、コンテンツディレクションなど幅広い分野で活動する。仕事を通して、人やブランドが持つ個性や空気感を見つめ続ける一方で、日常の中にふと現れる「その人らしさ」にも関心を寄せている。
ドアさんのInstagram:@doadoreyou

ドアさん
「最終回で紹介するのは、『都会らしさ』をそれぞれ異なる方法で表現する2人。一人はリラックスしたカジュアルウェアの中に洗練されたバランスを見出し、もう一人は大胆な色彩やディテールで自分らしさを表現しています。アプローチは異なりますが、どちらにも今のソウルらしいエネルギーが感じられるはず。テーマは『動き続けるソウル』です」

力を抜きながら、整っている。ソウルのカジュアル

画像1: 力を抜きながら、整っている。ソウルのカジュアル

名前:ハン・ヒジュ
職業:モデル
ヒジュさんのInstagram:@hizuhime
今日のファッションテーマ:スポーティーな心地よさに、トレンディーなポイントを加えたカジュアルルック

【プロフィール】
国際的に活動するモデルのヒジュさん。ファッションを通じてより多くの人とつながり、インスピレーションを届ける「モデルテイナー(モデル+エンターテイナー)」になることを目標に活動しています。
「決められた枠や限界に閉じ込められず、自分の可能性を自分自身で証明していきたい」と語る彼女。最近は、すっきりとしたラインや堂々としたシルエット、知的なムードを感じさせるスタイルに惹かれているそうです。

【スタイル】
今日の着こなしのキーワードは、韓国で人気の「꾸안꾸(クアンク)」。一見ナチュラルで気負いのないスタイルに見えながら、実は細部まで計算されたバランスが特徴です。スポーティーで快適なアイテムをベースにしながら、バッグを一点投入することで装いのアクセントを作り、全体を引き締めています。

【ドアさんの注目ポイント】
ヒジュさんのスタイルはリラックス感がありながらも、決して無造作ではありません。肩の力が抜けているように見えて、シルエットとアクセサリーのバランスは丁寧に整えられています。ソウルでは、過度な装飾に頼らず自分らしさを表現する人をよく見かけますが、ヒジュさんの着こなしもそんな感覚をよく表していると思います。自然体でありながら、細部まで気を配ったスタイルが印象的でした。

画像2: 力を抜きながら、整っている。ソウルのカジュアル

何にでもなれる自由をまとう

画像1: 何にでもなれる自由をまとう

名前:JAYU
職業:ビジュアルソリューショングループHECTORのビジュアルディレクター
JAYUさんのInstagram: @jayuroum.kr
今日のファッションテーマ:ポップな色彩でドライブする、F1レーシングウェア

【プロフィール】
ビジュアルディレクターとして、ブランドの企画や戦略立案から写真・映像のディレクションまで幅広く手がけるJAYUさん。最近は『Palomo Spain』のジェンダーレスなスタイルを、自分らしい感覚で再解釈することに関心を寄せています。また、無機質で工業的な風景が残る文来洞(ムルレドン)にも魅力を感じており「次に撮影するならぜひこの街で撮りたい」と話します。

【スタイル】
鮮やかなカラーリングや複数のベルト使いが印象的な着こなしは、F1レーシングウェアから着想を得たもの。注目したいのは、A$AP Rockyがクリエイティブディレクションを手がけた『PUMA × F1』コレクションのタグをネックレスとして再利用したアイデアです。既存のアイテムを別の視点で捉え直す遊び心が、スタイルにJAYUさんらしい個性を加えています。

JAYUさん
「何にでもなれるという、自由と自信」

【ドアさんの注目ポイント】
JAYUさんのスタイルは、単なる着こなしというよりもメッセージに近いものだと思います。レーシングウェアのスピード感や複数のベルトが生み出す緊張感、そして商品タグをネックレスへと変えたユーモア。そのすべてが一つの着こなしの中で共存しています。取り入れている要素は多いのに、目指している方向はとても明確。JAYUさんにとって服は、日常を彩るだけのものではなく、自分の可能性を広げるための表現手段なのだと感じました。

画像2: 何にでもなれる自由をまとう

ドアさん
「ヒジュさんとJAYUさんは、まるで異なるリズムで街を歩いているような2人です。ヒジュさんはリラックス感のある装いの中に自信を感じさせ、JAYUさんは大胆な色使いや遊び心のあるディテールで自分らしさを表現する。アプローチは異なりますが、どちらも自分で選んだスタイルを楽しんでいるのです」

「このシリーズで紹介した6人のスタイルを、ひとつのトレンドだけで説明することはできません。ディテールを重ねながら個性をつくる人もいれば、眠っていた服に新しい役割を与える人もいる。小さなアクセントで日常を彩る人もいれば、大胆な色やシルエットで自分らしさを表現する人もいます。そうした一人ひとりの選択が重なり合い、今のソウルのファッションを形づくっているのだと思います」

Curator & Photographer:Doa An
Senior Writer:Yuko.K

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