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夏の肌荒れは「皮脂の増加」と「乾燥」が原因?正しいケアをクリニック院長寺井先生に伺いました

  • 2026.7.2

冬ほど乾燥は気にならなくても、なぜか肌トラブルが多い夏。
原因は汗?皮脂?それとも・・・??
夏に肌トラブルが起こりやすい理由と、毛穴やニキビ、メイク崩れを防ぐための正しいスキンケアについて。
ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生の解説です。

夏に肌荒れしやすいのはなぜ?

夏になると、「毛穴が目立つようになった」「ニキビが増えた」「朝しっかりメイクしたのに昼には崩れている」といった悩みを抱える方が増えます。
夏は汗や皮脂の分泌が活発になり、一見すると肌がうるおっているように感じるかもしれません。
しかし実際には、紫外線や冷房による乾燥、汗やマスクによる刺激など、肌にとって負担となる要素が数多く存在する季節なのです。
このように、夏の肌トラブルの背景には、「皮脂の増加」と「乾燥」が同時に起こっていることがあります。
気温が上昇すると皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌量が増加します。
皮脂は本来、肌を守るために必要なものですが、過剰に分泌されると毛穴詰まりやニキビの原因となります。
一方で、夏は紫外線量が最も多い季節でもあります。
紫外線は肌に炎症を引き起こし、バリア機能を低下させます。
さらに、冷房の効いた室内で長時間過ごすことで肌の水分は失われやすくなります。
つまり夏の肌は、「皮脂が多いのに乾燥している」というアンバランスな状態に陥りやすいのです。
この状態が続くと肌荒れや毛穴トラブル、ニキビなどが起こりやすくなります。

汗をかいた後はすぐ洗顔した方がいい?

汗をかくと不快感があるため、何度も洗顔したくなる方もいるかもしれません。
しかし、汗をかくたびに洗顔料を使って顔を洗う必要はありません。
洗顔のしすぎは必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌の乾燥やバリア機能の低下につながる可能性があります。
結果として、肌を守ろうとして皮脂がさらに分泌されることもあります。
汗をかいた後は、清潔なタオルやティッシュで優しく押さえるように拭き取るのがおすすめです。
ゴシゴシとこすると摩擦による刺激となるため注意しましょう。
洗顔は基本的に朝と夜の2回で十分です。

皮脂が多い夏でも保湿は必要?

夏になると保湿ケアを省略してしまう方がいますが、これは肌トラブルの原因になることがあります。
肌は水分と油分のバランスによって健康な状態を保っています。
皮脂が多くても肌内部が乾燥している「インナードライ」の状態になっている方は少なくありません。
特に冷房の効いたオフィスで働く方や、日中屋外で紫外線を浴びる機会が多い方は、知らないうちに肌の水分が失われています。
夏は冬のような重たいクリームを使用する必要はありませんが、自分の肌質に合った化粧水や乳液で適度な保湿を行うことが大切です。
ベタつきが気になる場合は、さっぱりした使用感の保湿剤を選ぶと続けやすいでしょう。

毛穴の開き・黒ずみ・ざらつきの正しいケア

夏は毛穴に関する悩みが特に増える時期です。
毛穴の開きは、皮脂分泌の増加や加齢による肌のハリ低下などが原因となります。
また、皮脂や古い角質が毛穴に蓄積すると、黒ずみやざらつきにつながります。
毛穴が気になるからといって、スクラブ洗顔や毛穴パックを頻繁に行うのはおすすめできません。
過度な刺激は肌を傷つけ、かえって毛穴トラブルを悪化させる可能性があります。
まずは毎日の洗顔と保湿を丁寧に行い、紫外線対策を徹底することが基本です。
セルフケアだけでは改善が難しい場合には、美容皮膚科でのピーリングやレーザー治療などが選択肢になることもあります。

夏のニキビ対策で大切なこと

夏は皮脂量の増加や汗、マスクによる蒸れなどによってニキビが悪化しやすい季節です。
ニキビができると気になって触ってしまう方もいますが、無理に潰したり頻繁に触れたりすることは避けましょう。
炎症が悪化し、色素沈着やニキビ跡につながる可能性があります。
また、「皮脂を落としたい」という理由で洗浄力の強い洗顔料を使う方もいますが、肌への刺激が強すぎる場合があります。
ニキビ対策では、余分な皮脂を取り除きながらも肌のうるおいを守ることが重要です。

紫外線対策の重要性と正しい日焼け止めの使い方

特に紫外線対策は、シミやくすみの予防だけでなく、肌のバリア機能を守るためにも重要です。
一方で、「ベタつく」「重たい」「白浮きする」といった理由から日焼け止めを十分に使用できていない方も少なくありません。
近年は、みずみずしく軽い使用感でありながら高い紫外線防御効果を備えた日焼け止めも増えており、スキンケア感覚で取り入れやすい製品もあります。
保湿成分を配合したものや、肌なじみが良く白浮きしにくいテクスチャーのものを選ぶことで、夏でも快適に紫外線対策を続けやすくなるでしょう。
日焼け止めは朝に一度塗れば十分というわけではありません。
汗や皮脂、タオルで顔を拭くなどの摩擦によって徐々に落ちてしまうため、紫外線対策の効果を維持するには、外出時にこまめに塗り直すことが大切です。

メイク崩れを防ぐスキンケアのポイント

メイク崩れの原因は単純に皮脂だけではありません。
肌が乾燥しているとファンデーションが密着しにくくなり、崩れやすくなります。
また、スキンケア後すぐにベースメイクを重ねることもヨレの原因になることがあります。
メイク前は適度な保湿を行い、スキンケア製品をしっかり肌になじませてからメイクを始めるようにしましょう。
さらに、夏は厚塗りを避けることも大切です。
気になる部分だけをポイントでカバーし、全体は薄く仕上げる方が崩れにくくなります。

夏の肌ケアでやりがちなNG行動

診療の中でよく見られる夏のスキンケアのNG行動として、以下のようなものがあります。
・皮脂が多いから保湿をやめる
・汗をかくたびに洗顔する
・毛穴汚れを指で押し出す
・汗拭きシートで強くこする
・日焼け止めを塗らない、または塗り直さない
こうした行動は一時的にはスッキリしたように感じても、長期的には肌への負担となる可能性があります。

まとめ

夏は汗や皮脂の増加だけでなく、紫外線や冷房による乾燥など、さまざまな要因によって肌のバランスが崩れやすい季節です。
毛穴やニキビ、メイク崩れを防ぐためには、皮脂対策だけに偏るのではなく、保湿や紫外線対策を含めた総合的なスキンケアが重要です。
「ベタつくから保湿しない」「毛穴が気になるから強く洗う」といった自己流のケアは、かえって肌トラブルを悪化させることがあります。
正しいスキンケアを継続しても改善しない場合は、一人で悩まず皮膚科や美容皮膚科に相談してみてください。自分の肌状態に合ったケアを知ることが、美しい肌を維持するための近道になります。

[執筆者]


寺井美佐栄先生
ミサクリニック六本木本院院長

産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。
10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任し、豊富な症例経験と技術力を培う。
2022年にミサクリニック六本木本院を開院し、メスを使わず“ナチュラルな美しさ”を引き出す施術に定評があり、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアを得意とする。
YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、患者目線に立った分かりやすい解説にも定評。患者一人ひとりに寄り添った美容医療を提供している。

MiSA Clinic六本木本院
https://misa.clinic/

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