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「やめなさい」引っ張られ振り向くと「誰もいない」30分後『ニュース速報』に「鳥肌」しかも、今日は

  • 2026.7.1

今回は、従妹の美紀さん(仮名)から聞いた、亡くなった祖母にまつわる不思議な話をご紹介します。仕事や家のことで疲れ切っていた頃、美紀さんは実家の仏壇に手を合わせることも減っていました。そんなある雨の日、出かけようとした玄関先で……。

雨の夕方に聞こえた声

30代後半の頃、私は仕事と家のことで毎日ばたばたしていました。気持ちに余裕がなく、実家の仏壇に手を合わせることもいつの間にかしなくなっていました。

その日は朝から雨で、夕方にはかなり強くなっていました。それでも私は、どうしても済ませたい用事があり、車で出かけるつもりで玄関で靴を履いた瞬間。耳元ではっきりと声がしました。「今日はやめなさい」

家には誰もいません。でもその声は、数年前に亡くなった祖母にとても似ていました。

背中を引っ張られたような感覚

私は「疲れているせいかな」と思い、声のことは気にせず鍵を持って外に出ました。雨脚が強く少し急いでおり、車のドアに手をかけた時です。今度は、背中を軽く引っ張られたような感覚がありました。驚いて振り返りましたが、もちろん誰もいません。

ただ、玄関の奥から線香のような匂いがふっと漂ってきたのです。その日、線香は焚いていませんでした。さすがに気味が悪くなり、私は出かけるのをやめました。用事は明日でもいい。そう思い直して、部屋に戻ったのです。

通るはずだった道

それから30分ほど経った頃、テレビにニュース速報が流れました。近所の大きな交差点で事故があったという内容で、場所を見た瞬間、私は固まりました。予定通り出ていたら、ちょうどその交差点を通っていたはずだったからです。

偶然と言えば、それまでかもしれません。けれど、その夜に見た夢が忘れられません。祖母が昔と同じ割烹着姿で、仏壇の前に座っていました。そして静かに言ったのです。「忘れたらいけないよ。守られていることも」

翌朝気づいた特別な日

翌朝、私は実家へ行き、久しぶりに仏壇の前に座り手を合わせました。母に前日の出来事を話すと、少し驚いた顔でこう言われたのです。「昨日はおばあちゃんの月命日だったよ」私はその日付を完全に忘れていました。

事故を避けられたのが、本当に祖母のおかげだったのかは分かりません。でも、あの声と線香の匂いだけは、今でもはっきり覚えています。怖いというより、叱られたような感覚でした。「ちゃんと生きなさい」と言われた気がしたのです。

それ以来、大きな用事の前には、短い時間でも仏壇に手を合わせるようになりました。遠くから静かに守られていることに気づけるかどうか。それだけで、日々の見え方は少し変わるのかもしれません。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2026年6月】

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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