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義妹の夫「皆さん自分の話だけで会話が成立、凄いですね」40人の親族に無視され孤立した嫁→座敷が凍りついた一言

  • 2026.6.27

挨拶もされない弔問

夫の家は、いとこだけで約四十人という大所帯だ。私たちが結婚したときも、ごく限られた親族にしか挨拶に行けなかったほどだった。

義父が亡くなり、通夜には大勢の親族が弔問に訪れた。私や、義妹の夫にとっては、半分以上が初めて顔を合わせる相手だ。

「どうぞ、こちらへ」

玄関でそう声をかけても、返ってくるのは小さな会釈だけ。驚いたことに、その殆どが私たちに挨拶をしようとしなかった。

「お茶、まだ足りないわよね」

私はひたすらお茶を出し、湯呑みを下げ、また淹れる。気づけば、部屋の片隅にぽつんと立っていた。

居場所のない二人

座敷では、親族たちが大きな声で談笑していた。仕事の話、孫の自慢、誰かの噂話。

話題は次々に移っていくのに、誰ひとり私たちには振り向かない。

「久しぶりねえ、あなた最近どうしてるの」

「うちの息子がね、この前ようやく家を建てて」

身内同士の輪の中で、私はただの給仕係だった。視線の先で、義妹の夫も同じように所在なげに立っている。彼もまた、誰にも声をかけられていなかった。

自分の親族の集まりなら、伴侶にも必ず一声かけるものだ。

それが当たり前だと思っていた。なのに、ここではその当たり前が、まるで通用しない。

(私が嫁いだ家は、こういう人たちなんだろうか)

冷たい人が多いな、と心の中で思いながら、私はまた台所へ立った。気を抜くと、ため息がこぼれそうだった。

遠回しな一言

長い通夜が、ようやく一区切りついた頃だった。義妹の夫が、座敷のど真ん中へ歩み出て、よく通る声で言った。

「皆さん自分の話だけで会話が成立、凄いですね」

談笑がぴたりと止まった。年配の親族が「どういう意味かね」と眉をひそめ、別の一人は言いかけて口を閉じる。

やがて全員が、気まずそうに視線を膝へ落とした。

「お茶もずっと、この人が一人で出していましたよ。誰も名前すら聞かないのに」

その一言に、座敷の奥から「……確かに、私ら身内だけで喋ってたわね」と小さな声が上がった。うなずく人が一人、また一人と増えていく。

さっきまで私を空気のように扱っていた親族たちが、今度は私から目を逸らせなくなっていた。

「いえ、お気になさらず」

私は湯呑みを置き、まっすぐ顔を上げた。へりくだる気はもうなかった。はっきりさせてもらえて、よかった。それだけだった。

以来、法事のたびに、あの親族たちは私を見るとそそくさと先に挨拶をしてくるようになった。冷たい輪の真ん中で固まった彼らの顔を、私は今もはっきり覚えている。隣で義妹の夫が、こっそり親指を立ててみせた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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