1. トップ
  2. トレンド
  3. 「要注意」農水省が注意喚起した…被害拡大中の“特定外来生物”に「初めて知った」の声

「要注意」農水省が注意喚起した…被害拡大中の“特定外来生物”に「初めて知った」の声

  • 2026.7.16
undefined
出典元:photoAC(画像はイメージです)

庭先や公園で見かけるサクラやウメなどの樹木に、気づかないうちに異変が起きているかもしれません。

農林水産省公式X(旧Twitter)で、これらの木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」への注意を呼びかけています。

木の根元に木くずのようなものがたまっていたら、それは幼虫が排出する「フラス」と呼ばれるもので、被害のサインである可能性があります。

SNSでも関心が高まる中、本記事では、クビアカツヤカミキリの特徴や被害の広がり、見分け方、防除の考え方について、公式情報をもとに分かりやすく整理します。

木の根元に出る“木くず”が被害のサイン

農林水産省は公式Xで、サクラやウメを食い荒らす外来生物「クビアカツヤカミキリ」について注意喚起しました。

被害が拡大しているとして、木の根元にフラスと呼ばれる木くずやふんの混じったものが出ていたり、食害の跡が見られたりした場合は、被害を受けている可能性があると呼びかけています。

早期発見が被害拡大防止の鍵になるとして、フラスや成虫を見つけた場合は自治体への通報も呼びかけています。フラスは、幼虫が木の中を食べ進んだ際に外へ押し出される木くずやふんのことです。被害を見つける際の重要なサインとされています。

サクラやウメへの被害が拡大 クビアカツヤカミキリ

クビアカツヤカミキリは、東アジア原産のカミキリムシ科の昆虫です。中国、韓国、台湾、ベトナムなどに分布し、モモやアンズなどサクラ属果樹の重要害虫として知られています。

日本では2012年に愛知県のサクラで初めて確認され、その後、2026年7月時点で19都府県に発生が確認されています。発生当初は公園や街路樹のサクラでの確認が中心でしたが、近年はウメやモモなどの果樹園でも被害が確認されているといいます。

また、2018年1月には外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、原則として生きたままの移動や飼育などが禁止されています。街路樹や庭木、果樹への被害が広がるなか、早期発見の重要性が増しています。

フラスを見つけたときに知っておきたいこと

農水省の資料によると、この虫の幼虫は生きた木の内部を食べ進み、その際にフラスと呼ばれる木くずやふんを外へ排出します。幼虫期間は1〜3年で、成虫は6月から8月に発生します。寄主植物はサクラ、ウメ、モモ、スモモ、ザクロ、ヤナギ属などです。

防除対策としては、フラスを見つけた場合、周辺の樹皮を剥いで針金を差し込み、幼虫を刺殺または掘り取って捕殺する方法が紹介されています。成虫は見つけ次第捕殺し、樹幹をネットで覆って飛散を防ぐことも対策の一つです。登録農薬による防除もあり、成虫には幹や枝への散布、幼虫には食入孔への薬液注入が必要とされています。

樹木の状態や周辺環境によって対応は変わるため、異変に気づいた時点で自治体や病害虫防除所などにつなぐことが初動の一つになりそうです。

広がる受け止め「まず知ることが大事」

Xでは、「バラ科の木をこれ以上枯らしたくない」「見つけたら早めに通報したい」といった声が見られました。街路樹や庭木にも関わる話題だけに、被害を身近な問題として受け止める空気が広がっているようです。

一方で、「クビアカツヤカミキリという名前を初めて知った」「見分け方がもっと知られてほしい」といった声もありました。注意喚起は、被害の深刻さだけでなく、まず存在を知ってもらうきっかけにもなっているようです。

早めの気づきが被害拡大を防ぐ一歩に

木の根元の木くずのようなものは、見過ごしてしまえばただの汚れにも見えます。けれど、それがクビアカツヤカミキリ被害のサインである可能性があると知っていれば、気づきやすくなるかもしれません。

サクラやウメを守るには、専門的な防除だけでなく、異変に気づく目を増やすことも大切です。身近な木の根元に目を向けることが、被害拡大を食い止める小さくても重要な一歩になるでしょう。


参考:
農林水産省(@MAFF_JAPAN)公式Xアカウント 2026年7月10日投稿
クビアカツヤカミキリに関する情報(農林水産省)
クビアカツヤカミキリとは(農林水産省)

の記事をもっとみる

注目コンテンツ