1. トップ
  2. ファッション
  3. 目利きが選ぶ未来の定番「店主たちのウェルメイド」

目利きが選ぶ未来の定番「店主たちのウェルメイド」

  • 2026.6.26

いつも自分のワードローブには長く愛着の持てるアイテムを加えていきたいと思っているが。一方でその選択肢は常にアップデートしていたい。2026年春夏シーズンに大切にしたいのは、“WELL−MADE”(作りの良い)なアイテムを見つける視点である。ここでは「店主たちのウェルメイド」をキーワードに、一歩先行くマスターピースをご紹介します。

photo: Norio Kidera / text & edit: Chizuru Ohba

〈エーマシーン〉のオックスフォードのボタンダウンシャツ、〈Folk:N×センチネラ×マクシズ〉のチマヨプルオーバーベスト、〈エクストリームカシミア〉のニット
BRUTUS

〈ST-pour homme〉店主・大下智也が選ぶ未来の定番

ドキドキできる服を追い求めて

日本ではまだほぼ取り扱いがない新しいブランドや、アーティストに声をかけて生まれた服と、今の気分に合うヴィンテージが揃う〈エスティ プール オム〉。

一見シンプルで、デイリーに着られるようなアイテムなのに、それを作ったデザイナーにしか出せない一手間や、価値観が隠された服が見つかる。

「これが正解か、まだわからないものをセレクトすることを大切にしています。着た時になぜか強く惹きつけられる服が、自分の考えるウェルメイドなファッション。そんな服に出会えた時のドキドキを、お客さんにも感じてほしいと思っています」

〈エーマシーン〉のオックスフォードのボタンダウンシャツ
〈エーマシーン〉のオックスフォードのボタンダウンシャツ。襟の大きさが左右で変わっていたり、前立てはカーブしていたり。袖口にも特徴的な装飾が付いた、遊び心あふれるデザイン。79,200円。
〈サロン〉のニット
〈サロン〉のニット。初期〈アクネ ストゥディオズ〉のメンズヘッドデザイナー、クリストファー・ルンドマンが手がける。Vネックのリブが裏返しだったりと、ひねりのあるディテールが詰まっている。107,800円。
〈ポンテ〉のパンツ
〈ポンテ〉のパンツ。超ビッグサイズの古着のスラックスのウエスト内側に、70年代のジョックストラップを装着。生地をくしゅくしゅとドレープさせて着る。そのアイデアに類い稀なるセンスが光る。165,000円。
〈テレ グラフ ラボ〉のデニムシャツ
〈テレ グラフ ラボ〉のデニムシャツ。〈アライア〉の創設者アズディン・アライアのファーストアシスタントとして活躍した瀬尾英樹によるブランド。立体感のある美しいカッティングに目を奪われる。115,500円。
〈レスレストン〉のシャツ
〈レスレストン〉にオーダーしたシャツ。日本で最初に高級ビスポークシャツを作ったといわれるシャツ専業メーカーのブランド。贅沢なオーバーサイズ、ステッチが細かく、洗っても型崩れなし。各66,000円。
〈神田武蔵〉のカスタム丸眼鏡
〈神田武蔵〉と作った丸眼鏡。純度100%のシルバーと、100年以上生きた黒柿の木を組み合わせたデザイン。小ぶりでヴィンテージライクな趣が漂う。普段から大下さん自身も着用している一本。253,000円。

profile

表参道〈ST-pour homme〉店主・大下智也
BRUTUS

大下智也

おおした・ともや/店主、バイイング、接客を一人で担う。大阪の姉妹店〈エイチダブル プール オム〉もディレクション。

Information

表参道〈ST-pour homme〉店内
BRUTUS

ST-pour homme

住所:東京都港区南青山5-17-13 櫻井ビル1F
TEL:03-6427-4529
営:13時〜19時
休:水曜

〈max’s TOKYO〉の店主・近谷忠信が選ぶ未来の定番

着続けていきたい、エレガントなアメリカの王道

アメリカとヨーロッパで買い付けた古着と現行品、別注アイテムを扱う〈マクシズ トーキョー〉。パリの伝説的ショップ〈エミスフェール〉のような“ウエスタンスタイルを、フランス人が表現するとどうなるか?”が店のテーマ。

「アメリカらしい武骨さとエレガントさが好きで、きちんとした背景があることを大切にしています。僕の考えるウェルメイドは、何年経っても変わらないテンションで満足できる服。耐久性がありクローゼットにずっと残る服です」

ウエスタンブーツ
ウエスタンブーツ。ショップを代表するアイコニックなアイテムの一つ。「ウエスタンブーツにグレーのスラックス、カウボーイハットを被った上品なフランス人が憧れ」。左から、140,800円、129,800円、140,800円。
〈リーバイス®〉のファクトリーに別注したオリジナルパンツ
アメリカの〈リーバイス®〉のファクトリーに別注したオリジナルパンツ。1950年代のウエスタンパンツがイメージソース。裾がフレアだとコスプレ感が強くなるため、スラックス仕様に。各69,300円。
〈Folk:N×センチネラ×マクシズ〉のチマヨプルオーバーベスト
〈Folk/N×センチネラ×マクシズ〉のチマヨプルオーバーベスト。トリプルコラボによる今までにない形が自慢。サイドのシルバーコンチョ、フィッシュテールが特徴。ニューメキシコのチマヨ村を訪れ、数年かけて完成した一着。198,000円。

profile

神保町〈max’s Tokyo〉店主・近谷忠信
BRUTUS

近谷忠信

こんや・ただのぶ/〈アナトミカ 札幌店〉で10年間勤務後に独立し、自身の店をオープン。25年10月から恵比寿に2号店も始動。

Information

神保町〈max’s Tokyo〉店内
BRUTUS

max’s Tokyo

住所:東京都千代田区神田小川町3-5-7
TEL:03-3292-7415
営:12時〜20時
休:不定休

〈JACKPOT〉の店主・奥山達也が選ぶ未来の定番

着こなし方に、選択の幅がある服が良い

モデル、スタイリスト、プレスなどファッション業界人が足繁く通うアポイント制ショップ〈ジャックポット〉。デザインがエッジーすぎてもいなく、かといって保守的なトラッドでもないセレクトが絶妙だ。

「カジュアルとドレス、その両方がバランス良く混ざり合っているのが、私の思うウェルメイドな服。完成されすぎていない、良い意味で隙がある方が好きなのは、お客さん自身がそれをどう着るか?を大切にしたいから。自由に遊んでもらえたら嬉しいです」

〈シスルズ〉のサングラス
〈シスルズ〉のサングラス。ニューヨークでスタイリスト兼フォトグラファーとして活躍するシスル・ブラウンのアイウェアレーベル。クラシックなウェイファーラーをベースに掛けやすくした。48,400円。
〈エクストリームカシミア〉のニット
〈エクストリームカシミア〉のニット。ユニセックスで、自由に着ることがコンセプト。クラシックなポロネック、鮮やかな赤が差し色にぴったり。88,000円。
〈カミサス マノロ〉のシャツ
〈カミサス マノロ〉のシャツ。一見ワークシャツのように見えて、スプレッドの広いカラーや光沢感、ステッチの細かさなど、ドレスシャツの要素が生きている。45,100円。

profile

新宿〈JACKPOT〉店主・奥山達也
BRUTUS

奥山達也

おくやま・たつや/2003年ショップスタッフに、13年よりディレクター、バイヤーを歴任。

Information

新宿〈JACKPOT〉店内
BRUTUS

JACKPOT

住所:東京都新宿区新宿3-22-12 サンパーク三平本館ビル7F(要アポイントメント)
TEL:03-3352-6912
営:15時〜19時(土・日14時〜)
休:不定休

元記事で読む
の記事をもっとみる