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ミンファが好きすぎて移住した人も 鯖江市西山動物園の「思い出を語る会」で見えたファンの深い愛

  • 2026.6.24
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今年5月に多くのファンに惜しまれつつ旅立った、福井県にある鯖江市西山動物園のレッサーパンダ「ミンファ」。生きていれば20歳を迎えるはずだった6月23日のお誕生日に、ミンファの生涯を振り返る「思い出を語る会」が開催されました。集まったファンの中には、ミンファが好き過ぎて移住してしまった人もいたそうです。今回は、ミンファのそばで愛情を注ぎ続けてきた飼育員の中嶋公志さんに、イベントで明かされた脱走の裏話や当日の様子を詳しく聞きました。

マスコミも大騒ぎになった「脱走の女王」の伝説と遺伝

数々の伝説を残しているミンファですが、中嶋さんの記憶に特に強く残っているのは、やはり来園直後に起きたあの有名な脱走エピソードです。「思い出を語る会」でも、当時の様子をたっぷりと語ったそう。

中嶋さん:「若い頃のミンファはとにかくジャンプ力も凄まじく、抜群の運動神経を持っていました。園から1キロ以上も離れた場所まで行ってしまい、見つかるまでに2日半もかかったんです」

ミンファは、いまではパンチくんですっかり有名になった千葉県の市川市動植物園で生まれ、約2年後に西山動物園へと引っ越してきました。

中嶋さん:「ミンファの脱走は、当時はマスコミでも大きく報道されて大騒ぎになりました。その優れた運動能力は娘の『ティアラ』にも遺伝していて、ティアラも過去に脱走しているんです。ただ、ティアラの場合は同じ西山公園内ですぐに見つかったため、ミンファのときのような大騒ぎにはなりませんでした」

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ミンファ=鯖江市西山動物園公式Xより

想定を超えて集まったファンと、飼育員以上の深い愛

イベント当日は平日だったにもかかわらず、会場には中嶋さんたちの想定を超える約50名ものファンが集まりました。集まったファンはそれぞれにミンファへの思いがあり、飼育員にとっても驚きと感動の連続だったといいます。

中嶋さん:「遠方から来られた方もいらっしゃいましたが、ミンファのために県外から移住してきたという方までおられて本当に驚きました」

かつてミンファのことを、「品があって女優さんのようだった」とも語っていた中嶋さんですが、移住した人までいたことには驚いたようです。

中嶋さん:「みなさん本当に熱心で、ある意味で私たち飼育員以上に、ずっと長い間ミンファのことを見守り続けてくださっていたのだなと実感しました。そんな大切なファンの方々と一緒に、ミンファの思い出を語り合うことができて本当に嬉しかったです」

天国へと旅立ったミンファですが、その抜群の身体能力の記憶と、何よりもファンのみなさんの深い愛は、これからも西山動物園の中で語り継がれていくことでしょう。

ライターコメント

来園直後に1キロも離れた場所まで行き、2日半かけて見つかったというミンファの脱走劇。まさに「伝説」にふさわしい驚きのエピソードです。毎日会いに来る人や、他県から移住してしまう人まで現れるほど愛されていたミンファ。中嶋さんをはじめとする飼育員さんや、ずっと見つめてくれた温かいファンに見守られて、ミンファは本当に幸せな生涯を送ったのだと改めて胸が熱くなりました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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