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「あなたの考え方は古いのよ」共同経営の親友と妻に裏切られて…私を救った子どものひと言

  • 2026.6.23

私は、親友とディスプレイ用品メーカーを共同経営していました。海外での経験を生かして、多様な価値観を取り入れながら、長く使われる商品づくりを大切にしてきました。しかしある日、信頼していた親友と妻から突然突きつけられた言葉によって、私は仕事も家庭も同時に失うことになりました――。

親友と妻から突きつけられた決別

海外出張から帰国した直後、私は共同経営者である親友のC山と、妻のA子に呼び出されました。妻のA子は、会社でSNSやプロモーション戦略を担当していました。

場所は会社の会議室。そこでC山は開口一番、「お前とは経営方針が合わない。取締役から外れてほしい」と切り出したのです。

取締役は私とC山の2人。株式もC山側が多く持っていたため、正式な手続きを踏まれれば、私の立場が不利になる可能性は十分にありました。私は以前から、使いやすさや長く売れる設計を重視していましたが、C山とA子はSNS映えや短期的な話題性を優先すべきだと考えていました。

さらにA子まで、

「あなたの考え方は古いのよ」

「今の時代はもっとトレンド重視で動かないと」

と言い、最後には、「家庭でも価値観が合わなくなった。私は家を出る」とはっきり告げました。2人は、まるで以前から答えを合わせていたかのように、迷いなく私に言葉をぶつけてきたのです。

私は突然のことに言葉を失いました。もちろん反論したい気持ちもありました。ですが最近は、会議でも意見が対立することが増えていました。実際に、出張中にも会社の方向性を巡って何度か衝突していました。

そのことを思うと、もうこの2人には何を言っても意見が合うことはないのだと感じてしまいました。何より、その場でどれだけ反論しても、すでに2人の中では結論が出ているように見えたのです。

「……わかった。もめ続けるくらいなら、俺は身を引くよ」

そう答えるしかありませんでした。長年一緒に会社を育ててきた親友と、家族として支え合ってきたはずの妻。その両方を一度に失ったことで、私は大きな喪失感を抱えて帰宅しました。

娘の言葉と、新しい仕事との出会い

帰宅すると、娘のD絵が友人のE也くんと遊んでいました。

私はまだ気持ちの整理がつかないまま、「お父さん、しばらく家にいる時間が増えるかもしれない」と伝えました。すると娘は、深く事情を聞くこともなく、「私はパパがいてくれるならうれしいよ」と笑ってくれたのです。その言葉に、少しだけ救われた気持ちになりました。

すると隣で話を聞いていたE也くんが、

「じゃあ、おじさん、僕のママのお仕事手伝ってよ!」

と無邪気に言ったのです。しばらくして迎えに来たE也くんの母・B美さんは、地域向け販促商品を扱うメーカーを経営している方でした。事情を聞いたB美さんは驚きつつも、「もしよければ、一度お話を聞かせてもらえませんか?」と声をかけてくれたのです。

その後、私はB美さんの会社で、企画や販促戦略のサポートに関わることになりました。

流行だけでは見えなかったもの

B美さんの会社では、立場に関係なく意見を出し合う雰囲気がありました。

古参社員も若手社員も、「この素材のほうが商品の雰囲気に合うかもしれません」「ここは派手さより実用性を重視したいですね」と率直に話し合っていたのです。

私は、前職で感じていた「トレンド優先」の危うさを踏まえながら、「流行を追うだけではなく、長く使われる視点も必要だと思います」と提案しました。

すると、その意見も取り入れながら議論が進み、少しずつ商品提案の幅が広がっていきました。やがて、以前は取引につながらなかった顧客からも相談が来るようになり、会社全体の業績や取引先からの評価も、少しずつ上向いていきました。

一方で、私が離れた元の会社では、SNSで話題になったデザインを急いで商品化したものの、流行が過ぎるころには大量の在庫が残ってしまったそうです。

さらに、C山とA子が以前から親密な関係にあったらしいという話も、後になって耳にしました。真偽を確かめる気にはなれませんでしたが、あの日の2人の態度を思い返すと、妙にふに落ちるものがありました。

まとめ

すべてを失ったと思っていた時期もありました。ですが今振り返ると、あのとき会社や家庭にしがみつかなかったからこそ、新しい環境と出会えたのだと思います。

特に印象に残っているのは、立場や経験年数に関係なく、誰の意見にも耳を傾けようとする姿勢でした。以前の私は、「自分が支えなければ」と気負いすぎていたのかもしれません。

娘の言葉や、新しい職場での出会いを通じて、私は少しずつ「ひとりで抱え込まなくてもいい」と思えるようになりました。今は、以前より肩の力を抜きながら、人との信頼関係を大切に仕事へ向き合っています。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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