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「力の源は日本アニメ」「元フットサル代表選手」チュニジア代表FW、異色すぎる経歴が面白い

  • 2026.6.20

日本代表との対戦を控えているチュニジア。その中でエース的な存在の一人となっているのが、ハノーファー96に所属しているFWエリアス・サードだ。

1-5で敗れた先日のスウェーデン戦でも途中出場から鋭いドリブルを見せ、苦しい状況の中でいくつかのチャンスを作り出していた。

今季松田隼風や横田大祐とともにプレーした26歳の彼は、ドイツのハンブルク生まれ。FCザンクトパウリでブレイクしたアタッカーで、2023年に地域リーグから2部のザンクトパウリへステップアップすると、チームのブンデスリーガ昇格に貢献した。その後、2025年夏からはFCアウクスブルクでプレーし、1月にハノーファーへとやってきた。

そんなサードについて、ハノーファー96の公式サイトは「5つの事実」としてユニークなプロフィールを紹介している。

まず目を引くのが、彼が日本のアニメ『NARUTO』を愛しているということ。

サードは幼少期からアニメに親しんでおり、特に『NARUTO』には強い思い入れがあるという。彼はその理由について、「キャラクターたちは、強い信念を持って下から上へと這い上がっていく。そこから力をもらっている」と説明している。

まさにその言葉通り、サード自身もエリート街道を歩んできた選手ではない。

ドイツでは多くのプロ選手が、若い頃からクラブの育成アカデミーを経験するものだが、サードはそうした典型的な育成ルートを通っていない。卸売や小売業の勉強をしながらアマチュアでプレーし、そこからプロの世界へと駆け上がった叩き上げだ。

本人はかつてSkyのインタビューで、「自分の歩んできた道のりのおかげで、プロにならなければならないというプレッシャーはなかった。ただ毎試合を楽しみたかった。それが自分の性格を作っている」と語っていたそうだ。

さらに珍しいのが、プロサッカー選手として本格的にブレイクする前にフットサルで名を上げていたこと。2018年に友人の誘いでフットサルを始めたサードはすぐに才能を発揮。スパルタ・フットサルHSCでドイツ最高峰リーグに出場すると、わずか2か月後にはドイツのフットサル代表に招集されたのだ。

2019年4月には19歳で代表デビューしており、これは現在も同代表史上最年少出場記録である。通算では5試合に出場しており、本人は「ただただ楽しかったし、クールな経験だった」と振り返っている。

その後、サードはサッカーで大きく飛躍した。ザンクトパウリで2部からブンデスリーガ昇格を経験し、2025年にはアウクスブルクへ。さらに代表キャリアでもルーツを持つチュニジアを選択し、2024年からコンスタントにプレーするようになった。

育成アカデミーを経由せず、フットサルからの代表歴を持ち、アニメ『NARUTO』のキャラクターたちに力をもらってきたサード。彼にとって初めてとなるワールドカップの舞台は、彼の異色のキャリアにまた一つ面白い章を加えることになりそうである。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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