1. トップ
  2. エンタメ
  3. 稲垣吾郎、草なぎ剛&香取慎吾との久しぶりの映画共演は「新鮮で面白かった」 本人役を楽しみながら演じる

稲垣吾郎、草なぎ剛&香取慎吾との久しぶりの映画共演は「新鮮で面白かった」 本人役を楽しみながら演じる

  • 2026.6.18
稲垣吾郎 クランクイン! 写真:高野広美 width=
稲垣吾郎 クランクイン! 写真:高野広美

稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「新しい地図」の3人が主演を務める映画『バナ穴 BANA_ANA』がついに完成、まもなく公開を迎える。「新しい地図」の第一歩として2018年に公開された映画『クソ野郎と美しき世界』から8年、その第2弾となる本作は、鬼才・山内ケンジ監督ワールドが存分に展開する、解説不能、分からないけど面白い“何が起こるか予測不能な不条理エンタテイメント”。劇中で本人役ながら、なんとも言えないキャラクターを演じる稲垣に、本作の摩訶不思議な魅力、草なぎ&香取と久しぶりに演技を交わした印象などを語ってもらった。

【写真】いつまでも変わらない! 稲垣吾郎、カッコよすぎな撮りおろしショット

◆芝居での久しぶりの共演は新鮮で楽しかった

――なんとも説明の難しい、でもその世界観の虜になってしまう本作ですが、お話を聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?

稲垣:ようやく来たかと。前作が「新しい地図」としてスタートして最初のお仕事だったので、応援してくれるファンの方にとっても、僕らにとっても、本当に記念となる特別な作品だったんです。その時に続編を作ると宣言していたのですが、それぞれの個人活動が充実していて、なかなか3人そろってというのが叶わずにいましたがずっとやりたいなと思っていました。なので、ようやくこうして皆さんにお届けすることができてよかったなと思います。

ファンの方もずっと期待して待っていてくれてるというのは伝わってきていました。逆にもう言っちゃいけないんじゃないかというような空気にもさせてしまって(笑)。3人でファンミーティングをやっている時も必ずそんな話になっていたんですよね。お待たせしましたが面白い作品に仕上がったなと手ごたえを感じていますので、きっと喜んでいただけると思います。

――制作決定にあたり、草なぎさん、香取さんとは何かお話されましたか?

稲垣:特別なことは何も話していないですね。決まったね、楽しみだねくらいで。そんなもんですよ。

――お二人と久しぶりにお芝居で共演してみての感想はいかがですか?

稲垣:やっぱり3人で一緒にお芝居をするのは新鮮でした。昔から一緒にやってきてはいるけども、『ワルイコあつまれ』とかバラエティ番組やコントで何かセリフを交わすというのはあっても、同じ映画、同じドラマでというのはなかなかないですし。

今回は本人役ということもあって、ちょっと不思議な感覚でやっていたんですけど、草なぎさんや香取くんの演技をいつも画面で観ているだけだったから、「普段はこういうスタイルでお芝居してるんだ」「現場ではこうやってお芝居を作り上げていくんだ」というのが新鮮に感じて面白かったです。

やっぱり取材で一緒に写真を撮ったり、『ななにー』でバラエティをやったりしている時と気配がちょっと違うんですよね。うまく言えないんですけど、「あ、ここでスイッチ入ったんだな」というのがあって。特に草なぎさんはスイッチが入ってお芝居するタイプじゃないですか。憑依するというか。本番の前にグッと集中力が入る様子がすごかったですね。意外とリハーサルではあまりセリフを覚えていなかったですけど(笑)。

僕は草なぎさんとのロードムービー的なシーンもあったので、セリフのやり取りが多くて楽しかったですね。草なぎさんと香取くんの2人は舞台も一緒にやっていますけど僕は久しぶりだったので、俳優の草なぎ剛を近くで感じられるのがすごくうれしかったです。

香取くんとは一緒のシーンは少なかったですけど、すごく面白かったです。

◆香取慎吾のアート作品と山内ケンジ監督ワールドに迷い込んだような世界観


――ご本人役を演じるというのはどんな感じでしたか?

稲垣:自分の役を演じるというのがちょっと不思議な感じはあったんですけど、やっぱり自分の役をやっても自分じゃないというか。世の中に思われている“稲垣吾郎さん”を山内さんも描いているわけで、本当の自分ってまたそれはそれぞれ違うじゃないですか。本人の要素もあるけれど、そこをちょっと客観的に俯瞰で見ながら、「パブリックイメージ的なものではこう思われているんだな」というのをすごく楽しみながら演じていました。こう思われているからこう演じたほうがいいのかな?というのがあったりして、かなりメタな構造ですけど、そこがやっていて面白かったですね。

――劇中では、稲垣吾郎さんでありながら、バックコーラスや家庭教師、魚屋さんにも扮しています。

稲垣:なんで魚屋さんだったんだろう? 僕に魚屋さんをさせたら面白いと思ったのか、あの格好をさせたかったのかもしれないですね。2人に比べて僕の役がいちばん謎めいていますよね。

――劇中の稲垣さんはものすごいモテ男で、作品の恋愛パートを担っています。

稲垣:ファーストサマーウイカさんとの衝撃シーンもありますし。バラエティ番組でご一緒したことはありますけど、俳優としては初めてだったので面白かったです。

ほかにも趣里さん、古舘寛治さん、小澤征悦さん、吹越満さんといった山内監督ワールドの個性的なキャストの皆さんが本当に面白いんですよね。

――山内監督が描かれる世界観の印象はいかがですか?

稲垣:監督は「3人を映画にするときに、普通にやると違和感が出てくるしドキュメンタリーみたいに見えてしまう」というようなことをおっしゃっていたのですが、「なるほど、そうだな」と。頼むほうは簡単だけど、きっとすごく大変だったんだろうなと思いました(笑)。

脚本を読んで、最初はちょっとよく分からなかったんですけど、香取くんのアート作品じゃないですけどちょっと抽象的なものなので、香取くんの絵画の世界に迷い込んだような感じがしたんですよね。香取くんのアート作品の世界観と、この不思議な山内ケンジワールドには親和性があると思うんです。ポップで、シュールで、相性がいいというか。その2人の世界に本当に迷い込んだような感覚がありました。

――撮影中、監督から作品の世界観についてどんなお話がありましたか?

稲垣:それが全くなかったんです。本当に不思議な方です。モニターの前でニヤニヤ笑っていたり、終わった後にすごく手応えを感じられているような表情をされていたりするので、「刺さったんだな」「OKだったんだな」と感じながら撮影していました。

撮影中には草なぎさんが監督にいろいろと話しかけていて、山内さんはずっと嫌そうにされていました(笑)。「最高ですよ、監督」「これアカデミー賞ですよ」「世界に残る名シーンが撮れました」ってずっと話しかけてる(笑)。それがおかしかったですね。

――完成された作品を観て、3人の雰囲気や空気感はどう映りましたか?

稲垣:どうだろう。普段の3人に近いんじゃないかな。山内監督の狙っていたとおりの3人の姿があると思います。ファンミーティングで3人が喋っている時の感じももちろんあるし、プライベートでの3人の感じもちゃんと出ている。そこは見どころだと思うし、ファンの方にも面白いと思ってもらえるんじゃないかな。監督の3人に対する愛みたいなものをすごく感じましたね。

◆フル回転の2026年も「忙しいという感覚はなく楽しんでいる」


――熊本の天草で行われた撮影で印象に残ったことはありますか?

稲垣:どこか分からないちょっと近未来を彷彿とさせるような世界観で、はっきりどことは言っていないんですけど、世界の果てにも見えるし、楽園にも見える場所ということで選ばれたんだと思うんですけど、天草は本当にいいところで。初めて行きましたけど空気からもう違いましたし、食べ物も美味しくて。僕が以前バラエティ番組でも紹介したお寿司屋さんは東京ではなかなか食べられないようなネタもあって、本当に素晴らしかったです。

草なぎさんはお得意のもつ鍋屋さんを発見していたので、3人で一緒に行きました(笑)。

――タイトルにちなんだ質問をいくつかしたいのですが、稲垣さんはバナナはお好きですか?

稲垣:普通ですかね(笑)。夏に凍らせたバナナをジューサーに入れて飲むのは美味しいですよね。ゴルフ場などで小腹が減った時にバナナを食べるのもいいですよね。

――どんな時に「穴があったら入りたい」と思いますか?

稲垣:ありそうであまりないですね。スタジオのスリッパを履いて、私物の靴に履き替えないで帰ろうとすることはよくありますけど。せっかちなんですよね。

あとはラジオの生放送をやっているので、漢字を読み間違えちゃうとか。頭ではちゃんと読めているんですけど、反射的にありえない読み方をしちゃったりした時は恥ずかしいですね。

――精神的にドツボの穴にハマった時は、そこからどう抜け出しますか?

稲垣:そうなったらもう仕方がないですよね。時間が解決するのを待つというか、あまり動揺せずにできることから解決していくしかないかなと。もちろん物事にもよりますけど、あまり騒ぎ立てず、動揺せずにですかね。

あとは結構周りの方の力もちゃんと借りますね。甘えます。助けられる人に助けてもらうかな。

――CDデビューから35周年を迎える今年は、「ジルベスターコンサート」の司会で幕を開け、舞台『プレゼント・ラフター』があり、本作の公開。7月期はドラマ『リーガルビート』にご出演され、年末には舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のフィナーレも控えるなどフル回転の1年となります。

稲垣:昔はノンストップでずっとやってきましたけど、今は時間がある時にはちゃんと余裕がある時期もあるので、忙しすぎるみたいな感覚は実はあまり感じていないんですよ。鍛えられたんですかね。

――ますます精力的に活躍を続けられる原動力はどこにあるのでしょうか?

稲垣:それはやっぱりやってることが楽しいからじゃないですか。別に何かのために一生懸命頑張って仕事しなきゃいけないということもないですし、その時間何にもないと自分がつまらないじゃないですか。張り合いもなくなっちゃうし。

あとは演じるということが多分好きだから続けられているのかな。そんなシンプルなもんですよね。現状は自分のペースにも合っているし、やりがいもあるのですごく楽しいです。

――そんな中で公開となる『バナ穴 BANA_ANA』ですが、作品を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

稲垣:まずはまっさらな気持ちで観ていただいて、1回観ると何か引っかかるところや気になるところが絶対に出てくると思うので、繰り返し観ていただくとより楽しいんじゃないかなと思います。噛めば噛むほど味わい深い作品だと思うので、感性の赴くままに作品を感じてもらいたいですね。

僕が演じる“稲垣吾郎”は不思議なキャラクターで、本人役と言ってもすごくいろんな面を持っている、ちょっと掴みどころのないキャラクターなので、そこも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)

映画『バナ穴 BANA_ANA』は、6月27日より全国順次公開。

元記事で読む
の記事をもっとみる