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『資産』と『負債』会社の実力が分かるのはどっち? プロが教える"正しい読む順番"とは?

  • 2026.8.12

親しみやすいマンガで決算書を学べる『マンガでカンタン!決算書は7日間でわかります』(Gakken)は、決算書に苦手意識を持つ会社員・ミズタニが、公認会計士の小山先生から7日間で決算書の読み方を学ぶ入門書です。

本書では、決算書を学ぶメリットから、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/S)といった財務3表の基礎まで、マンガを交えながらわかりやすく解説しています。

今回は、決算書を見るときに押さえておきたいポイントや、損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の見方について紹介します。

【本記事は、『マンガでカンタン!決算書は7日間でわかります』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

決算書は「5つの利益」と重要な順番を見る

小山先生は、損益計算書(P/L)を見るときのポイントとして、「5つの利益」と「大事なものから順番に」だと説明します。

損益計算書には、会社が一定期間でどれだけ稼ぎ、どれだけ使い、その結果どれだけ利益が残ったのかが記録されています。

利益は一つではなく、「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「税引後当期純利益」の5つに分かれています。

これらの利益は、ビジネスにとって重要なものから順番に並んでいることも特徴です。本書では、「①お客さん」「②商品・取引先」「③販売・管理」「④臨時かつ巨額」「⑤税金」という流れで考えると理解しやすいと紹介されています。 

まず、売上から商品の仕入れや製造に直接かかった費用(売上原価)を差し引いて「売上総利益」を算出します。そこから販売費や一般管理費を差し引くと「営業利益」、さらに営業外収益や営業外費用を加減して「経常利益」が求められます。

その後、本業とは直接関係のない特別利益や特別損失を反映した「税引前当期純利益」が計算され、最後に法人税などを差し引いたものが「税引後当期純利益」です。

利益は上から順番に計算されており、会社が本業でどれだけ稼ぐ力を持っているのかを段階的に確認できるようになっています。

また、税引後当期純利益は、株主への配当に使われたり、会社に残して将来の事業資金として活用されたりします。会社に残った利益は、貸借対照表(B/S)の「繰越利益剰余金」として反映されます。

貸借対照表は「流動」と「固定」の違いを押さえる

貸借対照表(B/S)の解像度を上げると、資産と負債は、それぞれ「流動」と「固定」に分類されます。

流動資産は、現金や預金、売掛金、棚卸資産(在庫)など、通常の営業活動の中で現金化しやすい資産です。一方、建物や土地、設備など長期間にわたって使用するものは固定資産に分類されます。

負債も同様に、1年以内に返済予定の買掛金や短期借入金などは流動負債、長期借入金などは固定負債となります。

これらは「正常営業循環基準」と「ワンイヤールール」という基準によって分類されます。

資産や負債が流動と固定に分けられていることで、会社が短期間で現金化できる資産をどれだけ持っているかや、今後返済が必要な負債の状況などを把握しやすくなります。

キャッシュフロー計算書は利益と現金の違いが分かる

キャッシュフロー計算書(C/S)は「営業キャッシュフロー」「投資キャッシュフロー」「財務キャッシュフロー」の3つに分けられます。

本書では、多くの企業で採用されている「間接法」による営業キャッシュフローの考え方を紹介しています。間接法では、損益計算書の税引前当期純利益を拾い出し、現金ではない項目を調整して実際の現金の増減を求めます。

キャッシュでものを買った場合は、基本的に流動資産への支出は営業キャッシュフロー、固定資産への支出は投資キャッシュフローに計上します。営業キャッシュフローと投資キャッシュフローのどちらに分類するかは、正常営業循環基準やワンイヤールールなどの基準で判断します。

例えば、損益計算書では利益として計上されていても、在庫の購入や売掛金など、実際にはまだ現金が動いていない取引があります。そのため、キャッシュフロー計算書では、在庫や売掛金、減価償却費などを調整し、実際の現金の増減を算出します。

このように、利益だけでなく現金の動きまで確認することで、会社の資金繰りや経営状況をより正確に把握できるようになります。

決算書は3つをあわせて見ることが大切

今回は、決算書を見るときに押さえておきたいポイントについて紹介しました。

損益計算書では「5つの利益」と利益が計算される順番を理解することが重要です。また、貸借対照表では資産や負債を「流動」と「固定」に分けて見ることで、会社の財務状況を把握しやすくなります。

さらに、キャッシュフロー計算書をあわせて確認すれば、利益だけでは分からない現金の流れも理解できます。3つの決算書をそれぞれのポイントを抑えながら、会社の経営状況やビジネスの実態を読み解く第一歩につなげていきましょう。


【本記事は、『マンガでカンタン!決算書は7日間でわかります』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

クリエイター情報

Gakken

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