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「長身で縦に速い」G大阪ユース逸材が体感したオランダサッカー、W杯期待の選手についても明かす

  • 2026.6.14

J1 リーグのガンバ大阪は、オランダのエールディヴィジに所属するAFCアヤックスと、フットボール戦略パートナーシップ契約を2024年3月に締結し、板倉滉選手・冨安健洋選手らの在籍する名門クラブとさまざまな交流を進めている。今年4月には、アヤックスが主催する国際ユース大会『Olympia Future Cup』(4/4〜4/6)に、ガンバ大阪はユース所属選手7名を派遣。世界各国から集った才能あふれる選手たちと、真剣勝負を繰り広げた。

そんなトップレベルの大会に、アヤックスのグローバル提携クラブから選りすぐられた選手が揃う「フューチャー・ユナイテッド」の一員として参加した、ガンバ大阪ユースの岡本新大選手(
FW・U-17日本代表/高校2年)、岡元侑大選手(DF/高校2年)、川野聖選手(FW/高校2年)の3選手にお話を伺い、世界と対峙して感じた手応えや課題について語ってもらった。

ユース期待の3選手がオランダ遠征で感じたこと

画像: 昨年5月にU-16日本代表に初選出された岡元侑大選手は、全試合に出場。同世代のストライカーと対峙し、実力を磨いた。
昨年5月にU-16日本代表に初選出された岡元侑大選手は、全試合に出場。同世代のストライカーと対峙し、実力を磨いた。

ーーまずはオランダ遠征で、海外の有力クラブの選手たちと対峙されたご感想を聞かせてください。

岡元侑大(おかもとうた/DF)選手:僕が感じた日本との大きな違いは、駆け引きの巧みさです。ゴール前の攻防戦になった時に、相手が半歩ボールをずらしてからシュートを狙ってきて、日本のFWと対峙するイメージでプレーしていたら、簡単にやられてしまったシーンもありました。オランダでの試合を経験して、3ヶ月くらい経ちましたが、駆け引きで相手選手をペナルティエリアの外に追いやったり、FWに入る前のボールをインターセプトして、自分たちの攻撃に繋げるようなプレー意識したりして、今は練習に励んでいます。

画像: U-17日本代表にも選出された岡本新大選手は、本大会でも2得点の活躍を見せた。
U-17日本代表にも選出された岡本新大選手は、本大会でも2得点の活躍を見せた。

岡本新大(おかもとあらた/FW)選手:海外の選手たちと対戦してみて感じたのは、守備の強度の高さです。練習や試合で対峙すると、予想よりもさらに1歩前に寄せてきたり、見えないところからいつの間にか足が伸びてきて、球際の混戦でボールを取られてしまう場面もあったりしたので、それを意識しつつ、どのように相手選手を交わすかを意識しました。

画像: ストライカーらしい歯に衣着せぬ物言いが印象的なFWの川野聖選手も、大会2得点の活躍で存在感を示した。
ストライカーらしい歯に衣着せぬ物言いが印象的なFWの川野聖選手も、大会2得点の活躍で存在感を示した。

川野聖(かわのしょう/FW)選手:オランダ遠征では、最近失いつつあった負けず嫌いな気持ちを、再び思い出すことが出来た日々だったような気がします。あとは海外の選手たちは、充分なパフォーマンスが発揮でききないとすぐに契約満了になってしまうような厳しい環境に置かれているにも関わらず、純粋にサッカーを楽しみながらプレーしているような印象を感じて。サッカーに嘘をついていない姿が印象に残りました。オランダでプレーすることが出来て、自分のサッカーとの向き合い方を考えるきっかけになりました。

画像1: ユース期待の3選手がオランダ遠征で感じたこと

――異国でのコミュニケーションで苦労されたりしませんでしたか?

岡本新大選手:めちゃめちゃ苦労しましたよ!とりあえずノリで「Good morning」とか、明るく挨拶していましたけど……。(苦笑)クラブが英語の教材を送ってくれるらしいので、それが届いたら、頑張ってみようかな。

岡元侑大選手:でも、英語の勉強はなかなか続かないよね。(苦笑)単語をつなげて会話するみたいな感じでした。

川野聖選手:僕は最近、プレミアリーグの中継で、英語の解説を聞きながらちゃんと勉強しているんですよ!

画像1: ©GAMBAOSAKA
©GAMBAOSAKA

――海外でサッカーをするのに役立ちそうな用語はありましたか?

川野聖選手:「Keep going!」とか……?(苦笑)オランダで過ごしていた時も、ひとまず英単語を繋いでいけば、なんとなく会話が通じる雰囲気はありました。コミュニケーション力があれば、勢いでやっていけるような気がしました。

――言葉以外に何か困ったことや、違いに驚かされた点はありましたか?

川野聖選手:僕の場合は、色々な人に話しかけてもらって、弄られることも多かったので、「イジメられて、気分を悪くしているんじゃないか?」と心配されてしまった場面はありましたけど、コーチと選手の距離が近く、僕としてはやりやすい環境でした。

岡元侑大選手:本との違いを最も感じたのは、選手とコーチが一緒のテーブルに座り、食事をしていたことです。その光景を見て、「コーチと選手のコミュニケーションの取り方が日本とは違うな」と感じました。

岡本新大選手:食事もそうですが、選手とコーチに挨拶を見ても、互いの距離感が近いなと思いました。

画像2: ©GAMBAOSAKA
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――異国の選手とプレーされて感じた手応えや課題を聞かせてください。

岡元侑大選手:ヨーロッパでプレーする選手たちの、ボールを持った時のスピードに驚かされたりもしましたけど、自分としては「やれるな」と手応えも感じられた部分もありました。特に日本人のしっかり規律を守ってディフェンスに臨むプレースタイルは、大きな強みになるなと思いました。

川野聖選手:昨年、プレーした時には「全然歯が立たへんな……」と思いましたが、そこから自分が武器とするスピード強化に取り組んできて、今年は徐々に活かせるようになっていて。差が埋まってきているような感覚はありました。

岡本新大選手:海外のセンターバックは日本人選手よりも長身で、体格もあることが多いですし、それらに関してはまだまだ敵わない部分はあるかもしれませんが、ピッチ内のコミュニケーション能力やリーダーシップを発揮してプレーできたことは僕の自信になりましたし、しっかりとチームに貢献できたような気がします。

画像3: ©GAMBAOSAKA
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――皆さんは現在高校2年生ですが、今後の目標についても聞かせてください。

川野聖選手:僕は父の影響もあって、マイケル・オーウェン選手が好きで、ずっと憧れているんですけど、「〇〇選手みたいになりたい」という気持ちだけでは、その人以上の高い場所に登り詰められないと思っています。

あまり器用ではありませんが、自分のセールスポイントとする動き出しの質を磨きつつ、シュートの精度を上げていきたい。(あまり特定の目標を目指すのではなく)日々の練習に取り組んで、気づいたら目標や結果に結びつくような状況がベストだと思うので、目の前にある課題と慎重に向き合って、実力を伸ばしていけたらと思っています。

岡元侑大選手:まずは高校卒業後にガンバ大阪のトップチームに上がることを目標にしています。まずはプロの選手になり、たくさんの課題と向き合いながら、憧れの中谷進之介選手に近づけるように練習に取り組んでいきたい。その後は五輪やW杯に出場できるような選手になれたらなと思っています。

岡本新大選手:個人的にはまずはトップチームに昇格して、4年後のW杯出場も果敢に狙っていきたい。そのためには少しでも早くチームに貢献し、海外に出てプレーできるようにすることが大切なのかなと思います。

画像4: ©GAMBAOSAKA
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――日本は15日未明にオランダ代表と対戦しますが、オランダサッカーの触れてみて、感じたことはありますか?

川野聖選手:昨年もこのプログラムに参加させてもらいましたが、その時には「ピッチの真ん中を使うのが上手いな」と感じました。今年、僕らが参加させてもらったチームは、ブロックを形成し、引いて守備をする戦術を取っていて。相手のボールを奪ってからの速攻で、多くのチャンスを作れたように感じますし、僕らも相手DFを個人技で剥がすこともできたので、そこは手応えを感じましたし、全体3位という結果にも、結びつけられたのかなと思っています。

岡元侑大選手:日本のように個人技を生かしつつ、組織で連携しながら崩していくサッカーではなく、DFを巧みな個人技を使って、一人で剥がそうとしてくる選手が多いように感じました。あとは、両方サイドに速い選手、FWに攻撃力が高く、ボールの収まる選手を配置する傾向があったかなと思います。

岡本新大選手:サッカー選手に限らず、とにかくオランダの方はみなさん身長が高くて。背の高い人がたくさん街中を歩いている光景にも驚かされました。ただ、長身を生かしたサッカーを展開するのも“オランダらしさ”なのかなと。

画像2: ユース期待の3選手がオランダ遠征で感じたこと

――W杯も開幕しますが、注目選手を聞かせてください。

岡本新大選手:僕は塩貝健人選手(VfLヴォルフスブルク)です。途中出場でもすぐにゲームに入れて、結果も残せている。勢いに乗っているので、活躍する姿を見たいです。

岡元侑大選手:僕は初戦で対戦するオランダ代表のDF、ファン・ダイク(リヴァプール)選手です。あの壁を日本代表はどのように崩していくのか。今から本当に楽しみです。

川野聖選手:長身で強靭なフィジカルを持つハーランド選手(ノルウェー代表/マンチェスター・シティ)や、日本と対戦するスウェーデン代表のギョケレシュ選手(アーセナル)、ゲームを作ってゴール前で仕事をするハリー・ケイン選手(イングランド代表/バイエルンミュンヘン)といったFWに視線が注がれがちで、僕も好きなんですけど、「小柄なFWの活躍も見られたら嬉しいな」と、個人的には思っています。

――ガンバ大阪はAFCアヤックスとフットボール戦略パートナーシップ契約し、ユース選手にとってもさまざまな成長の機会があるように感じます。W杯をきっかけに「サッカーを始めてみよう」と思い立つ子どもたちに向けて、ガンバ大阪ユースのオススメポイントを教えてください。

岡元侑大選手:高一から高三までの学年を問わず、所属メンバーのみんなの仲が良くて。練習でも互いに言いたいことを言い合えるような関係がある。これは強くなっていく上で大切だと思いますし、ガンバの良さなのかなと感じます。

川野聖選手:環境がいいです! 思い立った時に筋力トレーニングができたり、ボールを蹴りに行けるので、そこがオススメです。

岡本新大選手:チームメイトも良い人ばかりで、関西以外のエリアから来た選手も打ち解けられるような環境が整っていますし、雰囲気も明るい。きっと楽しく過ごせるんじゃないかと思います。そして何よりも、恵まれた環境でサッカーを上達させされることが魅力かなと思います。

取材:JUN.S

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