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「2026年はどうなる?」の前に2025年ドライバーをプレイバック!

  • 2026.6.7

2026年も新作ドライバーが多々リリースされているが、2025年発売のドライバーもまだまだホット。そこで、2025年のドライバーで話題となったモデルや機能、特徴を振り返ってみることに。

クラブのご意見番、鹿又があらためてスポットを当てたい優良ドライバーはコレだ!

鹿又が選ぶ総合1位は?25年もピンがNo.1

「G440」はやさしさと飛びをハイレベルで両立!

この数年、ピンのドライバーは高く評価され続けていましたが、25年はさらにシェアを伸ばして“ピン一強”と呼べる1年でした。25年の総合ナンバー1ドライバーを選ぶなら「G440MAX」ですね。

もともとピンは「G425」「G430」でも、高慣性モーメントで曲がらない、深重心でやさしい、というのが特徴でした。飛距離よりもやさしさが評価されていましたが、「G440」になって飛距離性能を伸ばしたことで、さらに評価がアップ。あきらかにボールスピードが上がっています。もちろん、高慣性モーメントによるやさしさは継承。

やさしさをキープしたまま飛距離を伸ばしたことで、従来のユーザーを確保しながら、新しいユーザー層も取り込むことができました。「G440MAX」はビギナーやアベレージゴルファーはもちろん、アスリートゴルファーでも使えるくらい汎用性が高いです。

25年は女子ツアーで佐久間朱莉選手が年間女王になるなどピン契約選手の活躍が目立ちましたが、「G440シリーズ」は契約フリーの選手も使用者が増えた。それも性能の高さを証明しています。

【Ping】G440 MAX

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S)など
●長さ/46インチ
●価格/10万7800円~

もっとも驚かされたドライバーは?

約20年ぶりにフェースを変えた「14代目」はいつものゼクシオじゃなかった!

25年に打ったドライバーで1番驚いたのは「ゼクシオ14」です。私もこの仕事を30年以上やっているので歴代の「ゼクシオシリーズ」はすべて打ってました。どのモデルも完成が高くて、ゼクシオらしいと思ってきたのですが「ゼクシオ14」はいつものゼクシオではなかったことに驚きました。

まず、デザインが変わりましたし、性能的にもインパクトの手応えが全然違いました。歴代の「ゼクシオシリーズ」は「ゼクシオ4」から約20年間も同じフェース素材を使ってきましたが、「ゼクシオ14」では世界初となる新しいフェース素材「VR-チタン」を採用。

チタンにシリコンを配合したことで強度と粘性(ねばり)があり、フェースにボールが乗って強く押せるインパクト感がありました。「ゼクシオ」といえば爽快な打感という印象が強かったのですが、「ゼクシオ14」は爽快さのなかにも「強さ」が加わりましたね。

今まで「ゼクシオ」を使っていた人はもちろん「まだゼクシオは早いかな」と思っているヘッドスピード40から42m/秒くらいの40、50代のゴルファーが1番飛ばせるドライバーだと思います。

「G440 MAX」も「ゼクシオ1 4」も純正シャフトのレベルが高いことが人気の要因。

新素材を採用したことで、フェースの強度と高初速エリアが大幅に向上した。

【Dunlop】XXIO 14

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9.5、10.5、11.5度
●シャフト(フレックス)/ゼクシオ MP1400(R2、R、SR、S)
●長さ/46インチ
●価格/10万1200円~

25年のトレンドはコレだった!

「2026年はどうなる?」の前に2025年ドライバーをプレイバック!
「海外の物価高、円安の影響で国内メーカーのほうが価格も安くなって、コストパフォーマンスもよくなりました」(鹿又)

国内メーカーの新しいアイデアが高MOIとは違うやさしさを実現!

2年前の24年を振り返るとピン、テーラーメイド、キャロウェイ、タイトリスト、コブラという海外ブランドのドライバーが上位を独占していました。しかし、25年は国内メーカーのドライバーが健闘。性能的にも海外メーカーにはなかった、ユニークなテクノロジーが魅力的です。

海外メーカーと国内メーカーは開発のコンセプトが大きく違います。海外メーカーはピンに代表されるように慣性モーメントを大きくして、ミスヒットに強いモデルが主流。それはスクエアヒットを前提にした開発で、スクエアヒットできればフェースの広い範囲で高初速を実現することができます。

一方、日本メーカーは日本人ゴルファーに多いスライサーを想定しているので、「いかにスクエアヒットさせるか」をテーマにしているドライバーを独自路線で開発しています。

斬新な発想でおもしろかったのは、ブリヂストンの「スリップレスバイトミーリング」。指で触るとフェース面がザラザラしていて、ボールのつかまりをよくしてくれる効果があります。25年9月に発売された「BX2 HT」はそのミーリングの効果もありますし、飛距離性能も上がった。

海外メーカーのような慣性モーメント1万超えにはなっていませんが、直進性は十分に高い。すごく振りやすいので、振り遅れのプッシュアウトに悩んでいる人にオススメです。

本間ゴルフの「TW777 MAX」も印象的でした。正直にいうと前作の「TW767」のときは個性がないと思っていたのですが、「TW777 MAX」はチタンとカーボンを融合したチタニウムカーボンをソールに搭載したことで、ボールスピードがトップクラスのメーカーに追いついてきた。「MAX」という名前ですが極端なシャローフェースではなく、本間ゴルフらしいオーソドックスな形状で構えやすかったです。

大胆なモデルチェンジをした「オノフ KURO」もよかったです。「オノフシリーズ」は中・上級者向けの「KURO」、アベレージゴルファー向けの「AKA」という印象が強かったと思いますが、25年モデルの「KURO」は今までのイメージを覆すくらいやさしくなっていて、「AKA」のよさも融合しています。

「2026年はどうなる?」の前に2025年ドライバーをプレイバック!
「海外メーカーのドライバーに比べると、国内メーカーは弾道が高くてドロー系のボールが打ちやすいです」(鹿又)

国内メーカーに共通しているのは、とにかく振りやすいこと。海外メーカーの高慣性モーメント系ドライバーが振りにくいと感じたり、右へ打ち出してしまうことが多い人は、国内メーカーのドライバーを打ってみてください。

10年以上前からミーリングに着目

ブリヂストンは2014年の「J715」のパワーミーリングから接点に着目した開発を続け、最新の「スリップレスバイトミーリング」は食いつき感を高めた

【Bridgestone】BX2 HT

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9.5、10.5度
●シャフト(フレックス)/ Diamana BS 50 Ⅱ(R、SR、S)など
●長さ/45.5インチ
●価格/9万3500円~

【Honma】TW777 MAX

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/VIZARD for TW777(R、SR、S)など
●長さ/45.5インチ
●価格/10万7800円

【Globeride】ONOFF KURO

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9.5、10.5度
●シャフト(フレックス)/CBT:626D(S)など
●長さ/45.5インチ
●価格/9万6800円~

ドライバーの選び方が変わってきた!

「2026年はどうなる?」の前に2025年ドライバーをプレイバック!
「男子ツアーでも“GT1”を使う選手がいるくらい軽量ドライバーのイメージが変わってきました」(鹿又)

軽量ドライバーがシニア向けではなく幅広いゴルファーが1番飛ぶドライバーに!

昔は270、280g台のドライバーといえば、完全にシニアゴルファーがターゲットでした。しかし、25年に発売された「GT1」「エリート MAX FAST」「G440 MAX HL」などを打つと、もう“軽量設計=シニア向け”という時代ではなくなってきたと感じました。

むしろ、ヘッドスピード40m/秒前後の幅広いゴルファーにとって1番ヘッドスピードが上がり、もっとも飛ばせる可能性を秘めているのが最新の軽量ドライバーです。

幅広いゴルファーが使えるようになった理由はシャフトです。軽量ドライバーのシャフトは40g前後が多いですが、これまでの軽量シャフトはしなりが大きくてやわらかく、決して万人向けのシャフトではありませんでした。それが最近は素材や設計を進化させたことによって、軽量のシャフトでも一定の硬さ、安定性が出せる。いわゆる軽硬(かるかた)シャフトです。

最近のPGAショーに行くと、米国のアマチュアゴルファーからも軽量設計ドライバーのニーズが高くなっているので、米国メーカーが軽量ドライバーの開発に本気になってきていることを感じます。

【Titleist】GT1

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9、10、12度
●シャフト(フレックス)/Fujikura AIR SPEEDER Next GEN40(R2、R、S)など
●長さ/45.5インチ
●価格/10万7800円

【Callaway】ELYTE MAX FAST

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9.5、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/LIN-Q GREEN 40 for Callaway(R、SR、S)など
●長さ/45.75インチ
●価格/10万7800円

25年のドライバーは静かな1年26年は当たり年の予感!?

「2026年はどうなる?」の前に2025年ドライバーをプレイバック!
今年のドライバーはどうなる?

25年のギア業界全体を振り返ると、珍しくパターの話題が多い年でした。それは「L・A・Bゴルフ」が火付け役となり、テーラーメイドやオデッセイのゼロトルクパターが大ブームになったからです。フォージドアイアンやシャフトの話題も多かった反面、ドライバーは少し大人しかった1年でした。

しかし、こういうときはその翌年が「ドライバーの当たり年」になる可能性が高い。年明けに発表されたテーラーメイドの「Qi4D」、ピンの「G440K」、そしてキャロウェイの「QUANTUM」は、どのモデルも前作以上に評価が高い。

「G430 MAX 10K」の後継モデルとして登場した「G440K」は、高慣性モーメント特有の振りにくさが解消されて、すごく振りやすくなった。私が打つと「G440 MAX」より飛びました。25年に続いて、26年もピンの「G440K」がロングセラーになりそうな雰囲気もあります。

ただ、キャロウェイ「QUANTUM」の三層構造フェースもすごくおもしろいアイデアで、キャロウェイが新しい次元に突入しました。「Qi4D」も「Qi35」を使わなかった世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー、2位のローリー・マキロイがすぐに試合で使っていて期待大です。

26年はフェースの素材やテクノロジーで革新的な進化があると思います。「ゼクシオ」が約20年振りにフェース素材を新しくしただけでなく、「QUANTUM」も世界初の新構造フェースを開発。ほかのメーカーもフェースに興味深い素材や構造を採用するというウワサがあり、ドライバーの転換年になりそうな予感がします。今後、発表される各メーカーの新ドライバーも楽しみですね。

【Ping】G440 K

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9 、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/ALTA J CB BLUE(R、SR、S)など
●長さ/46インチ
●価格/11万8800円~

【Taylormade】Qi4D

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9、10.5度
●シャフト(フレックス)/REAX 50 Mid Rotation Blue(SR、S)など
●長さ/45.5インチ
●価格/10万7800円

【Callaway】QUANTUM MAX

●ヘッド体積/460cc
●ロフト/9 、10.5、12度
●シャフト(フレックス)/ATHLEMAX 50(R、SR、S)など
●長さ/45.5インチ
●価格/11万円~

試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一、編集部
写真=高木昭彦
協力=ジャパンゴルフスクール

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